教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

5/8 NHK ガッテン「虫歯リスク激減!?発見!新歯磨き法」」

 40歳以上の日本人はほぼ100%が虫歯を持っているという。この虫歯を防ぐ方法をスウェーデンで取材。

スウェーデンの歯磨きテクニック

 とにかくスウェーデンは虫歯予防に力を入れている国で、高齢者でも綺麗に歯が揃っている人が多い。このスウェーデンで虫歯予防に効果があるとして推奨されている歯磨き法がイエーテボリテクニックというもの。しかし実はこれが日本人向きでない。

 このテクニックのポイントは、歯磨き粉をつけて歯を磨いた後に口の中のものを吐き出すだけでゆすがないということ。歯磨き粉に含まれるフッ素を最大限口の中に残そうと言うことらしい。フッ素は歯の表面をコートして虫歯菌が歯を溶かすのを防ぐので、フッ素が歯に多く残っている方が効果があるということになる。

 ・・・のであるが、ハッキリ言ってこれは私には無理。私は歯磨き粉が苦手で、口の中に歯磨き粉の味が残ったりしていたら間違いなく吐きます。歯磨き粉が苦手なせいで子供の頃になかなか歯磨きが出来なくて、おかげで私の歯はボロボロです(奥歯はほとんど金属が入っている)。歯磨きには歯磨き粉はいらないと言われてからようやく歯を磨けるようになった者なので、非常にそれに反した方法。

定期的に専門家によるチェックを

 後、スウェーデンで重要なのは、定期的に歯科衛生士による歯石除去や歯磨き指導を受けていることとか。やはりこれは非常に効果があるのは確かでしょう。

 なんか歯磨き粉メーカーに取材に行っていたり、どことなく歯磨き粉メーカーの意向が反映している気がして引っかかる内容ではあります。実際にフッ素は虫歯予防に効果はあるようですが、歯磨き自体には歯磨き粉は必ずしも必要なものではないと言います(歯磨き後にフッ素剤などを使用する方法もある)。それよりはブラッシングでしっかりと汚れを取り除くことが大事とか。

 

忙しい方のための今回の要点

・スウェーデンなどで行われている歯磨き法は、歯磨き後に口をすすがないという方法。歯磨き粉のフッ素を口の中にできるだけ残すという考え。
・また定期的に歯科衛生士による歯石除去を受けるのも重要。

忙しくない方のためのどうでもよい点

・なんかこの番組、最近スポンサーの影がちらつくようになってきたんですよね。ちょうど昔の「あるある大辞典」のように・・・。そのうち何かしでかさなければ良いんですが・・・。
・今回の方法、私には到底無理ですが、気にならない方なら悪くはないと思います。だけど確かに大抵の日本人には無理じゃないですかね・・・。北欧人というのは風呂にも入らないかなり大雑把な連中なんで。

 

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