教養ドキュメントファンクラブ

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7/14 TBS系 世界遺産「オーストラリア最後の秘境!林立する赤と黒の奇岩」

赤と黒の謎の縞模様

 オーストラリアのパーヌルル国立公園。その中心に位置するバングルバングル山脈には赤と黒の縞模様の奇岩の群れが存在する

 奇岩は円錐形やドーム型などの様々な形をしているが、特徴的なのは赤と黒のしましま。実はこの岩は砂岩であり、赤のところは砂だけで出来た岩。隙間があり表面が酸化することで赤くなったのだという。一方黒い部分は泥を含んだ砂岩であり、保水力があるためにシアノバクテリアが繁殖して黒くなっているのだという。また元々の砂岩は白くて脆く、このごく表層の赤と黒の縞々部分がこの砂岩を崩落から守っていることになるという。

縞模様になったわけ

 この縞々の砂岩が出来たのは、かつての河口での砂の堆積だという。河口の海底が深いと泥と砂が一緒に溜まり、海底が浅くなると砂は溜まるが泥は水流で流される。数百年単位で地殻変動で海底の深さが変わったために縞模様になったのだという。そしてそれらがまとめて隆起したのが今日の姿とのこと。

 この山脈では雨季と乾季では姿が全く変わるという。毎年12月~3月の雨期には辺り一帯が水浸しになり立ち入りが禁止されるとのこと。雨期に流れる水流で浸食された地形などが各地に見られる。

南と一変する北の風景

 一方、バングルバングル山脈の北方では風景が一変する。こちらは非常に険しい切り立った崖の深い割れ目が続く地形となっており、赤と黒の縞模様が全くない。

 この地域の岩をよく見てみると、砂利を多く含んでいるという。つまりこちらはかつての川の上流で多くの砂利が滞積した地形なのだとのこと。このような地形では垂直方向に浸食が進みやすいのだとか。


 実に多様な珍しい地形でした。オーストラリアというところは、エアーズロックと言い非常に特徴的な地形がいろいろあるところです。だから観光人気のあるところですが、最近は人種差別主義者が幅を利かせるようになってきて、日本人には危ないところになってきているとか。

 

忙しい方のための今回の要点

・オーストラリアのパーヌルル国立公園の中のバングルバングル山脈には赤と黒の縞模様の奇岩がある。
・赤は砂から出来た砂岩が酸化したもの。黒は泥を含む砂岩にシアノバクテリアが繁殖したものだという。
・このような縞模様は、かつて河口の砂が海底に堆積する時の深さの差から出来た。
・一方、北部の山脈はかつて川の上流だった地域であり、こちらは切り立った断崖の地形となっている。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・あの砂岩はかなり脆い印象を受けましたが、あんな薄い表面コートだけで完全に崩れずにまだ保ってるんですね。
・わざわざ歩いて川筋を登って、水の残っているところまで行ってましたが、残念ながら番組的にはあのシーンはあまり深い印象を与えませんね。あってもなくても大して変わらないというか。ぶっちゃけ、ヘリで上からの映像を流しているだけでも大して違いはなかったような。この番組でもたまにありますね。かなり苦労して撮ったんだろうけど、映像的にはあまり面白くないこと。