教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

5/26 サイエンスZERO「超絶リアル!太陽系の歴史を体感」

 今回はNHKではよくある番宣のようです。コズミックフロントで6/6から「ザ・プラネッツ」という新シリーズが始まるのでそれの一部を紹介と言うことらしい。このシリーズは最近の探査機による調査の結果などから判明した太陽系に関する最新事実をCGで再現というのが売りのようだ。

暴れ回る木星

 以前の説では太陽系の惑星は現在の位置で生まれたと言うものだったが、最新の説ではまず木星が生成してから、太陽に接近するように動いていったというものになっているらしい。太陽系の中を動く木星は周辺の岩石を取り込んだりはじき飛ばしたりしながら、現在の火星の軌道付近まで移動。しかしその頃に土星が誕生したために、その重力に引かれて現在の位置まで下がっていったということらしい。この時に岩石がかなりはじき飛ばされてしまったので、火星は地球などよりは小さく、さらに火星の外には惑星になりきれなかった小惑星帯が残ったという。

 

土星の輪とダイヤモンドの雨

 土星の輪は氷で出来ていて太陽光を反射して輝くのだが、土星の輪がなぜこんなに綺麗なのかも謎だったらしい。というのも宇宙はチリで一杯なので、氷の輪はすぐにくすむはずなのだとか。それが最近の探査の結果、実は土星の輪が出来たのは一億年ぐらい昔で、太陽系の歴史から考えるとつい最近であるということが分かったという。これは土星の近くを回っていた氷の衛星が潮汐力によって引き裂かれて輪になったとのこと。土星の輪は重力に引かれて次々と落ちていっているので、いずれは輪は消失することになるという。

 また土星の中では激しい嵐が起こっているが、それによって大気のメタンなどが炭素に変換され、高圧の中でダイヤモンドになって雨として降り注いでいるのではとの説があるとのこと。これを映像で再現。

火星の巨大な滝

 惑星が生成した頃の火星には広大な海があったと考えられるという。この頃の火星の気温は25度ぐらいだったとか。しかし火星は小さいために核の冷えるのが早く、地場が弱いので太陽風によって大気が吹き飛ばされて惑星が冷えて氷となる。しかしこの時に火山が活発になって、それが氷を溶かして雪解けの大洪水が起こっていたとか。高さ4キロ、幅10キロと言った超巨大な滝を膨大な量の水が流れ落ちていくのが見られたはずだとのこと。


 以上、今度放送される番組のエッセンスを紹介した模様。こんなもの紹介されると私も見ないわけにはいかない。それにしても太陽系の通説って、私が子供の頃に比べると劇的に変わったな・・・。

 

忙しい方のための今回の要点

・6/6からコズミックフロントで「ザ・プラネッツ」という新シリーズが開始されるので、それを見てください(笑)。

忙しくない方のためのどうでもよい点

・NHKはCMは流しませんが、自分のところのCMはやたらに流します・・・。

 

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