教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

10/24 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「医師が警鐘!この秋に気をつけたい鼻と耳のトラブルを徹底解明」

 秋になるとエアコンからのカビや秋花粉、さらには寒暖差などから鼻や耳のトラブルが増加するという。そこでこの季節に気をつけるべきトラブルを紹介。

ネバネバ鼻水は要注意

 まず危険なサインはネバネバ鼻水だという。鼻水はそもそも鼻腔の表面から分泌される粘液で1日に1~1.5リットルほど分泌されているという。これは外からの異物を吸着して体内に入るのを防ぐ働きをしている。吸着した異物は喉から胃に送られ、胃酸で処理されるのだという。

 しかしネバネバ鼻水は繊毛の働きの低下などで粘膜に細菌やウイルスが増殖し、それを処理するために白血球が働き、その時にムチンが出てくることでネバネバした鼻水になるのだという。このような鼻水には細菌やウイルスが混ざっているので、それらが増えると共に白から黄色、緑と濃くなっていくのだという。そしてこの鼻水が副鼻腔で炎症を起こすことで蓄膿症(慢性副鼻腔炎)を起こすのだという。さらにこの状態を放っておくと失明や脳の炎症などの最悪の事例もあるという。また鼻茸というポリープが出来ることがあり、これは手術で除去する必要があるという。

 

 

イヤホンで鼓膜に穴が開く!?

 次はイヤホンが原因で鼓膜に穴が開いた事例。サイズが合わないイヤホンを無理やり押し込むことで外耳道炎が起こり、外耳道真菌症というカビが生えることがあるという。これが鼓膜に及ぶと鼓膜炎となり、鼓膜に穴が開いてしまう場合があるのだという。だからイヤホンなどは定期的に消毒した方が良いという。

 これらを防ぐのが耳垢などだという。そもそも耳垢は鼓膜が新陳代謝で剥がれたものなのだという。耳垢はゴミの侵入をブロック(ゴミに吸着することで侵入を防ぐ)、外耳道と鼓膜を保護(耳垢腺からの分泌液を取り込むことで加湿して薄い皮膚や鼓膜を守る)、細菌の感染をブロック(免疫物質IgAを含んでいる)という3つの機能を有しているという。というわけで耳垢を取ってはいけないのだという。耳垢は自然に出てくるので、耳掃除は1ヶ月に1度、綿棒で入口の辺りを掃除するだけで良いという。

 

 

 今回は鼻水と耳垢の話。鼻水については昔に緑色の鼻水が出て来て驚いたことがあります。その時は頭が重くなったり頬が痛くなったりしたんですが、今から思ったら副鼻腔炎になってたんだろうな。その時はなぜか自然に治りましたが。もっとも元々鼻炎もちなので、今でも粘っこい鼻水はしょっちゅう出ます。春先は逆に花粉症特有のサラサラの鼻水がドバドバ出ますが(下を向いたら勝手に鼻から落ちるぐらい)。

 耳垢の話は最近に別件で聞いたことがあります。それ以来耳掃除には注意してるんですが、ついついクセのようやっちゃんですよね。実際に耳掃除をしすぎたせいで外耳道炎を起こした人の話は聞いたことがあります。ただその一方で、耳掃除を全然したことがなかったので、耳の穴が耳垢で詰まってしまって聞こえなくなっていたという人の話も聞いたことがあるのですが・・・。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・秋に注意すべき鼻と耳のトラブルについて紹介。
・鼻水で気をつけるのはネバネバした鼻水だという。これは細菌やウイルスの感染で炎症を起こしているサインであり、これらが副鼻腔内で悪化すると副鼻腔炎になり、放置すると最悪は失明や脳の炎症の危険もあるという。
・一方、耳については外耳道を傷付けることで外耳道真菌炎を起こし、それが鼓膜に及んで鼓膜に穴が開いたという例があるという。
・耳垢には耳を保護する効果があるので、耳掃除をしすぎるのは良くないという。耳垢は自然に排出されるので、1ヶ月に1度、入口周辺を掃除するだけで十分だという。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・耳掃除ってクセになっている人は結構いると思います。ただそのせいで耳が余計に痒くなっているという場合もあります。
・だけどたまに大きい耳垢が耳の中でゴロゴロして不快なことって起こるんですよね。ああいう場合はどうするんでしょうか?

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