教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

7/10 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「サインを逃さず血管強化!夏の脳梗塞 対策マニュアル」

これからのシーズンに危険な脳梗塞

 暑くなるこれからのシーズンに増加する危険な病気が脳梗塞。実際に脳梗塞を体験した患者の話を聞いているが、暑い夏の夜に脱水状態になり、左半身がマヒして脳梗塞を発症していたのだという。脱水状態になると血液の流れが悪くなるので、脳梗塞を発症することになる。だからこまめな水分補給が重要である。

 脳梗塞の原因となるのは脱水症状だけでなく、動脈硬化が多い。動脈硬化で血栓が生じ、それが血管を塞いでしまうのだという。動脈硬化は特別な症状が出ないのでサイレントキラーとも言われている。程度には個人差があるが、脂質異常症、喫煙、高血圧、糖尿病などが危険因子だという。頸動脈エコー検査などで実際に血管壁の厚さを観察することで、動脈硬化の進行度合いが診断できるという。血管壁が1ミリより厚くなると動脈硬化と考えられるという。

 なお動脈硬化の自覚症状はないが、サインはあると言う。まずはよく足が痛くなるというもの。足の血管の血流が悪くなることで長く歩いていると足が痛くなったり皮膚が冷たくなってくるのだという。動いていると痛くなり、しばらく休むと回復するのが特徴だという。なお動脈硬化は心臓、首、足の順で進むので、足に現れる頃には心臓や脳がヤバいことになっている可能性があるという。また最近太ってきたというのも、動脈硬化の原因となる慢性炎症を脂肪が引き起こすのでサインとなる。さらに血管も筋肉であるので、身体が硬くなるというのもサインだという。

 

 

動脈硬化を改善するためのストレッチ

 しかし筋肉であるからストレッチで柔らかくすることも可能だという。そのストレッチは、椅子に座って両手でタオルを持ち、腕をゆっくり持ち上げて背もたれに寄りかかって下腹部を伸ばす。これで下肢の大腿動脈を20~30秒ストレッチするのだという。なおこの時に息を止めてはだめということ。またストレッチを終えてから10~20秒休むことで、この間にNOが発生して血管を広げるのだとか。

 次は太ももの大腿動脈を伸ばすストレッチで、イスの背に手を置き、横向きに浅く座って後の足を伸ばすのだという。次はひざ裏の膝下動脈を伸ばすストレッチで、椅子に座って伸ばした足のひざに手を置き、ゆっくりと体重をかける。この時に顔は下げないように注意。さらにふくらはぎの後脛骨動脈を伸ばすストレッチは、イスの背もたれをつかんでアキレス腱を伸ばすというもの。この時にかかとは床に付けたままにするようにとのこと。最後は指先の毛細血管のストレッチで、足をひざの上に載せて両手でつま先を持って背もたれにゆっくりもたれるのだという。これらの5種類のストレッチを朝夕で2セットだという。

 なお脳梗塞の判断は、半身にマヒが生じているかが判断基準になるという。この半身マヒのポイントはFASTと呼ばれFace(顔)、Arm(腕)、Speech(言葉)、Time(時間)。最初の3つはマヒの出やすい場所。両腕を前に出して、目を閉じた時に片腕が落ちていったら半身マヒという診断は救急隊員なんかもよくやるテストである。最後の時間はとにかく早期治療が大事と言うこと。血栓を溶かすtPA療法は発症から4時間半以内でないと使えないので時間との勝負である。発症から3時間半以内で病院に到着できるようにすぐに救急車を呼ぶべきとのこと。

 

 

 以上、脳梗塞について。実際にこのシーズンは脳梗塞まで行かなくても、脱水症状自体で命を落とす者もいるので要注意である(脱水症状が熱中症に直結する場合が多い)。とりあえずはこまめな水分補給。後は脳梗塞を防ぐには日頃からの健康的な生活が重要で、さらにはもし発症した時の迅速な治療が最重要

 なんて偉そうなことを言っているが、足の痛みがあって、最近(というよりも前から)太っており、身体が極めて硬い私が言っても説得力は皆無なんだが・・・。なお私は恐らく最後の時は心筋梗塞で死ぬのではという予感がしている。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・夏になると脱水が原因での脳梗塞が増加するので水分補給に注意。
・また脳梗塞の原因は動脈硬化。動脈硬化は直接の自覚症状はないが、足が痛くなる、太ってきた、身体が硬くなったなどは動脈硬化のサインだという。頸動脈エコー検査などで直接に調べることが出来る。
・なお血管も筋肉であるので、ストレッチで柔らかくすることは可能と、5種類のストレッチを紹介している。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・血管を伸ばしてNOを出させるストレッチというのは、以前に別の回でも言っていた記憶があるな。要は食べ過ぎるな、運動しろってことにつながるんだが。まあこれが出来れば苦労はしない。

次回の健康カプセル

tv.ksagi.work

前回の健康カプセル

tv.ksagi.work