教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

4/5 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「太るのは意識の問題デブ脳をヤセ脳に変える方法」

 今回は感心のある人も多いダイエット。考え方を切り替えることで半年で20キロの減量に成功したという45才の主婦のノウハウを紹介するとのこと。

 

肥満になる人の行動パターン「デブあるある」

 まず肥満になる人には特有の思考パターンがあり、これがデブ脳だという。以下の項目がいわゆる「デブあるある」で、該当したらそれはすなわちデブ脳とか。
1.太っている人を見ると安心する。
2.背中がかけない
3.床に落ちたものを足で取る
4.自分の写真を撮らない
5.お菓子を開けたら1回で1袋食べきる

 さて私ですが、1は私が太っている人を見て安心すると言うよりも、私が太っている人に安心感を与えてしまう方です(笑)。2は背中がかけないのはそうですが、それは太ったからではなくて四十肩で腕が上がらなくなってしまったから。3は落ちているものを足で取れるほど私は器用ではありません(笑)。4は該当します。わざわざ醜悪なものを写真に残す気はしない。5も該当で、これこそがまさに私が肥満する原因だと考えてます。

 

20キロ減量した主婦が伝えるヤセのテクニック

 今回登場する主婦ブロガーの方ですが、以前は起きている時はほとんど食べていたという凄まじい人。ダラダラ食いは肥満の基本と言いますが、彼女の場合は食べている量も半端じゃない。食パンを一袋食べてしまったり、パスタを一袋まるまる作って食べてしまったりなど量が半端じゃない(さすがに私はこれだけの量は食べられません)。しかしそれを見て思ったのは、そんな異常に食べていた人だからこそ、半年で20キロも減ったんだなということ。以前は明らかにどこか壊れていたと考えるべきでしょう。

 さてさきほどのデブあるあるに該当する人は、食べても満足しない脳になっているのだというのが脳科学専門家という篠原菊紀教授のコメント。食べ物に対する欲求に対し、食べたことに対する満足感が少ないために、明らかに食べ過ぎになるのだとか。で、件の主婦ブロガーはある日、背中や腰の重い違和感を感じるようになり、やがては生命の危険を感じたことからダイエットに励むことになったという。

 

食事中に箸を置く、お菓子の袋の匂いを嗅ぐ

 まず第1のテクニックは「食事中に箸を置く」食事中に箸を置くことで食事が一旦停止するので、噛む回数が増えて食欲が抑えられるとのこと・・・なんだが、私の場合はどうも最初からあまり噛まないのが習慣になってしまっているので、噛む回数は増えずに食事のインターバルが増えるだけになってしまうような。もっともそれでも効果はあると思います。私自身、例えばコース料理などのように時間をかけて食べるパターンだと、料理の量に比べて満腹感がくるのは実感してますから。早食いは一番悪いのは理論的には分かってるんですが、それがなかなか解消できないのはサラリーマンの性でもある。

 次のテクニックは「お菓子などを食べたくなった時には、その袋の匂いを思いっきり嗅ぐ」だそうな。匂いを嗅ぐことで食欲が落ち着くそうだ。さらに深呼吸になるのでセロトニンが分泌されるとしている。まあ匂いは味覚と直結してますのであり得る話。なお体験上、こういう時に一番悪いのは「1つだけ」とつまんでしまうこと。まず1つで終わることはないです(笑)。ここで本当に1つで終われる人は、最初から肥満にはなりません。

 

痩せている人を見習う、気を逸らして落ち着く

 さらにたまには外食をしたくなった時は「痩せている人と行く」とのこと。痩せている人の食生活を知ることで「ああ、こんなにも違うのか」と気付くことが大切だという。また食べるスピードと量がその人と同じになるので量が抑えられるとのこと。まあ分かりますけど、中には「痩せの大食い」って人がいますから要注意。そんな人と同行すると「ああ、何で自分はこんなに太りやすい体質なんだ」と惨めになるだけなので(笑)。

