教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

ヒューマニエンス

1/10 BSプレミアム ヒューマニエンス「"免疫"変異ウイルスを迎え撃て」

2種類の免疫システム 今回はコロナ流行で注目されている免疫。体を守る防衛システムである。 まず免疫システムだが、そのシステムは2種類のグループがあるという。1つは自然免疫と呼ばれる白血球など。ウイルスなどが入ってくると血管から飛び出してそれらを…

12/20 BSプレミアム ヒューマニエンス「"退化"もう1つの進化の道筋」

退化は進化と表裏一体 今回は「退化」。必要がなくなったものだから退化したというわけでどうでも良いような気がするが、生物はそうそう単純なものではない。退化は実は進化と表裏一体という話。 サルからヒトへ人類は進化したとされているが、観点を変える…

11/29 BSプレミアム ヒューマニエンス「"肛門"ヒトが隠した羞恥の穴」

大変な負担を背負っているヒトの肛門 今回のテーマは肛門。口が栄養を取り込むための入口だとしたら、排泄物を排出するための出口である。元来はセットで同様に重要なはずなのだが、なぜか出口の方はタブーのようにされている。その辺りも含めて今回は肛門に…

11/15 BSプレミアム ヒューマニエンス「"数字"世界の秘密を読み解くチカラ」

数学と人間の進化 主に人体に纏わる様々な最新研究を紹介してきたこの番組だが、今回はいかにも唐突な感のある「数字」。どうもNHKは今期は「笑わない数学」とか数学ネタが多かったので、数学に強いディレクターでも加入したのか? ちなみにあの番組、私はず…

11/1 BSプレミアム ヒューマニエンス「"ミクロの毛"細胞を指揮する司令塔」

体内に存在するミクロの毛 今回はかなり画期的な話。実は私たちの細胞にはミクロの毛が存在し、それが様々な機能を制御しているという話。私もこれは初めて聞く話題である。 まずそのミクロの毛だが、髪の毛の太さが0.08mmぐらいなのに対し、0.00025mmの細さ…

10/25 BSプレミアム ヒューマニエンス「"文字"ヒトを虜にした両刃の剣」

意外と歴史の浅い文字との関係 ヒトの進化の上で重要な役割を果たしたのは言葉である。言葉を持つことでヒトは考えることが出来るようになった。そしてその言葉を残すためのものが文字である。しかしヒトの歴史を考えた場合、言葉に比べると文字の歴史は極め…

10/11 BSプレミアム ヒューマニエンス「"糖"ヒトが手にした禁断の果実」

大脳にとって必要だが、危険物質でもある糖 今回のテーマは何とも魅惑に満ちた存在、糖である。しかしここまで甘い物を食べるのは人間だけだという。しかも糖は身体にとっては決して健康的とは言い難い存在でもある。ヒトと糖の関係とは。 最近になって敵視…

10/4 BSプレミアム ヒューマニエンス「"疲労"捉えにくい生体アラーム」

人間が「過労死」してしまうメカニズム 今回のテーマは疲労。現代社会は心身ともにストレスが多いから疲労がたまっている人も少なくないと思われるが、分っているようで分からないのがこの疲労である。疲労は本来は体からの警告であり、休息を取れという信号…

9/13 BSプレミアム ヒューマニエンス「"胃"生きる喜びを創る臓器」

食事の快感を生み出す胃 今回のテーマは胃。単なる食品消化のための器官と考えられているが、実はどっこい結構大きな影響を与える臓器である。確かに私もここのところストレス過多で胃の調子が悪い。 胃は筋肉と粘膜の二層構造になっており、粘膜によって強…

8/23 BSプレミアム ヒューマニエンス「"ゲノム編集"新人類を生む技術か」

ゲノム編集の重要技術クリスパー・キャス9とは 先週の遺伝子に続いて、今回のヒューマニエンスのテーマはゲノム編集。先週は遺伝子の機能や作用について紹介したが、今回はそこに積極的に人が介入しようとする画期的技術かつ、禁断の木の実でもある。 まずゲ…

