教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

11/22 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「パートナーにも悪影響!「いびき」」

迷惑な「いびき」

 今回は結構これで苦しめられているという人も多い「いびき」。番組では早速夫のいびきで苦しんでいるという二人の女性が登場するが、うるさすぎて寝られないとか、おかげで夜に酒を飲むのが習慣になってしまったなどかなりの苦痛を訴えている。

 番組では早速お二人の夫の寝室にカメラをしかけて睡眠をチェックしているが、確かにものすごい爆音を立てていびきをかいている。その爆音は57デシベルとトイレの水を流す音のレベル。寝室を分けているにもかかわらず奥さんの寝室まで爆音は響いてくる。すると奥さんの方は寝ることを諦めて起き出してテレビを見始めたり、酒を飲み始めたりという状況。

 

命に関わる睡眠時無呼吸症

 日本人はあごが小さいという骨格の特徴などからそもそもいびきをかきやすい状態にあるという。あごが首に続いているいわゆる「白熊型」のあごをしている人はいびきをかきやすいという。ここに加齢や疲労、お酒などの影響で舌や口の筋肉が緩むと気道が狭くなっていびきが起きるのだという。こうなると夜中に酸欠になるという悪影響が出る。実際に今回の検査をしたら、途中で血中酸素濃度が80%ぐらいまで低下しているという。これはエベレストの頂上に登った時に匹敵するという。また心拍数も高くなっており、130ぐらいまで高まっている。この原因となっているのが睡眠時無呼吸症。この人の場合、40秒以上呼吸が停止していた。

 睡眠時無呼吸症候群の患者は推定900万人いるが、高血圧の原因になり、狭心症などあらゆる心臓病の原因となり得、下手すると心臓病で急死する危険がある。実際にこれが原因でひどい高血圧になったという患者が出演しているが、高い時になると200とかの数値になったらしい。ある日、突然に鼻血が止まらなくなって入院して検査したら、高血圧の原因として睡眠時無呼吸症の可能性が指摘されたらしい。今は無呼吸症と高血圧の治療をして血圧も正常値になっているとのこと。

 睡眠中に無呼吸が起こっていると、本来は夜中に低下するはずの血圧が低下しないという。それどころか朝方になって覚醒する頃になると急激に血圧が上昇する早朝高血圧という状態になり、下手するとこの時にポクッと逝きかねない。しかもこの血圧が低下しないという現象はパートナーにも同様に発生するのだという(ストレスが影響しているんだろうか)。番組に出演していた旦那はひたすら恐縮である。

 

いびきの対策は

 では対策となるのだが、まずは眠りの質を高めるということで朝食が大切だという。番組お勧めのメニューはバナナに納豆、卵焼きに豆腐の味噌汁というもので、ここに含まれているアミノ酸の一種であるトリプトファンがメラトニンに変化することで睡眠の質を向上させるのだという。いびきや無呼吸は眠りが浅い時に出やすいので、睡眠の質を向上させると減るとのこと。朝食で摂るのはトリプトファンがメラトニンに変わるのに14~15時間を要するからだそうな。

 さらにはいびき改善枕というものがあるそうな。この枕はいびきをかき出したら枕に空気が送り込まれて膨れることで、頭が横を向くようにするんだという。こうすると気道が広がっていびきが止まりやすい。なお横向き寝をするには抱き枕を使うとか、足にクッションを挟んで寝るってのもあるらしい。

 さらにもう一つ勧めているのはノンアルコールビール。ビールに含まれているホップGABAが睡眠の質を高める効果があるのだという。ただしアルコールがあると睡眠の質を落とすのでノンアルコールビールなのだという。

 これらの対策を実施したところ、先ほどの旦那の血中酸素濃度も増加して目出度し目出度しという結論となっている。

 

 最近何かと注目されている睡眠時無呼吸症ですが、これらの突然死の原因だけでなく、昼間に急激な眠気に襲われて事故などが起きるということで社会的にも問題視されています。と言うわけでこれらが問題であるということを自覚している方は少なくないのではないかと思います。

 で、私もいびきをかくようで、実際に睡眠時無呼吸症の診断も受けました。私の場合はシングルですので迷惑をかけるパートナーはいませんが、日中の眠気などが洒落にならないことがあります。以前、一度鼻マスクを試したのですが、あれは息が苦しくなって眠れなくなり(私が睡眠中に口を開けるのが原因らしい)、結果としては断念してます。それ以来、せめて横向き寝を意識するようになりました。するとそれだけで夜中に息が苦しくて目が覚めると言うことは減りました(以前は実際に夜中に呼吸が止まって死にそうになって目が覚めたことが数回ある)。ただやっぱりまだいびきはちょくちょくかいているようです。

 

忙しい方のための今回の要点

・いびきをかく人は睡眠時無呼吸症になっている可能性が高い。
・睡眠時無呼吸症になると血中酸素濃度の低下や血圧の上昇などで突然死につながる危険がある。
・対処方としてはまず朝食でトリプトファンを含む食品を摂ること。トリプトファンは14~15時間で睡眠物質であるメラトミンに変化するので睡眠の質を高め、そのことによっていびきをかきにくくする。
・またビールに含まれているホップGABAが睡眠の質を向上させる。ただしアルコールは睡眠の質を落とすので、ノンアルコールビールがオススメ。
・さらにいびきを検知して枕を膨らませることで頭を横向きにさせる枕などもある。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・今回は特に触れてなかったですが、いびきをかく原因としてはあごの形などの先天的なものに加えて、肥満という後天的な要素も大きいです。しかもいびきをかくことで睡眠の質が落ちると肥満が進みやすいという悪循環。実は私も肥満が進むと共にいびきをかくようになりました。それと共に持病も発生、悪循環の坂道を驀進中です。

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