突然ですが、今回が最終回とのこと
唐突に今回がガッテンの最終回とのこと。普通は春に終わるところだが、来週からオリンピックの中継があるのでその前にってことのようだ。それにしても、普通はこれだけ長年放送した番組だったら最終回SPとして総集編ぐらいするものだが、それもなくて普通にいつもの調子でやった後に、志の輔氏が「今日で最終回です」と言って終わりって・・・。何かいかにも打ち切りっぽいんだが、今のNHKってどうなっるの? 別に自民党政権に対して都合の悪い内容を流したってこともないし。
しかも目下のところ後番組のアナウンスが全くなし。この枠って昔からガッテン系の科学要素のある生活情報番組の枠なんだが、目下のところNHKでそういうテイストの番組のパイロットをやった様子がない。ということは、こういう系統の番組自身をやめる可能性もある。何にせよ、後番組は見る価値のないものになりそうな嫌な予感。
物が二重に見えるサギングアイ
さて今日の内容だが、テーマは目のぼやけ。目がぼやける症状と言えば疲れ目から近視、遠視、乱視にさらには白内障などもあるが、今回の病気はそれとは異なる。ただ眼科のガイドラインにも最近になって掲載されるようになったような病気であまりよく知られていないので、近所の眼科などに行っても分からないまま数年が経過なんて事例がよくあるらしい。その病気とはsagging eye(サギングアイ)というそうな。
ではサギングアイの特徴だが、実は「目がぼやける」と表現しているが、その内容が他とは違うということ。実際に様々な目の病気を抱えている人にその見え方を再現してもらって説明している。近視や疲れ目などの「ぼやける」はいわゆる「ピンぼけ」状態で、視界全体がぼやっとボケているもの。さらに乱視の場合はぼやけると言うよりも「ぶれる」という感じで、車のテールライトなどがいくつも見えるということになる。で、サギングアイの特徴は「二重に見える」。車やセンターラインなんかが完全に二重になるので、不安で車の運転などに問題が生じるのだという。
このサギングアイが眼科で分からない理由だが、眼球の検査をしても異常が無いからだという。ではどう異常なのかであるが、原因は眼球の外にある。眼球の周りを取り巻くブリーというコラーゲンの繊維があるのだが、これが眼球を動かす筋肉を固定しているのだという。この固定がしっかりしていると、眼球が正しく運動できるのだが、このブリーが弱ってくることによって眼球の筋肉の運動がズレてきて、両目の視線がズレてしまうのだという。これが二重に見える原因であり、斜視の一種であるという。なおサギングアイのサギングは「たるむ」という意味だという。
片眼で見た時にハッキリ見えるかどうかがポイント
このサギングアイの診断であるが、専門医は「顔を見れば分かる」などと言っているが、まあこれは達人の話であって素人では無理。で、素人でも一発で分かる一番簡単な診断は、ぼやけた状態の時に、片目で見てもやはりぼやけているなら疲れ目などのサギングアイ以外の病状、片目で見るとハッキリ見えるのならサギングアイの可能性が大ということである。なおこのブリーが弱るのは老化でも起こるし、女性ホルモンなども絡むので、40～50ぐらいで発症する例が多く、患者の6割は女性であるという。
最後は治療法になるのだが、これは一般的な斜視の矯正と同じで、光の方向を変えるプリズムレンズを使用して視線が合うようにする。眼鏡に貼り付けて使用する薄いシートタイプのプリズムレンズもあるとのこと。これで軽度の場合は矯正可能であるという。なお重度の場合は手術となるが、日帰りで済む30分程度の手術であると言う。
と言うわけで心当たりがある方は眼科へと言う話。その時に「目がぼやける」でなく、「二重に見える」というのがポイントであるという。そう言われてサギングアイを考えない医者はそもそも勉強不足であるので、その場合は転院した方が良いだろう。
以上、例によっていつものような有用性の高い内容でした。本当に全くいつもの通りなので、今日初めて「最終回」って聞いた視聴者は「?」だろうな。にしても、こんな愛着もクソもない終わり方って、やっぱり「何かあったのか?」と勘ぐりたくなるわな。番組関係者が上層部と何か悶着起こしたとか。普通なら打ち切りでも最終回スペシャルぐらいはするもの。何か急遽打ち切りになったって印象だ。どうも昨今のNHKを見ていると、とてつもなく深い闇が広がってきているように思えてならん。
忙しい方のための今回の要点
・ガッテンは今日が最終回です。
・目の不調には様々あるが、二重に見えるという不調はサギングアイと呼ばれる斜視の一種が原因の場合がある。しかし「目がぼやける」という説明では眼科に他の診断されてしまう場合がある。
・サギングアイの原因は眼球の周りにあって筋肉を固定するプリーと呼ばれるコラーゲン組織が弱ること。老化や女性ホルモンに絡んで弱りやすく、ここが弱ると眼球の動きにズレが出来て視線がズレてくることになる。
・診断方法は、ぼやけて見えた時に片眼で見るとハッキリ見える場合にはこの可能性が高い。
・治療は軽度の場合はプリズムレンズで視線をずらすことで矯正できる。重度になると手術を行うことになる。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・なんかこの番組って非常に長かったので、いきなり終わると言われても「本当か?」って気持ちが強いな。小野アナも志の輔氏もかなり若い頃からこの番組やってましたから。私が小野アナにお会いした時は、彼女はまだ30代でしたからね。お美しかったですよ。本当に。
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