小豆でマッチョになる?
今回の食材はフィットネスの王者であるムキムキ女性が「私の身体はこれで出来ている」と言っている食材「小豆」。彼女は自分で作ったあんこを使ったおはぎを1日に10個は食べているとか。しかもこれを食べると便秘も解消したという。
筋肉が付くといえば大豆のイメージがあるが、そもそも大豆と小豆はどこが違うのかということで、小豆を使って大豆加工品の代表である納豆と豆腐を作るということに挑戦。納豆工場に小豆を持ち込んで納豆を作ってもらうという無茶なことを依頼している。しかしその結果できたものは全く糸を引かない納豆。私が以前に茨城空港で目にしたことのある納豆のキャラクター、ねばーる君が登場して「クソまずい」と一言。
さらに次は豆腐だが、小豆をミキサーでつぶして鍋に入れて煮たものの、ドロドロになって絞れない。と言うわけでいきなり豆腐の作りようがないということで終了。
二種類の糖質が二種類の効果を持つ
小豆と大豆を比較すると成分の違いとしては大豆はタンパク質がメイン、小豆はそれに対して糖質メインである。それにも関わらずなぜ小豆で筋肉が付くのか?
小豆を切ってみると中には細かい粒のようなものが見える。実はこれはこしあんの元になるサラサラなパウダーである。これをあん粒子と呼ぶらしいが、これは二重構造になっていて中にはでんぶんが詰まっているという。このでんぷんに二種類あり、まずは普通のデンプンだがこれはタンパク質の吸収を促進する効果があるので筋肉が付くし、自身はエネルギー源になる。これに加えてもう一種のでんぷんが存在するがこれがレジスタントスターチ(難消化性デンプン)と呼ばれるもので、消化吸収されずに便の容量を増やす、腸内細菌の餌になるなどの働きがあるという。加熱した小豆には生のナガイモ以上のレジスタントスターチが含まれているという。
ガッテン流自家製あんこの作り方
で、最後はガッテンらしく料理法になる。と言っても小豆の料理と言えばあんこぐらいしかない。ただ通常のあんこだと砂糖が多いのと煮るのに時間がかかると言うことで、そこは時短でヘルシーなあんこを提案。
一般的なあんこの作り方は長時間煮る必要があるが、これは生の小豆はなかなか水分を吸収しないから。ガッテン流は水分を吸わせるためにまず冷蔵庫で小豆250gを700mlの水の中に16時間漬けておく。これをフライパンに入れて強火で加熱(この時に豆が水から出ないように注意)。15分ほど煮てまだ皮が破れる前の小豆はこのまま砂糖を加えずに食材としても使用可能。レジスタントスターチがタップリなので、便秘解消効果を期待できるという。
あんこにする場合は豆が浸るように水を足してさらに15分ほど弱火で煮る。豆の皮が破れていることを確認してから、水を漉し取る。そして豆をフライパンに戻して、適度な塩と砂糖90グラムを加えて弱火で加熱しながらつぶすようにして混ぜるとつぶあんの完成。甘み抑えめのすっきりしたあんこになる。冷蔵庫で保管は一週間ほど。
なお先ほど漉した煮汁はこれに適量の砂糖を加えてふつふつする程度に加熱して溶かす。その後、冷蔵庫で一晩冷やすとプルプルのスイーツが出来上がるという。小豆のペクチンなどが固まるのだとか。
以上、小豆について。これはスーパーに小豆買いに走る者が全国で増えそうだな。実際に私も作ってみたくなった。あんこは好きなんですが、市販の加糖したゆで小豆とかは甘すぎるんですよね。砂糖の量を好みで調整できるから、上手く作れば名古屋名物あずきトーストを朝に頂けるということになる。
忙しい方のための今回の要点
・小豆には筋肉をつけると共に便秘の解消効果があるという。
・小豆の成分は糖質であるが、中には二種類のデンプンが含まれており、通常のデンプンはタンパク質の取り込みを促進し、自らはエネルギーとなる。これに対してもう一種のデンプンがレジスタントスターチで、これは便のかさを増やして腸内細菌の餌にもなる。
・番組では時短で砂糖の量を調整できる自家製あんこの作り方を紹介。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・絶対小豆の売れ行き伸びるな。もう既に試した家庭も多いだろうな・・・。この番組はここで「あんこでダイエット」とか言わないのが良いところではあるが。
・なおフィットネスの王者の「美ボディー」とのことですが、私は個人的には苦手ですね。正直なところ気持ち悪い。これは女性だからというだけでなく、男性でもボディビルダーとかは苦手です。アスリートの筋肉の付き方と違って、どこか不自然で。端的に言えば「異形」って感じがしてしまうんです。
・それにしてもガッテンも1ヶ月ぶりですね。大分前から隔週化してましたが、とうとう月刊ガッテンでしょうか。やっぱりネタが厳しいんだろうな・・・。
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