8/16 BSプレミアム ヒューマニエンス「"遺伝子"その多様性はガラクタから」

ガラクタが鍵を握る遺伝子 今回のヒューマニエンスのテーマは遺伝子。今まで何かの度に登場はしているが、これをメインに取り上げたことはなかったようである。この遺伝子、生命の元になる情報の集まりとされている。近年になってヒトゲノムがほぼ解読された…

8/2 BSプレミアム ヒューマニエンス「"バーチャル"無いものをあると思える力」

実は攪乱されやすいヒトの五感 今回のテーマはバーチャル。仮想現実のバーチャルリアリティが花盛りであるが、そもそも人間にはそこに存在しないはずのものと存在するかのように感じることが出来る能力が存在するという。 我々は五感によって外界を感じ取っ…

7/19 BSプレミアム ヒューマニエンス「"言葉"それがヒトの思考を生んだ」

言葉が文明を生んだ 今回のテーマは人間が駆使する言葉。コミュニケーションのツールであるが、一方で脳内で言葉で考えることによって論理的に高度な思考を出来るようなったという側面があるのも事実である。 言葉こそが文明の生みの親であるという話がある…

7/5 BSプレミアム ヒューマニエンス「"ホルモン"生命をあやつる超然パワー」

身体に大きな影響力を持つホルモン ホルモンと言えばホルモン焼きってのが一般のイメージのようだが、実際のホルモンとは体内をコントロールする重要物質である。ちなみに焼いて食べるホルモンは捨てるという意味の「放るもん」から来ているなど諸説あるが、…

6/21 BSプレミアム ヒューマニエンス「"真菌"地球を想像する分解者」

人類と共存してきた兄弟・真菌 今日の主役は真菌。真菌とはかびやキノコ、さらに酵母などであるという。細菌と一緒くたにされがちだが(かくいう私もあまり区別がついていなかった)、生物的には全く異なる種類であり、進化の道筋から考えると意外にも我々に近…

6/7 BSプレミアム ヒューマニエンス「"骨"硬くてしなやかな仕事人」

生存に不可欠なカルシウムの貯蔵庫・骨 骨と言えば骨格というように体を支えるために不可欠なもの。生物は陸上進出を可能とするためにこれを得たと考えられるのだが、その考えは少々違うようである。そもそも骨とはこれが存在しないと生物は生きていけないの…

5/24 BSプレミアム ヒューマニエンス「"痛み"それは心の起源」

最も太古の感覚であり、重要でもある痛み 今回は出来れば避けたいけれど、なければないで大問題となる痛みについて。これは生物でも一番初期に獲得した感覚の一つであるという。 まず痛みの起源であるが、東京大学の榎本和生教授によると、ショウジョウバエ…

5/10 BSプレミアム ヒューマニエンス「"家畜"それは遺伝子の共進化」

家畜と人の共進化 最近はネタがしんどいのかかなり突飛なテーマも増えてきたが、今回は家畜。もうヒューマニエンスじゃないやんというツッコミをしたくなるところだが、一応家畜の存在が人間の進化にも影響を与えたのではと言う観点。 人類の進化を見た場合…

4/26 BSプレミアム ヒューマニエンス「"三つ子の魂"小さな体のビックバン」

人間の脳は赤ちゃんの時から人間である 三つ子の魂百までなどと言ったりするが、幼児の脳は大人の脳に向けて急激に成長していく過程で、様々な劇的変化や能力を発揮する。今回はその過程に注目する。 幼児の行動には人間に特有のものもある。赤ちゃんがよく…

4/12 BSプレミアム ヒューマニエンス「"老化"その宿命にあらがうか 従うか」

老化の鍵を握るサーチュイン 今回のテーマは地上のほとんど生命が必然的に迎える運命である老化。その老化とはいかなるものであるか。またそれに抗う術はあるのかを90分スペシャルで放送している。 老化は誰にでも必然的に起こると考えられがちだが、その状…

