教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

11/8 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「5分の違いが分かれ道!まだ間に合う!糖尿病対策」

内臓脂肪が糖尿病の原因となる

 全世界では6秒に1人が糖尿病関連の疾患で命を落としているという。そんな糖尿病の予防法について紹介。

 まずは糖尿病とはいかなる病気であるかであるが、体内の糖を筋肉などに取り込んでエネルギーとして使用するためのインスリンが何らかの理由で分泌が減ったり働きが悪くなることで、血管内の血糖値が上昇する病気である。こうなると過剰な糖が血管の内壁を傷つけ、血栓が出来たりなどすることで様々な病気を発症することになる。糖尿病が怖いのは様々な病気の原因となるにもかかわらず、糖尿病自体には明確な自覚症状がないこと。そのために日本では糖尿病予備群が1000万人いると言われている。

 糖尿病の診断基準となるのは空腹時血糖値と過去1~2ヶ月の平均血糖値を反映するHbA1cの値である。空腹時血糖値が126以上、もしくはHbA1cが6.5以上あると糖尿病と診断されるが、これらが110以上、6.0以上が予備軍と言われる状態だという。

 糖尿病になりやすいのは「大人になって太った人」。内臓脂肪の増加はインスリンの働きを悪くするのだという。糖尿病の主な原因となるのは脂による内臓脂肪の増加だという。さらに早食いも急激に血糖値を上昇させるので危険であるという。また筋肉量が少ないと糖を消費できなくて糖尿病の原因となるので、痩せていても運動不足の人などは要注意であると言う。特に日本人は糖尿病になりやすい傾向があるという。また糖尿病には遺伝因子があるとされている。

 

糖尿病を予防する5分の法則

 糖尿病となればインスリン注射のイメージがあるが、生活をコントロールして節制することで薬や注射を辞めることが出来るようになることもあるという。その方法として番組が紹介しているのが「5分だけ待っての法則」。

 これがつまりは食事の時にまずは野菜から食べ、その次にはおかずを食べる。この時によく噛んでゆっくりと食べる。そしてご飯を食べるのは5分経ってからにするのだという。食べ過ぎなければメニューの制限は特にないという。この方法で血糖値が正常値まで低下して患者もいるとのこと。なおこの方法は食欲を低下させる効果もあるという。


 番組で紹介しているのはまさに居酒屋食いで、実際に私も旅館などでこういったゆっくりとした食べ方をしたら、思いの外に食事量も低下するということは体験しているのであるが、ただそれを徹底するというのが難しいのが本音。特にサラリーマンの昼食は時間との勝負のようなところがあるので、なかなかゆっくりと食事はしていられない。この辺りがジレンマである。

 

忙しい方のための今回の要点

・日本では糖尿病予備群が1000万人もいる。
・糖尿病はインスリンの働きが悪くなることで発症するが、その原因となるのが内臓脂肪。脂の取りすぎや運動不足が内臓脂肪の増加につながる。また痩せていても筋肉量が少ないと糖尿病の発症の危険はある。
・予防法としては5分の法則。野菜から食べ、次におかずをゆっくりとよく噛みながら5分かけて食べ、その後にご飯を食べる。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・糖尿病については私も予備軍どころかそれを飛び越えて患者です。ですから食生活には注意する必要があるんですが、なかなかそれが徹底できない。この辺りはかなり強烈なジレンマです。

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