教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

12/4 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「手足のしびれがサイン!?注意すべき背骨の病気」

背骨が原因で起こる病気

 冬になると手足のしびれなどが現れやすくなる。たかがしびれと放置しがちだが、その原因が背骨にある場合があるという。これを放置すると運動機能の障害に結びつきかねないという。そこで今回のテーマは手足のしびれ。

 手足のしびれと背骨の関係だが、背骨は上から頸椎、胸椎、腰椎の3つに分けられ、これはS字カーブで頭や上半身を支えている。ここでかなりの負担がかかっているために、老化によって障害を起こしやすいのだという。番組に登場する患者は手足のしびれから始まって、ついには激痛などが発生し、動くことも出来なくなったという事例。これは腰部脊柱管狭窄症で、これは靱帯が厚くなるなどで脊柱管内の神経が圧迫されて下半身のしびれなどが起こる50代以上の腰痛の最大原因と考えられ、高齢者に伴って患者数は推計580万人に増加しているという。原因は加齢などだが、重い荷物を持ち上げるなどの負担が影響するという。放置すると最悪は寝たきりの可能性もある。

 脊柱の神経には馬尾と呼ばれる下半身の神経がぶら下がっているので、例えば間欠性跛行という歩くと痛みやしびれで歩けなくなるが、しばらく前屈などで休むとまた歩けるようになるとという症状や、排尿障害などが発生したりするという。泌尿器科で原因不明だった排尿障害が脊柱管狭窄症だったという例もあるという。なお最初の患者は結局は手術で歩けるようになったという。

 

 

頸椎のトラブルで起こる病気も

 また障害が起こりやすいのが頸椎。これは頭の重さの負担がかかっているからである。首を傾けた姿勢にすると負担がさらに増加する。立った状態だったら4~5キロだった負担が、首を30度傾けると18キロ、60度だと27キロもの負担になるという。この負荷が原因で椎間板ヘルニアになった患者がいるが、彼の原因は仕事が料理人であるために前屈みの姿勢が多かったためだという。発症時には座ると肩が痛くて座れなくなったという。さらにトイレが困難であったという。首に起こる椎間板ヘルニアも少なくないという。これが手の神経を圧迫すると手のしびれとして現れる。治療は保存療法がメインであるという。ただこれで改善しない場合には手術もあるという。

 なお腰への負担は座る方が強く、立っている時の1.4倍だという。さらに前傾すると1.8倍にもなるという。座ると上半身の負担がすべて腰にかかるからだという。また首をポキポキ鳴らすのは直接はヘルニアとは関係ないとのこと。また予防には筋肉を鍛えるストレッチが有効とのこと。

 まず首の後ろのストレッチとしては、両手を後頭部で組んであごを喉に付けるイメージで頭を下に押す。1日1回20秒でOKとのこと。血流を促進して頸椎の負担を軽減するのだという。腰椎のストレッチは、仰向けになって片方ののひざを両手で抱えゆっくり胸に近づける。この時にもう片方の足はしっかり伸ばすのがポイントだという。これを左右共に1日1回20秒を1セットでOKとのこと。なお背骨に良い生活だが、カルシウム摂取なども重要とのこと。

 

 

 さて背骨の病気ですが、私は腰椎と頸椎の両方のヘルニアを持ってます。ですから調子の悪い時は手足にしびれが出るのはしょっちゅうです。手のしびれなどはひどい時にはタイピングにまで影響の出ることも。まあ原因は多すぎる体重に運動不足による筋力低下、さらには運動不足から来る柔軟性低下に姿勢の悪さと大体想像はついているのですが、それをなかなか改善しようがないのが困ったものです。特にコロナ以降のお籠もりと座り仕事の増加は覿面に状態の悪化につながってます。

 老化が原因と言えば脊柱管狭窄症が非常に増加していると言います。私は間欠性跛行などはありませんが、長距離を歩くと腰が痛くなるという症状があります。なお長時間の座り仕事でも腰が悪くなるので、このブログの執筆なんてまさに腰痛との戦いです。Twitterなどなら寝っ転がってゴロゴロでも書けますが、さすがに長文はそれでは無理なので。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・手足のしびれなどには背骨の病気が原因のものがある。
・まず脊柱管内の神経が圧迫される脊柱管狭窄症。腰椎でこれが発生すると足にしびれや途中で歩けなくなる間欠性跛行、さらには排尿障害などが起こることがある。悪化すると最悪は寝たきりになりかねない。
・また頸椎などで起こる椎間板ヘルニアなども存在する。椎間板が神経を圧迫することで腕にしびれや痛みが出る。基本的には保存療法だが、それで改善しない場合は手術も選択肢となる。
・首の負担は首を傾けることで増加する。また腰の負担は立っているよりも座っている時の方が大きい。
・障害の予防としては、筋肉を鍛えたりストレッチが有効。頸椎のストレッチや腰椎のストレッチを推奨している。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・背骨のトラブルってのは直立二足歩行するようになった人類の宿命のようなものです。特に腰は明らかに構造的に弱点抱えてますので、腰のトラブルは付き物。私は最悪の時のためにコルセットも持ってますね。数年に1度の割で、腰のトラブルで起き上がれなくなることを繰り返しているので。ただコルセットはあまり長期間付けていると腰の筋肉が弱体化して余計に症状が悪化することもある両刃の剣です。

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