4/5 BSプレミアム ヒューマニエンス「"膜"それは生命の真理」

生命進化の鍵"膜の"柔軟性 この春の番組改編でどうやら火曜日に放送時間が移動した模様。そう言うわけで先週に引き続いてという印象ですね。 で、今回のテーマは膜。膜と言っても細胞膜から臓器の膜までいろいろなレベルの膜があるが、生命にとっては膜とは…

3/31 BSプレミアム ヒューマニエンス「"絶滅人類"ホモ・サピエンスを映す鏡」

滅んだ人類たち 現在の人類はホモ・サピエンスと呼ばれる我々のみである。かつては猿人から一本の線で徐々に進化したと考えられていた人類であるが、実はもっと多岐多様に分岐し、数種の人類が並列して存在していたことも最近の研究で分かってきた。では、な…

3/17 BSプレミアム ヒューマニエンス「"天体のチカラ"絶滅と進化のインパクト」

月があったから生物が存在できた 今回は唐突に「天体のチカラ」とのことで、ん?それだと2時間後の番組のネタではと思ってしまうところだが、いかにもこの番組らしい内容が来るから心配なく。 まず最初は月の影響。実はそもそも月が存在しなかったから、今日…

3/10 BSプレミアム ヒューマニエンス「"嘘"ウソで分かる人間のホント」

脳が発達すると嘘をつくようになる 今回のテーマは嘘。人間は様々な嘘をつく生き物であるが、なぜ嘘をつくようになったかということである。 まず人間はいつ頃から嘘をつくかだが、これは4才ぐらいから急増するのだという。実は嘘をつくのは子供の知能の成長…

3/3 BSプレミアム ヒューマニエンス「"呼吸"不完全が生んだ神秘」

人類の呼吸が不完全である意味 人間が生きていく上で欠かせないのが呼吸。その回数は一生で6億回という。この呼吸、ただ単なるガス交換には納まらない意味を持っているという。 現代人には「呼吸が上手く出来ない」という悩みが増えているという。姿勢が悪く…

2/10 BSプレミアム ヒューマニエンス「"パンデミックと人類"科学者からのメッセージ」

コロナパンデミックで発生した様々な社会現象 今回は現在のコロナによるパンデミックの影響について、今までこの番組に登場した研究者達から様々な証言や報告を集めた回。 まず人は社会的な動物であり、仲間とコミュニケーションを取りながら生活している。…

1/27 BSプレミアム ヒューマニエンス「"サイボーグ"遺伝子進化との決別か?」

進歩を続けるサイボーグ技術 今回のテーマは石ノ森章太郎・・・でなくてサイボーグである。サイボーグとは009で有名なように、人体の一部を機械で置き換えたり強化するという発想であり、これは極限まで行けば進化の概念をも覆すことになる。 現在サイボーグ…

1/13 BSプレミアム ヒューマニエンス「"塩"進化を導いた魔術師」

生命にとって不可欠の塩 今回はちょっとひねったテーマで塩。地味ではあるが、実際に生命には不可欠で、これが足らなくなると生命は死を迎えることになる。塩とは人にとってどんなものなのか。 まず塩がどれだけ重要かであるが、体内の塩分濃度は0.9%に保た…

1/6 BSプレミアム ヒューマニエンス「"精子と卵子"過酷な出会いという戦略」

精子の辿る過酷な道 生命の継続に関わっているのが生殖細胞、精子と卵子であるが、ヒトの繁殖システムには実はかなり過酷な競争が仕込まれているという。 そもそも精子は1億ぐらいが生産されるそうだが、その中から最終的に卵子にたどり着いて受精できるのは…

12/16 BSプレミアム ヒューマニエンス「"時間"命を刻む神秘のリズム」

今回は生命と時間の関わりについて。 体内時計の調節中枢 まず登場するのは東京大学の上田泰己教授だが、彼の研究が驚いた。マウスの細胞から色を落として、透明のネズミを作ったというのである。これの目的はマウスの全細胞を観察すること。その結果、生物…