教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

5/11 BSジャパン 新美の巨人たち「シシド・カフカ×国宝『燕子花図屏風』尾形光琳の傑作に触れる旅!」

 今回は尾形光琳の「燕子花図屏風」。根津美術館で公開されている(といっても5/12までらしいのだが)この作品をシシド・カフカが見に行って・・・という話なんだが、シシド・カフカって誰?

 番組ではまず光琳をほったらかしでシシド・カフカの説明に入るのだが、ドラム・ヴォーカリストで女優としても活躍している人だとか。

 で、彼女が根津美術館を訪れてこの作品を目にして云々なんですが、もうカメラが作品ほったらかしで、彼女ばかりを追っかけてます。それで彼女がドヤ顔で「作品が平面的」とか「デザイン的」とか言ってるんですが、それは琳派の作品の最大特徴であって今更改め言うまでもないことはこの番組の視聴者ならご存じの通り・・・。

 番組では形通りに光琳の生い立ちをサラッと(極めてサラッと)流しますが、それも今更という内容。そして光琳はデザインを手がけており、光琳模様というのは流行になったという話になり、シシド・カフカが光琳模様の着物を着て根津美術館の庭園を散策するというプロモーションビデオ。

 そして最後は屏風の折れを利用して画面の奥行きを表現しているという、これまた今更そんなことを言われてもという内容をドヤ顔で流して終わり・・・。あまりの中身のなさに呆れるばかり。

 まあ見ていて、製作スタッフが尾形光琳には全く興味はないが、シシド・カフカに対しては非常に興味があるということだけはよく分かりました。もう既に美術番組の態をなしていない。さすがに今回の内容は退屈すぎてあくびが出た。半端なバラエティ番組を作りたいのなら他の枠にして欲しい。それにタイトルで「尾形光琳の傑作に触れる旅」なんて銘打っているクセに、その旅先って南青山の根津美術館?! もしかしてこの番組を製作しているのは北海道テレビなのか? それならこれで旅ってのも分かるが。

 何かリニューアルしてからの内容は香川、京都、東京といった近場を芸能人がウロウロしてるだけで、テレ東お得意の温泉旅番組よりもせこい内容になっている。もしかしてスポンサーが不景気のせいで制作費を大幅にきびったのか? しょぼいし、中身ないし、スカスカすぎて見てられない。これは私もそろそろ見切りをつけた方が良い頃になってきたのかも。とにかく今回のはひどすぎた。正直なところ、見ていて腹が立ってきました。

忙しい方のための今回の要点

・尾形光琳の作品は光琳模様と言われるデザインの基本になっている。

忙しくない方のためのどうでもよい点

・もうこの番組自体がどうでもよい番組になりつつあります。