今回は正しい掃除法について。掃除法が間違っていたら部屋にカビなどが繁殖して病気の元になりますというお話。まあ内容自体はその通りなのだが、いささか煽りが強すぎるような気がするのがやや下品。
まずは2日に1回キチンと掃除しているというお宅に出向き、掃除の専門家というヘルスケアクリーニング実践会(まるで公的施設に聞こえるが、調べたところ単なる株式会社)の松本忠男氏がその残念な内容を指摘するという定番である。
掃除機の使い方が悪いとホコリが取れない
最初はフローリングの床。見たところ綺麗に掃除しているように見えるが、実際には特殊なライト(と言っているが、実際は普通の懐中電灯)を当ててみるとホコリが結構溜まっているのが見える。ホコリで繁殖するカビなどが原因となって発生する可能性がある病気として昭和大学医学部の相良博典医師はハウスダストアレルギーを上げており、さらには肺アスペルギルス症という肺の中でカビが繁殖する病気(通常は発生しないが、免疫力が低下している場合が危険)などを上げている。
さて部屋にホコリが溜まる原因だが、そうなるのは掃除の仕方が悪いのだとか。まずは掃除の際、窓を開けるのは絶対駄目とのこと。風でホコリが舞い上がるのでその状態で掃除機をかけても無意味だという。窓を閉めてから20分ぐらい経ってから掃除機をかけろとのこと。また掃除機をかける時はヘッドをあまり素早く動かさないこと。理想は1メートルあたり5~6秒でゆっくり動かすというもの。またカーペットの場合はヘッドを引く時が重要(これはガッテンでも言っていた)。ここで松本氏が勧めているのが松本式スクイージーというもので、これは100円ショップなどで売っている窓の水切用の道具のゴムに5ミリ間隔の切り込みを入れたもの。これで床をこするだけでホコリがよく取れるとの話。
こういうののゴム部分に切り込みを入れるそうな
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トイレの床には掃除機は不可
なおトイレの床に関しては掃除機は駄目とのこと。雑菌類が排気から出てしまう上に、ヘッドが細菌類で汚染されてそれを各部屋にばらまくことになりかねないとのこと。で、こういうところにこそ先ほどの松本式スクイージーらしい。また寝室は特にホコリが溜まりやすいので要注意という。
さらにテーブルの拭き方も指導。まず濡れたふきんを使うのは駄目。これは汚れをテーブルになすりつけるだけになるという。乾拭きで一方向に拭く。そして折り返す時は布巾を回してUターン。つまりは布巾でホコリをかき集めるイメージで拭くのが正解とのこと。
結露には除菌液で
さらに結露の問題。結露が原因で溜まった汚れでは細菌が繁殖する事が多いので、そこには水500ミリリットルに家庭用塩素系漂白剤10ミリリットル混ぜた除菌液を作り、窓枠に当てたキッチンペーパーに1枚あたりキャップ3倍の液を染みこませ、10分後にペーパーをはがせば一網打尽とのこと。
以上、掃除の仕方について。何となく煽りが強すぎるのが気になりましたが、内容については妥当な話だったので可でしょう。またやけに松本氏の宣伝めいていたのも気になりましたが、松本式スクイージーとやらは松居棒と違って、べつに松本氏がそれを販売しているというわけでもないようなので、まあ良しとしておきます。やや宣伝めいているのは番組制作に協力してもらった松本氏に対する取材料代わりというところですか。これが「清掃はプロに任せましょう」なんて結論だったら、直ちに切り捨てるところですが(笑)。
忙しい方のための今回の要点
・掃除の仕方が悪かったら掃除をしても室内にホコリが溜まる。例えば窓を開けて掃除機をかけるのはホコリが舞い散るので無意味。窓を閉めてから20分後に掃除機をかけるのが正解。
・また掃除機のヘッドはゆっくり動かす。さらにカーペットの場合は引く時の方が吸引力が増すのでゆっくりと。
・トイレの床は掃除機は不可。細菌を撒き散らすことになりかねない。こういう床には100円ショップなどで売っている窓の水切用の道具のゴムに5ミリ間隔の切り込みを入れた松本式スクイージーで。
・結露による汚れは細菌の温床になりやすいので、500ミリリットルの水に家庭用塩素漂白剤10ミリリットルを加えた除菌液で処理。キッチンペーバーを当てて、1枚あたりキャップ3杯の除菌液を染みこませ。10分後にはがせは一網打尽。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・正直なところ私は整理整頓清掃というのが壊滅的に駄目なズボラ男なので、部屋のホコリに関してはかなりヤバいであろう事は想像つきます。筧氏が昔、三年ぐらい掃除をしていなかったというようなことを言ってましたが、実を言うと私も似たり寄ったりです。たまに目に余ったら掃除機をゴロゴロしてる程度なので。
・で、当然のようにハウスダストアレルギーとぜんそく持ちです。だけどなかなか掃除に割く時間がないんですよね。そして時間がある時には気力がない(笑)。
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