 また何かを食べたくなって冷蔵庫などをウロウロと漁りだした時は、ペンでその行動を書き殴るそうな。つまりは五感を総動員して食べ物を探している状態から気を逸らすそうな。まあ自身を客観視して気を静めるという意味もありそう。ゲームなんかで気を逸らすというのもありらしい。まあ確かに私も、この手の原稿の執筆を始めたら、それに注力しすぎて気がついたら全く飯を食ってなくて、ハッと気がついた時には空腹で倒れそうになっていたなんてことありますけど(笑)。それと山城巡りしている時なんかは、結果として昼食抜きになってしまうことは非常に多いです。だから私は「運動する方が食べなくなる」というタイプ。だから良い方向に回り出したら急に体重減ったりはするんですが、最近は逆の方向にばかり回ってて・・・。

 

買い物時に持参するお守り、カロリーチェックの習慣

 さらに買い物に行った時だが、やはり余計なものを買いそうになるので、彼女が使用したのは「お守りとしてするめを持っておく」のだそうな。お腹が空いたらそれを食べると決めていることで、余計なものを買わなくなるとのこと。うーん、この方法は私にはどうかな。まずするめは苦手(笑)。それはともかくとして、お守りを持っていてもスーパーに着く頃には既にないかも(笑)。まあ「空腹の時には買い物に行かない」というのが原則ではあります。もっとも、空腹だからこそ買い物に出かけるという行動力が出るというのも事実だったりする・・・。

 さらにはデザートなどを買う時には糖質の量やカロリーをチェックするというのもあり。まあこれは私もしてます。だからこそ、コンビニスイーツは大体300キロカロリーぐらいが一つの標準になっているということが分かってるんですけど。それと私の場合はヤマザキの製品を避けるため(ヤマザキの製品は添加物が多いせいでマズい)にも製造に関する表示は必ずチェックします。これをやり出すと、確かにメロンパンなんて恐ろしくて食べられなくなります。

 

調味料は小分け品にして使いすぎない

 さらには調味料などもカロリーが高いものが多い(マヨネーズ、ソース、ケチャップなど)ので、小分けのものに変えて使いすぎを防ぐなんてのもありとのこと。まあこれについては私は元々調味料をタップリと使う方でない(あまり調味料が多いと気持ち悪くなる)ので関係ないです。マヨラーは確かに御法度です。マヨラーで有名な渡辺徹氏は実際にそれが祟って一度死にかけてます。

 

 以上、デブ脳をヤセ脳に切り替えるためのノウハウということでしたが、どうも番組内容の紹介というよりも、私のデブ習慣の告白になってしまったような・・・。

 

忙しい方のための今回の要点

・太りやすい人は食べ物に過剰に反応するデブ脳になってしまっているという。食べ物に対する欲求に対し、食べ物を食べたことに対する満足感が低いことが原因だとか。
・食事の途中に箸を置くことで食事のスピードが落ちて良く噛むことになり、食事に対する満足度が上がるという。
・またお菓子を食べたくなった時にはその袋の匂いを思いっきり嗅ぐことで満足感を得ることもかのうとのこと。
・さらには外食時には痩せている人と同行し、その食生活を見習えとしている。
・これ以外にも、食べ物を求めてウロウロし始めた時にはその行動を書き殴って客観視したり気を逸らす。空腹で無駄なものを買い込まないようにお守りの食べ物を持参する。デザートなどのカロリーや糖質量をチェックする。マヨネーズなどの調味料は小分けのものを使用するなどを挙げている。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・ダイエットに纏わる情報はとかく胡散臭いものが多いですが、まあ今回はいかにもこの番組らしい穏当で妥当な内容でしたね。それだけに標準体重の女性がガリガリモデルを目指すというのには役立たないでしょうが(笑)。そもそもそういうダイエットは体を壊すものであり、医学的観点からは絶対禁止なんですから。
・太る者は太る習慣があるというのは間違いないです。ただどうしようもないのは、持って生まれた体質というのも大きいということ。確かに痩せの大食いというのは実在します。だけどそれを嘆いても仕方ない。世の中に完全な平等なんてないと諦めて、最善を尽くすしかないです。ちなみに痩せの大食いの方はエネルギー吸収効率が悪いということなので、飽食の時代には有利ですが、食糧危機がくると一番先に死にます(笑)。

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