教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

1/26 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「~厚着&半身浴も要注意~間違いだらけの冷え性対策」

 冷え性で悩む人は少なくないと思われるが、その冷え性の対策として効果的なもの、間違っているものなどを紹介する。

 

間違った冷え性対策

 番組ではまず冷え性に悩んでいる3人が登場。それぞれの冷え性対策を披露してもらうが、それを冷え性に詳しい北里大学東洋医学総合研究所の伊藤剛教授が診断する。先生によると冷え性はほぼ生活習慣に根ざしているのだという。

 まず外出時の服装を見ると、冷えを防ぐために何枚も重ね着してのかなり厚着をしている。またカイロを張って体を温めるなんかもしているという。また食生活ではショウガを愛用。ただこれを見た先生は「半分以上は意味がない」とバッサリ。

 まず外出時の厚着だが、汗をかくぐらいの厚着は汗で逆に体が冷えてしまうのだという。過保護にしない程度の防寒が重要とのこと。また厚着した時はこまめに上着を脱ぐなど汗をかかないようにするという。また寝る時の防寒も、汗をかくぐらいに防寒するのを習慣にしてしまうと、体が熱を放散しやすいようになってしまってこれも逆効果とのこと。先生の患者には電気毛布をやめただけで冷え性が回復したという人もいるとか。電気毛布を使用するなら、事前に布団を温めるのに使用して就寝中は切った方が良いとのこと。

 

 カイロを使用するには冷え性回復に役立つポイントに張るのが良いという。冷え性は肩や腰の凝りなどで血流が悪くなることから生じるので、その凝りをほぐすように使用するのがポイントとのこと。手・首・肩が冷える人は背中の上部に、足・腰が冷える人は腰の下辺り、お腹が冷える人はへその下が良いとのこと。

 また入浴については熱量が必要なので半身浴は良くなく、全身浴の方が良いという。また37度や38度だと体が冷えてしまうので、42度ぐらいの湯に10分以内浸かるのが良いとしている(つまり普通の入浴だ)。

 食生活についてはショウガを大量にとっても意味はないとしている。確かに一時的には温かさを感じるものの根本改善にはつながらないとのこと。ただし血流を良くする効果は多少あるとしている。なお唐辛子についてはカプサイシンに体温を上げる効果があるものの、その後に汗をかいて体温が下がるので、むしろ暑い地域での暑さしのぎの方法であるとのこと。

 

タイプ別セルフケアの方法

 冷え性の根本対策のためにはまずは自分の冷えの原因を知ること。そのためには用いているのが実測体温計(一般的な予測体温計よりも正確)。これで腋の下の温度を測ることで体内の冷えをまずチェック。それに問題がない場合、次に足や肩などの凝りをチェックしている。例えばふくらはぎに凝りがあると足が冷えるのだという。また腰やお尻に凝りがあっても足や腹が冷えるという。首の凝りは手の冷えなどにつながるという。冷えのタイプとしては「下半身型」「四肢末端型」「内臓型」「全身型」などがあるという。

 対策のセルフケアとしては、まずは下半身型にはふくらはぎの指圧。ふくらはぎの筋肉を下から上に向かって1カ所5秒程度つまんでいくのだという。痛みを感じる場所があればそこが原因とのこと。それでも駄目なら、ソフトボールを使ってお尻の上の臀中という部分を刺激する方法を紹介している。四肢末端型については手で足の指と甲の筋肉を伸ばす足指ストレッチ。5秒5回が目安だそうな。内臓型・全身型の場合は生活習慣全般を見直す(食生活や運動習慣)必要がある場合があるとのこと。このタイプの場合は医者にかかれと言っている。

 

メンタルが冷え性の原因に

 なおこれらの方法では解消しない冷え性もあるということ。それがなんと「メンタルが原因となっている冷え性」神経質だったり、ストレスを抱えていたり、うつなどがあると冷えに対して敏感になってしまうことがあるのだという。メンタルの対策を打つことで冷え性が解消した事例があるのだとか。

 

 なお最後の蛇足コーナーでの話によると、女性ホルモンには血行をよくする効果があるので、本来は女性の方が冷えに強いのだそうな。にもかかわらず冷え性を訴えるのに女性が多いのは、絶対的な筋肉量の差のような気がするのですが・・・。

 

忙しい方のための今回の要点

・冷え性の対策として過度の厚着は発汗で体を冷やしてしまうので逆効果である。
・就寝時に防寒対策を行いすぎるのも発汗を促すので逆効果。またそれを繰り返していると放熱の良い体になってしまうという。
・またショウガを大量にとっても無意味。唐辛子などは発汗させるので逆に涼しくなってしまうとのこと。
・冷え性の原因は筋肉の凝りなどによる血流の悪化なので、冷え性のタイプに合わせた指圧やストレッチを推奨している。
・下半身型の冷えにはふくらはぎの指圧、末端型の冷えには足指ストレッチ。なお内臓型や全身型の冷えは専門の外来にかかった方が良いとのこと。
・なおこれらに原因がないメンタルからくる冷えもあるとのことで、これはメンタルの対策を行うと回復する。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・血流が冷えと相関しているのは確かですね。私も昔は冷えなんて全くなかったのですが、最近は持病などのせいで明らかに右足の血流が悪くなってきているようなのですが、そうなると覿面に右足が冷えるようになってきました。私の場合はそもそもの持病の改善が必要なんだろうな・・・。
・ところで今回、久しぶりに西村知美を見ましたが、かなり老け込んだ印象でビックリしました。しかし自分の年を考えると彼女も相応な年のわけで、そりゃ当然の話なんだよな・・・。人間年を取ってくると、まず自分の年を最初に忘れてしまうものです。「いつまでもあると思うな、若さと金」

 

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