この番組では以前に洗濯に関して2回放送している。1回目は部屋干しの匂いを防ぐにはお湯を使って洗濯しろというもので、2回目は襟汚れを落とすには台所用洗剤が効果があるというもの。そして3回目に当たる今回は、洗濯を重ねることで発生するヨレや伸びを防ぐ、さらには洗濯物を復活させる方法を紹介というもの。
まずは洗濯機の使い方であるが、高性能になった現在の洗濯機とはいえ、使い方を誤るととんでもないことになりますよという話。高校の運動部の生徒にTシャツを着てもらってそれを洗濯を重ねているのだが、20回も洗濯すると保温性は悪くなるわ、乾きにくくなるわと散々な状態。これは繊維などがズレたり偏ったりすることに原因があるという。
なぜこんなことになるかだが、原因は洗濯物を入れすぎていること。洗濯槽によく洗濯物を一杯入れる人がいるが、これは入れすぎ。こうなると洗濯物が中で動かなくなってしまって、回転盤に当たっている下の部分は洗濯物が傷みまくりで、逆に当たっていない上の部分は汚れが落ちないということになるという。
では洗濯物を減らせば良いかだが、減らしすぎると今度はすべての洗濯物が回転盤に当たりっぱなしになるので洗濯物は傷みまくりということになる。結局適切な量は洗濯槽の5割から7割ぐらいの量になるとのこと。この量だと洗濯物が自然に上下に入れ替わるので全体が洗えてしかも傷みにくくなる。
さて今回の本題でもあるヨレた洗濯物の復活だが、これに使うのは柔軟剤。柔軟剤は繊維に対してリンスのように働くので、繊維の滑りが良くなって偏っていた繊維が回復するのだとか。やり方としては、10リットルの水に柔軟剤をキャップ1杯(通常の少量よりはかなり濃い)、ここに洗濯物を入れて30秒ほど良くもんで繊維の奥までしみこませたら、伸びている方向と90度の方向に引っ張ってゆがみを直し、これを脱水してから干せば良いとのこと。ここでポイントになるのはすすがないこと。実は柔軟剤は使用した後にすすがないというのが重要なのだという。それだと匂いなどが気になるという場合は、無香料の柔軟剤を使う。また干して乾かした後にもう一度洗濯すれば良いという。この方法を使えば、番組スタッフが10年使い続けたTシャツも見事に再生。
そう難しい方法ではないので、私にも試してみたい服はある。首のところが伸びたTシャツなんてタンスの中にゴロゴロあるのでこれを再生してみたいところ。例によってかなり実用性の高い、この番組らしい内容でした。ところで今回のスタッフは散々洗濯機を回したんだろうな・・・。全く大変なことです。
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