教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

3/17 読売TV 所さんの目がテン「のり弁の科学」

 今回のテーマは人気の高いのり弁・・・とのことなんですが、私は正直なところのり弁ってあまり好きでないんですよね・・・。

 まあ世間的にはのり弁の人気は高いと言うことで、アンケートでは78.2%の人がのり弁にプラスイメージを持っており、マイナスイメージを持っているのは13.8%にすぎないとか。ちなみに細かいことですが、この2つの数字を足しても100にならないんですが、番組ではこれを2つだけで円グラフにしていたのには違和感を感じます。どちらでもないとか無回答とかが10%ほどいたのでは?

 で、のり弁がなぜ人気があるのかという話だが、これについては海苔はグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸の三大旨味成分を持っているからとか、海苔の香りにリラックス効果があるからとかの説明をしています。うーん、科学番組らしい(笑)。

 なおのり弁にはなぜか竹輪の天ぷらと白身魚のフライが定番だが、この組み合わせを40年前に開発したのがほっかほっか亭らしくて、海苔に合うおかずを探した結果とか。栄養学的に見れば、油脂があることで海苔のベータカロテンの吸収率がアップするし、食べた時の満足感も出るとしている・・・ってことは、別にフライでさえあれば竹輪と白身魚である必然性は全くないんだが・・・。

 

 さらには心理的効果を調べるとして、鳥弁、サケ弁、白身魚のフライ弁の3種のうちの1つをのり弁にしてどれが選択されるかという実験をしているが、のり弁にすると人気が出るという結果(それと何もしなくてもこの中では鳥弁が一番人気ということも・・・)がでているとのこと。海苔で隠すことによって好奇心を刺激するの類いの説明をしており、それを証明するのに絵画を黒い膜で隠したら見る時間が延びたなんて実験をしているが、これはさほど意味があるような気はしない(笑)。

 で、最後には実用編で、のり弁最大の悩みである「ふたに海苔がついてしまう問題」の解決法。これは海苔がご飯の蒸気で柔らかくなって貼り付くので、海苔を2枚重ねると防げるとしている。また海苔がなかなか切れないという問題にはおろし金に当てて、事前に細かい穴を開けておくという方法を勧めている。

 例によって役に立たない無駄知識と、少し役に立つ実用知識というこの番組らしいところ。ちなみに私はあのふやけた海苔というのが苦手でして、それがのり弁を選ばない理由です。アンケートの13.8%の人も私と同じ感覚なんだろうか?

 

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