教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

8/14 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「違和感を見つけて早期発見・早期対策!帰省時に出来る認知症チェック」

認知症は早期発見が重要

 「今日は何月何日の何曜日ですか」というのは認知症の確認のためによく出される質問だという。国内での患者は推定で600万人いて、軽度認知障害まで加えると65歳以上で4人に1人なので、誰がなっても不思議ではないという。早期発見が非常に重要だという。それは投薬治療にしても何にしても早いほどよいからだという。そこでこの帰省時期に簡単な認知症チェック方法を紹介という企画。つまりは実家に帰った時に、自分の両親をチェックしてみようと言うことらしい。

 なお私なども最近は物忘れが増えたと言うことが気になっているが、物忘れを自覚できている内は大丈夫なのだという。認知症の物忘れは、そもそも忘れたことに対する自覚がないのだとのこと。

 

 

認知症の4つの信号

 認知症早期に現れる4つの信号は、1つめは日常の動作が覚束ない。これは例えばボタンをスムーズに留められるかなどがあるという。またペットボトルの蓋がスムーズに開けられるかなどもあるという。これは視空間認知機能のチェックであるという。

 2つめは最近の出来事が言えるか。これは近時記憶を見ているのだという。認知症では早期から近時記憶が低下するので、最近の印象的な出来事を忘れてしまうのだという。番組ではドラマのタイトルを忘れている高齢者が登場したが、まあこの程度は年相応の物忘れであるという(さして重要性の高い内容でないので)。これがドラマを見たこと自体を忘れてしまっていたりしたら危ないとのこと。

 3つめは言い訳が増える。これはBPSDの場合があるという。これは認知症が始まった人がプライドを守るために現れる心理症状だという。温和だった人が怒りっぽくなったり、元気だった人が無気力になるなどもBPSDの可能性があるという。

 最後の4つめは段取りが悪い料理を出来るかどうかが一番分かりやすいという。同時並行作業が多いので、認知機能が低下すると覿面に料理などが出来なくなるという。料理に時間がかかっていたり、今までの料理が急に味が変わったら危険とのこと。

 そして問題になるのが違和感を持った時の接し方だという。自尊心を傷付けない配慮が大切であるという。そこでトラブルにならないようにチェックする時もあまりストレートに行わずに工夫を凝らすべきとのこと。

 

 

認知症発症リスクを抑える方法

 では認知症の発症リスクを抑えるにはどうするかだが、知的活動、運動、生活習慣予防、人と関わるなどで認知症の発症を40%予防する効果が期待できるという。重要なのは五感を衰えさせないことだという。そのためのお勧めは四季散歩。春夏秋冬の季節の移り変わりを意識しながら散歩する・・・とのことだが、最近はこの春夏秋冬が怪しいんだが。視覚刺激を得ながら昔のことを思い出す回想法という心理療法はリハビリにも用いられるんだとか。さらに臭覚や聴覚、及び弁当で味覚を刺激したり、砂利道を歩くなどで触覚を刺激するなど、つまりは五感を刺激しろということらしい。家庭菜園なんかもお勧めであるという。

 

 

 以上、認知症の早期発見について。うちも高齢の両親があるが、どちらももろに兆候があります。もっとも親父の方は最近になってというのでなく、私が物心着いた頃からこの兆候見られたので、むしろ全く違和感はない・・・というか根本的に別の問題が内在している気がする。

 気になるのは母の方で、最近目に見えて動作はぎこちなくなっているし、さっき聞いたことを忘れて「聞いてない」と言い張ることが多くなっている。言い訳は元から多い人なのでその点は分からないが。とりあえず「自分はチャンとしている」という意識が強いので、自覚しないのがタチの悪いところ。

 早期症状という点ではそもそも私自身も気になってくる年にさしかかっている。とりあえず記憶力は若い頃に比べて著しく低下してきているのは感じるが、昨日あった重要なことを忘れるということはまだない(昨日の晩ご飯に何を食べたかなんかは忘れることもあるが)。それよりも会社の同僚の名前が咄嗟に出てこないなんていうど忘れの増加の方が問題。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・認知症は進行を抑えるためにも早期発見が重要。そこで4つのポイントを紹介。
・まずは日常の動作が覚束なくなること。これは視空間認知機能の衰えだという。
・2つめは最近の出来事を忘れる。近時記憶ほど欠落していくようになるのだという。
・3つめは言い訳の増加。BPSDといって、認知症の患者が自身のプライドを守るために言い訳をするのだという。
・4つめは段取りが悪くなる。並列作業能力の低下で、料理などが出来るかがポイントになるという。
・防止するには知的活動、運動、生活習慣予防、人と関わるだという。五感の刺激が重要であるという。そのために季節の変化を感じる四季散歩を勧めている。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・この年になってくると、両親や自身の衰えを実感するというのがかなりツラいです。仕方ないと思いつつも、私の場合は認知症になってしまったら面倒見てくれる妻子もいませんので。こうなってくるとピンコロ願望が出てくるのは理解できます。善光寺でもまた参拝に行くか。

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