教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

1/17 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「タイプ別!"高血圧"攻略法」

「サイレントキラー」高血圧のタイプ分類

 今回は4000万人以上の該当者が日本にいるが、その半分の2000万人は治療もしないで放置しているとされている高血圧。単に血圧が上がっただけでは自覚症状は何もないので放置しがち。しかしこれが突然に牙をむいて命を奪うことがあるので、サイレントキラーなどとも言われている。今回はこの高血圧のタイプ別攻略法。

 まず一つ目のタイプは血管パンパン型。これは血液量が増えることで血圧が上がるタイプだという。そして原因は塩分の取りすぎだという。しかしこれを指摘された女性は調味料を控えめにして薄味を心がけているとのこと。落とし穴となっていたのは加工食品。彼女が好きだという漬け物やウナギの蒲焼き、もずくなどの加工食品に大量の塩分が含まれている。ちなみに塩分摂取の目標は男性で7.5グラム未満、女性で6.5グラム未満だが、日本人は大抵これをはるかに超えている。塩分が増えることで血管内に水分が入って血液量が増加する(全量4リットルの血液が1リットル増えてしまったりするとか)こで必然的に血圧が上がるのだという。

 そして二つめのタイプであるが、これは血管ギュウギュウ型血管が縮んでしまうことで血管壁が押されるので血圧が上がるのだという。これはポイントになるのが姿勢。これを指摘された男性はパソコンに猫背気味で1日6~7時間向かいっぱなしだという(私は仕事時も帰ってからもだから12時間以上この姿勢だな)。さらに彼は足を組むクセがあり、このことがさらに血圧を上げるという。前傾姿勢は胸郭などを圧迫することで脳が酸素不足になり、結果として交感神経を刺激するので血管が収縮するのだとか。そう言えば私もパソコンに向かう時は自分で心拍が上がっていることを自覚することも多いな。どうやら仕事モード+戦闘モードになっているようだ。まあ足の冷えなども自律神経の乱れにつながるので注意とのこと。そう言えば私もいつも裸足だわ・・・。

 

タイプ別の対策について

 では対策なのだが、まずは血管パンパン型については塩分を減らすこともさることながら、結局はこれは挫折しやすいので、逆に塩分を積極的に排出することを考えた方が良いという。そのためにはナトリウムを排出するカリウムを含む食品と言うことでバナナを夕方以降に1本というのを勧めている。ただバナナはかなり糖質が多いので、そっちが問題にもなる。そういう人は小松菜やほうれん草がお勧めとのこと。

 さて血管ギュウギュウ型の方だが、これは血管拡張効果のあるNOが出るような環境を作るのが良い。NOを出すには血流を良くするのがポイント。と言うことで番組の先生が勧めているのは1分正座をした後、立ち上がってその場足踏みを30秒という運動。一旦止めた血流が急激に回復することで血管壁を刺激するらしい。なおひざに不安のある人(私だな)は、2分ほど丸めたタオルを握ってから、1分それを緩めるということの繰り返しでも良いとか。なお王道としてはそもそも運動するのが一番良いのはいうまでもないこと。


 以上高血圧について。なお私はもろに血管ギュウギュウ型の生活習慣該当なんですが、今までは高血圧の症状は現れていませんでした。しかし最近は年齢による動脈硬化の進行か、徐々に血圧が上昇傾向にあり、やや危なくなってきてます。何しろストレス過多な環境にいるものですから、間違いなく血管は縮みっぱなしでしょう。と言うわけで運動するのが一番なんですが、最近はそれもままならないのが問題です。

 

忙しい方のための今回の要点

・高血圧の該当者は日本で4000万人以上いるが、半数の2000万人が放置しているという。しかし高血圧はある日突然に致命的な病を引き起こすのでサイレントキラーとも言われている。
・高血圧には塩分のせいで血液量が増加する血管パンパン型と、血管が収縮することによっておこる血管ギュウギュウ型の2タイプがある。
・パンパン型の原因は塩分過多。目標は男性で7.5グラム以下、女性で6.5グラム以下だが、なかなか難しいので、バナナなどのカリウムを含む食品を取ってナトリウムの排出を促すのがお勧め。
・ギュウギュウ型は姿勢の悪さなどで交感神経が優位になることで起こる。血流を改善してNOを発生させるのが良い。番組では1分正座の後にその場足踏み30秒の運動を勧めている。なおいうまでもなく運動が非常に効果がある。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・私の場合、「今の身体の状態で血圧が上がってきたら棺桶に両足が入る」と言われているので要注意です。しかし一番の危険要因がストレスであることは重々承知だが、それが緩和どころか年々強まっているので・・・。

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