サイエンスZERO
アルツハイマーの原因物質に作用する新薬登場 昨年、アルツハイマーの新しい薬が発見され、アメリカで迅速承認されたというニュースが世界を駆け巡った。現在は日本でも承認申請されて審査中だという。この薬は脳内に蓄積したアミロイドβに働きかけるもので…
火星で生命の痕跡を探す 現在、火星で探査機パーシビアンスが生命の痕跡を求めての調査中である。その過程で謎の物質で表面を覆われた岩石が見つかるなど、生命発見につながるのではと期待されている。採取したサンプルはロケットで地球に送る計画になってい…
天敵の体内から脱出する驚きの逃げ技 生命が生き残るには「天敵から逃げる」ということが重要である。生命を全うするために多くの生き物が様々な「逃げ技」を身につけている。今回はそのような生き物の逃げ技に注目する。 2021年、長崎大学でニホンウナギの…
ヒトから遠くて実は近いホヤ 今回は珍味のイメージの強いホヤ。どう見てもヒトとは似ても似つかない生物であるが、実は進化的には人類にかなり近い種族であり、ヒトの生命の解析のためにも非常に有用なのだという。と言われてもピンとこないが、ホヤの幼生は…
地球外生命探査のための大型国際プロジェクト発動 木星の月の生命探査を目的として、23カ国2000人以上の研究者の国際協力でJUICE(JUpiter Icy moons Exploler)が間もなく打ち上げられるという。今回はそのJUICEについて紹介。 木星には92個の衛星があるが、…
大電力に強いダイヤモンド半導体 今回は次世代型の半導体として期待されているダイヤモンド半導体。特に大電力のコントロールに長けているとされる。シリコンのものに比べると能力は5万倍になると推測されていたが、今までは技術的に開発が困難だったのだと…
核融合研究の最前線 未来エネルギーとして期待されている核融合発電であるが、未だに技術的に大きな課題をいくつも抱えている状態である。そんな中、昨年の12月にアメリカで投入したエネルギーを上回るエネルギーを取り出すことに成功したとの報が伝わった。…
はやぶさ2のサンプル調査最新報告 今回ははやぶさ2のサンプルリターンのその後の続報である。リュウグウからはやぶさ2が持ち帰ったサンプルの調査結果について報告。 リュウグウから持ち帰られたサンプルは地球の大気などに汚染されないように、完全に密封さ…
セルロースの新しい活用法 今回は新素材として注目されているセルロースナノファイバーについて紹介する。セルロースは植物の骨格となっている物質であり、無尽蔵とも言える資源でもある。このセルロースをナノサイズにまで細かくしたナノファイバーがあらゆ…
DNAをプログラミングすることで、ガンを発見して治療する 今回はDNAを用いた生体コンピュータ。元々はDNAを使って計算させることを考えていたようだが、結局は体内で動作させることが出来るという点から、DNAをプログラミングして、ガンの検査や治療に使用し…
SFの世界が現実化する?! 冬などの寒くて餌の少ない時に、代謝を極限まで落として冬眠で乗り切る動物が存在する。これがヒトでも可能となれば、救急現場で措置までの時間を稼いで生存率を上げたり、また遠くの天体まで冬眠状態で移動するなどというSFの世界が…
人工衛星を破壊するキラー電子 地球に注ぐ電子の中に、非常にエネルギーが高いので人工衛星の外殻などを通過して、中の電子機器に損傷を与える危険な電子が存在し、それらは「キラー電子」と呼ばれている。このキラー電子発生のメカニズムは、脈動オーロラと…
ノーベル賞についての解説 今回は毎年ある「今年のノーベル賞の内容を分かりやすく紹介しましょう」という回なんだが、その意図に反して結局は良く分からない説明に終始することが多かったりする。実際に今回なんて、いきなり「量子もつれ」と来たもんだから…
腸内細菌と健康の関係 今日のテーマは腸内細菌。この腸内細菌が様々な身体の健康につながるパワーを持っているというのである。 腸内細菌は我々の腸内に1000種以上いると言われている。最近は解析技術の進歩で様々な細菌が見つけられるようになったという。…
知性を持つ?!単細胞生物の粘菌 今日のテーマは粘菌。単細胞生物であるのだが、これは集団を形成して突然に動き出したりなど、かなり特殊な生態を有していることが知られている。しかもこの粘菌、知性を持っているのではという話まである。粘菌を研究すること…
