各地の個性的なご当地うどんを紹介する
今回のテーマは日本各地に固いものから軟らかいもの、太いものから細いものまで様々存在するというご当地うどんについて紹介。
日本最強の硬さを誇る吉田うどん
まずは日本最強ではないかと言われる硬さを誇るのが山梨県富士吉田市の吉田うどん。番組ではこのうどんを食べて育ったという芸人が紹介しているが、とにかくしっかりとした食感が特徴。
とにかくその硬さは他のうどんをはるかに引き離しており、讃岐うどんとかむ回数を比べると倍だったという。麺の硬さの計測の結果、讃岐うどん87kPaに対し、吉田うどんは348kPaと4倍以上もの異次元のもの。計測した先生も日本新記録とのこと。
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吉田うどんがこんなに固いのはグルテンに起因している。小麦のタンパク質は水と混ざると粘りのあるグルテンに変化するが、吉田うどんは強力粉をまぜて使用するのでグルテンの量が多い上に、それを強い力で練ることによってさらに強力なグルテンの構造を作っているのだという。
この硬さのためによく噛まないといけないので、よく噛むことによって味蕾が強く味を感じるようになっているというのがポイントだとか。
柔らかくてモチモチした筑後うどん
一方で軟らかいうどんもあるが、それの代表として登場するのが福岡の筑後うどん。先ほどの吉田うどんで育った芸人がこれを体験しているが、モチモチとしてまた吉田うどんとは全く違った美味さがあるという。
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このモチモチさの秘密は小麦のデンプンにあり、筑後うどんが使用している小麦は九州産のチクゴイズミという品種で、このチクゴイズミの特徴はタンパク質が少なく、デンプンにアミロペクチンというブドウ糖が分岐状につながったものが多いのだという。その結果、水を取り込んで強い粘りけを発揮するのだという。ちなみに餅米のデンプンは100%アミロペクチンだという。だから筑後うどんは軟らかくてモチモチ感があるのだという。そしてこのモチモチ感が出汁と一体化した旨味につながるという。ちなみにこのうどんを他の地域の小麦粉で作ると麺がちぎれてしまうとのこと。
変わった形のひもかわうどん
また独特の形態をしたうどんも存在する。群馬県桐生市のひもかわうどんは平たいシートのようになったもの。この平たい形状は表面積を増やすことでつゆが絡みやすく、ツルッとした食感につながるという。
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実際に3人に普通のうどんと食べ比べてもらったところ、つゆの減りがひもかわうどんの方が減りが多いという結果になっている。
ちなみにこのうどん、所氏が「うどんじゃなくてワンタンなんじゃ」と言ってますが、これは全く同感。あそこまで行くとうどんで何かを包みたくなる。
以上各地のご当地うどんがありますが、それらが今はお取り寄せが出来るという便利な時代になりました。ちなみに私がよく知っているご当地うどんと言えば、やはり讃岐うどんでしょうか。後は京うどんという柔らかめのうどんもあります。なお大阪うどんはご当地と言えるかどうか微妙ですが、出汁に凝るのが特注。ちなみに腰が強いことで有名な讃岐うどんの香川県のとなりの愛媛県のご当地うどんは、一転して柔らかめで出汁が甘いのが特徴。愛媛の料理は総じて甘い味付けが多いという特徴があります。なお全国的なうどんとしては秋田の稲庭うどんとか長崎の五島うどんは食べたことがあり、いずれも私の好みです。特に秋田の佐藤養助の稲庭うどんは時々食べたくなりますが、なかなか秋田まで行けませんので・・・。
これでも注文するかな・・・ |
忙しい方のための今回の要点
・各地にある様々なご当地うどんを紹介。
・まず山梨の富士吉田市の吉田うどんは日本最強という硬さが特徴。これはグルテンの多い小麦粉を使用し、さらに強い力で練ることで強固なグルテンを形成しているのだという。
・一方の軟らかいうどんと言えば福岡の築後うどん。これはチクゴイズミというアミロペクチンを多く含む小麦を使用している。アミロペクチンは餅米にも含まれる分岐状デンプンで、水を取り込むことでモチモチとした食感になるという。
・さらに形状では群馬の桐生市のひもかわうどんは平たいシート状の形状。こうすることで表面積が増えて出汁がよく絡むようになるので、ツルッとした食感となる。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・私はそばもうどんもラーメンも、とにかく麺類が好きなのでうどんにも執着はありますね。こういう番組を見ているととにかくうどんが食いたくなる。
・後ついでに、ご当地ラーメンの紹介なんかもしてもらいたいな。