教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

"ストレスに合わせたタイプ別ストレス解消法を紹介"(8/23 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「必見!ストレス解消どうすればいい?癒やしの方法」から)

タイプ別ストレス分類

 現代人はとにかくストレスフルである。このストレス解消法をまずストレスのタイプ分けを行い、それに合わせて紹介するという内容。

 まずはストレスチェックから。以下の9項目をこの1ヶ月で、全くなかった0点、少しあった1点、まあまああった2点、かなりあった3点、非常に多かった4点で採点する。項目の方は
1.すぐカッとなる 2.不機嫌になる 3.内心ひどく腹立たしい 4.心配事が多い 5.気持ちが落ち着かない 6.心細い 7.みじめに感じる 8.自分は何も出来ない 9.希望が持てない

 とりあえずこれに採点をしてみて当然ながらカウントが高ければ高いほどストレスが溜まっているのだが、ここで注目するべきはどの項目がカウントが高いか。これの1~3が高ければ「怒り」、4~6が高ければ「不安」、7~9が高ければ「悲しみ」がストレスの原因になっているという。

 

「悲しみ」タイプの癒やし方

 で、タイプ別の癒やし法。まず「悲しみ」のストレスが高い人だが、ここで突然登場するのがまな板と包丁。この包丁でストレスの原因となる相手を刺しましょう・・・というわけでは当然ない。包丁を使って野菜を刻むなどの一定のリズムの運動が良いのだとか。これは悲しみのストレスがかかった状態では脳内のセロトニンが不足しているのだが、一定のリズムの運動をすることで脳内にセロトニンが分泌されるのだという。これ以外にも「散歩」「ペン回し」「ガムを噛む」なんかでも効果があるという。ただしガムを噛んでペン回しをしながら散歩をしろというわけではない(笑)。

 さらにはファイヤーセラピーといって、揺れている火を見つめるというのも効果があるという。炎の不規則な揺らぎとかパチパチという音が癒やしを与えるのだとか。と言うわけで悲しみのストレスの強いものは放火魔に・・・ってこれは洒落にならん気がする。なお本当に火を燃やさなくても映像でも効果があるとのこと。副交感神経が優位になることでリラックスするんだとか。

 

「不安」タイプと「怒り」タイプの癒やし方

 次に「不安」のストレスの癒やし方だが、まず登場するのはペットセラピー。動物とふれあうことで最近評判のオキシトシンが分泌されるのだという。するとストレス物質であるコルチゾールが減るとのこと。ペットを飼っていない場合は動物動画とか恋愛映画でもOKとのこと。脳が心地よいと感じたらオキシトシンが分泌されるのだという。

 さらにもっとお手軽な方法として紹介しているのが、自分の腕をゆっくりとなでるという方法。オキシトシンは基本的にスキンシップなどで反応する物質なので、影響があるのだろう。

 最後は「怒り」のストレスの癒やし方だが、この場合は行き場のないエネルギーが溜まっているので、これを発散することを考えるのだとか。と言うわけでクッションやぬいぐるみを叩く(完全にクレヨンしんちゃんのネネちゃん)など、要は身体を動かしてエネルギーを発散しろとのこと。エネルギーを発散するという意味で筋トレとかジョギングもお勧めだという。

 

シチュエーション別解消法

 さらにはいらっときたりした時などのシチュエーション別ストレス解消法も登場。まず仕事で失敗するなど嫌なことで落ち込んでいる時は「ネガティブ・ダストビン」という方法があるという。これは嫌な出来事を紙に書き出して、それを思いっきり破るというもの。嫌な出来事をゴミ箱に捨てるイメージでリフレッシュできるという(ホンマかいな?)。

 不安や緊張で心が押しつぶされそうな時は、「セカンドパーソン・セルフトーク」という方法。これは鏡に向かって「君は緊張してるよね」とか話しかけることで、自己を客観しして不安や緊張を緩和するというもの。ただしこれは気をつけないと、この時の様子を誰かが見たら「単なる危ない人」である。

 そしてイラッときた時は「フォアヘッド・タッピング」。これは目を閉じて5本の指で額を約10秒間軽く叩くのだとか。意識をそちらに向けることで脳から怒りの感情が冷めるとのことだが、これって「数字を数えろ」ってのと基本的に同じ発想だな。要は「気を逸らせ、時間を置け」である。

 

 以上、タイプ別ストレス解消法。ちなみに私の場合はストレスタイプはもろに「怒り」型でした。なおストレス解消は安倍が即刻退陣してまともな政権が出来ればかなり解消されるであろうことは確か。さらに安倍が裁判にかけられて今までの罪を償わされることになればほぼ解消である(笑)。

 まあ怒りのコントロールというのは私も気をつけているところで、私が自覚している自分の性格は「温和な人間に見せかけた瞬間湯沸かし器」なので。特に不条理なもの、不合理なものに対する怒りが大きいので、今まで何度馬鹿上司のせいでキレかけたか(というか、実際にキレてしまったことがあるので、完全に社内キャリアを棒に振ったのだが)。

 そういうことがあるので、自己客観視というのは私が常に心がけていることで、怒り狂っている時でも「ああ、お前は今相当頭に来ているな」とその状態を俯瞰するもう一人の自分を置くように心がけている。怒りに飲まれてしまったら終わりということである。

 また緊張した時なんかは「緊張してるか。まあしゃあねえよな。だけどこの時のために準備はしてきたよな。」なんて独り言的に語りかけることは普通にある(私もかなり危ない人だな…)。

 

忙しい方のための今回の要点

・ストレスの原因を「怒り」「不安」「悲しみ」の3つに分けて解消法を紹介。
・悲しみに対しては脳内のセロトニンが減少しているので、包丁で野菜を刻むなどの一定のリズムの運動が脳内のセロトニンを増やす効果がある。
・不安についてはペットセラピーなどでオキシトシンを分泌することが不安の解消につながるという。また炎を見つめるファイヤーセラピーも効果がある。
・怒りについてはエネルギーの発散が必要。クッションを殴るなどとりあえず身体を動かしてエネルギーを発散する。いっそのこと筋トレやジョギングなどの運動も良い。
・シチュエーション別解消法では自己を客観視する方法などを紹介。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・ストレスは確かに溜まりすぎれば身体に悪いですが、ある程度のストレスは成長の糧になるなんて話はありますね。全くのノンストレス状態になってしまうと、人間は完全に緩んでしまってむしろ早死にするとか。まあストレスとのつきあい方ってのは永遠の課題だわ。

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