新宇宙望遠鏡で宇宙の創世時の姿を観測する 天文学の新しい時代を作ると言われているのがジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡。長さ21メートル、幅14メートル、高さ8メートルという巨体で、今までの常識を越える鮮明な宇宙画像を集めている。これまでのハッブル…
恐竜絶滅以前から生きていた微生物 とても生命なんて存在できないと思われる環境で生きる極限生物の発見が相次いでいる。生命とは何かについても考えさせるそのような極限環境の生物たちについての研究を紹介。 まず最初に登場するのは恐竜絶滅以前の微生物…
抗がん剤を確実にがん細胞に届ける 薬を使う場合、一番問題となるのはどうやって作用すべき場所に届けるかである。往々にして薬は患部に届く前に他の場所で消費されてしまって、そこで副作用を起こしてしまったりする。それを防ぐために患部に確実に薬を届け…
ウイルスでがん細胞を攻撃する ウイルスを使用した画期的なガン治療薬が2021年の6月に承認されたという。これはがん細胞に感染して死滅させるウイルスだという。重い脳腫瘍に対して、標準的な治療だと15%だった1年後の生存率が、84.2%まで向上した。この薬…
高度なセンサーを持つ蚊 実は一番多くの人命を奪っていると言われている生物が蚊。この厄介な蚊の持つ能力に注目する。 蚊が媒介する病気にはマラリアやデング熱があり、これが多くの命を奪っている。ヒトスジシマカなどがウイルスを媒介している。 そもそも…
弱い光でも発電できる新しい太陽電池 クリーンなエネルギー源として需要が高まっている太陽電池だが、現在のシリコン型太陽電池は曇りなどで光が弱まると発電効率が著しく落ちるという欠点があった。そこで曇っていても、室内のライトなどのレベルでも発電が…
新しいがん治療法のCAR-T細胞療法 日本人の死因の第一位であるがん。その治療法は手術、放射線、抗がん剤などがあるが、現在注目されている新しい治療法が免疫療法。免疫を効果的に使ってがんを制圧するCAR-T細胞療法が注目されている。免疫の中心をなすT細…
独得の生態を持つ生物・キノコ 今回はキノコがテーマ。生態系においては分解で重要な役割を果たしている生物である。今回のサイエンスZEROはこのキノコに注目するとのこと。 キノコには様々な種類が存在するが、季節や成長段階でその成分が変化するという。…
海洋生態系に深刻な影響与える海洋酸性化 今、世界の海で酸性化が問題となってきている。このまま酸性化すると多くの海洋生物が絶滅しかねないという。そういう海洋酸性化について解説する。なお同テーマで数週間前にNHKスペシャルが放送されており、私のブ…
進化の過程で獲得した毒 毒蛇やサソリなどのように、自然界には自衛のためや狩りのために毒を所有している危険な生物は多数ある。今回はそのような生物毒を薬に有効活用しようという話。 生物毒には我々が作り出した毒物よりも強力なものがある。例えば有名…
イモリの持つ驚異の再生力 損傷した心臓や切断された手足も完全に再生できる。そのような超再生力を有している驚異の生物がイモリである。医療技術への応用を目指して、そのイモリの再生能力の謎に迫る研究が行われている。 イモリは両生類であり、成長に伴…
宇宙開発の脅威となっている宇宙のゴミ 宇宙の利用が進むにつれ、深刻な問題となりつつあるのがスペースデブリ、地球を取り巻く宇宙空間に浮かぶゴミである。地球周囲の軌道上の人工物は年々増加を続け、現在軌道上の10センチ以上の人工物は今や2万5000個以…
海底調査から分かった事実 沖縄に大量の軽石が漂着して社会問題となったのが福徳岡ノ場の海底火山噴火。実はこの火山は遠く離れた小笠原沖にある。一体何が起こったかを最新情報を交えて紹介。 まず福徳岡ノ場の場所だが、東京から南へ1300キロ、近くの無人…
土とは何であるか? あまりにありふれているので日頃意識していないが、実は我々の生活を支えている重要な物質である土。今回はこの土とは何であるかと、そこに迫る危機について伝える。 まず土とはいかなる物質であるかだが、まずその半分ぐらいは岩などの鉱…
感情はどうやって生まれるのか? 人間とは感情に支配される生き物でもある。ではその感情とは度のようにして発生しているのか。その人間の根源に関わるような研究について紹介。 運動神経などになるべく影響を与えないように、患者を意識のある状態の元でその…