教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

1/10 TBS系 世界遺産「春夏秋冬の絶景!北海道・知床」

 北海道の知床半島の四季を映像で追いかけている。


『世界遺産』1/10(日) 放送25年スペシャル 4K8K特別篇 知床の四季【TBS】

 

火山によって生まれた知床の風景

 まずは秋の知床。知床は海と山がすぐに隣り合っている半島だが、標高1661メートルの最高峰の羅臼岳の山頂は既に雪を被っている。この山の裏側は溶岩ドームになっている。知床連山は火山活動で生じたもので、知床硫黄山は4000年前の噴火で山崩れを起こした今も生きている火山である。アイヌはこの岬を大地の突端=シリエトクと呼んだのが知床の名の発端である。

 様々な紅葉で染まる山にはいくつも湖が存在する。知床五湖は山頂が崩れた時に出来たものだという。この後はしばし8K映像のデモ(笑)。西の海岸の絶壁に流れ落ちる滝は温泉の滝だという。硫黄山で湧き出した温泉がそのまま海に流れ込んでいる。これらの湯は硫黄山の中腹から湧き出している。溶岩で出来たのが西側の絶壁の海岸である。

 

流氷が育む命

 冬になると知床の海には流氷が押し寄せる。数センチの薄い氷が重なって分厚くなっていき、やがては沿岸を覆い尽くす。流氷は半島先端に達すると東側に回り込む。この氷の海にはシベリアからワシが訪れる。流氷の海は非常に豊かなのである。流氷にはシベリアからの栄養が含まれており、これが溶けるとプランクトンが大発生する。これらが元になって食物連鎖が起こる。

 春になるとヒグマが目覚める。小熊が狩りを学んでいる。知床の階段状の大地は地上からアクセスできず、海岸からの上陸も禁止されている。

 夏になるとシャチの集団が現れる。シャチは母親を中心に大家族で行動するのだとか。岸から近い海底には栄養分タップリの中で昆布が育つその昆布を食べるウニやここで子育てする魚などが集まってくる。

 そして再び秋になると河口ではヒグマが冬眠のための栄養を蓄えるために遡上する鮭を捕まえる。産卵を終えて力尽きた鮭の遺骸は森の栄養分となっていく。そして北からトドがやって来ると冬の訪れてあるという。

 

忙しい方のための今回の要点

・知床の四季を8Kカメラで追っかけた映像プロモーション。
・知床半島の背骨をなす知床連山は火山活動で生じたもので、中でも知床硫黄山は未だに生きている火山である。
・火山活動のために知床半島の西海岸は絶壁となっており、硫黄山から湧き出した温泉がここに滝となって流れ落ちている。
・冬の流氷はシベリアからの栄養分を含んでおり、氷が溶けるとプランクトンが大発生するので、これを求めて多くの生き物がやって来る。
・春夏秋冬を通じて豊かな自然がここにはある。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点
・流氷が栄養分をもたらすという観点は私にはありませんでした。このようにして栄養分も循環しているようです。勉強になるな・・・。

次回の世界遺産

tv.ksagi.work

前回の世界遺産

tv.ksagi.work