3/12 TBS系健康カプセル!ゲンキの時間「お尻が健康寿命を左右する!?シリ筋を鍛えて老化予防」

お尻の衰えの二タイプ

　非常に筋肉が逞しく力強いゴリラだが、彼らは二足歩行が出来ない。それは実はお尻の筋肉が発達していないからだという。人間はこれに対して二足歩行のために臀部の筋肉が発達している(ゴリラより強い)。つまりはお尻の筋肉が衰えると歩行に問題が出るということである。

　まずはお尻のタイプによって出る不調が異なるという。まず理想的なお尻とは、ある程度筋肉が保たれていて厚みがあり、頂点が上の方にあって半円形でお尻と太ももの境界線が明確なものだという。しかしこれが崩れてくるのだという。その崩れ方を大きく分けるとぺったんこタイプとでっぱりタイプになるという。自分がどっちかチェックする方法は、壁に頭、お尻、かかとをつけて立ち、壁と腰の間に手を入れる。ここでパーで片手しか入らないのがぺったんタイプ、グーで入ればでっぱりタイプ、パーが両手入るのが理想的なタイプだという。

両タイプそれぞれに現れる不調

　ぺったんこタイプはお尻の筋肉が衰えているタイプだという。大臀筋が最も重要な筋肉だが、これが衰えるといずれは二足歩行が困難になって寝たきりのリスクが増すという。加齢や使用しないことで衰えるという。歩いていても歩き方によっては大臀筋がほとんど使われていないことが多いのだという。だから意識してしないと衰えていくという。

　一方のでっぱりタイプだが、実はこちらも大臀筋が衰えていたりすると言う。実はお尻の問題は大臀筋だけでなく骨盤の傾きも影響しているという。骨盤が前に傾いてしまっているのがでっぱりタイプなのだという。骨盤が前傾することで反り腰になるので、これで関節が変形して腰痛が発生するのがでっぱりタイプの問題だという。これが続くと腰部脊柱管狭窄症を引き起こすという。

　骨盤が後に傾いているぺったんこタイプでは、腰骨の前への湾曲が減ることで椎間板に負担がかかり、これが腰椎椎間板ヘルニアにつながることがあるのだという。

改善のためのお尻フラダンスと予防のための大股歩き

　ここまで出たところで対策なんだが、デスクワークと運動不足が原因なので筋肉を使うのがポイントだという。具体的にはお尻フラダンスなるものを提唱している。これはまずお尻を後ろに突き出すイメージでゆっくり腰をそらせる。ここでひざを伸ばした状態で行うことがポイントだという。次に今度は股関節を前に突き出すイメージで骨盤を後傾させる。この前後の動きを繰り返すのだという。これを5回を1セットで1日2セットだという。なお立ってが危なっかしい場合は座ってでもOKとのこと。

　最後には予防法だが、大股歩きが良いとのこと。大股で歩くだけで大臀筋が使われるのだという。足をかかとから着くように意識するのが良いとのこと。なおお尻の筋肉を鍛えることは高齢女性に多い尿漏れの防止にもつながるとのこと。

　そう言えば知らない間に狭い歩幅でトボトボと歩くジジイ歩きになってたよな・・・なんてことに思い当たる。私の場合は大臀筋だけでなく、大腿四頭筋などの太ももの筋肉も衰えてきている気がする。コロナ以降ほとんど山歩きをしていないのがかなり響いている。

　というわけで健康は美尻からということのようです。そう言えば最近は若い女性なんかで無理なダイエットと運動不足のせいか、明らかにお尻の筋肉が少なすぎて心配になるような体型の人を見かけることがある。気をつけないとそういう人は後々寝たきりにつながる危険があるということのようである。

忙しい方のための今回の要点

・お尻の筋肉は二足歩行のために不可欠のもので、これが衰えると寝たきりになる危険がある。
・お尻の衰えにはぺったんこタイプとでっぱりタイプの2種類があり、それぞれ不調が出る危険がある。
・でっぱりタイプは骨盤が前傾して反り腰になっている状態で、関節が変形して世鬱になり、腰部脊柱管狭窄症を引き起こす可能性がある。
・骨盤が後傾しているのがぺったんこタイプで、こちらは腰骨の湾曲が減ることで椎間板に負担がかかって椎間板ヘルニアを引き起こすことがある。
・改善にはお尻の筋肉を使うこと。骨盤の前後の動きを繰り返すお尻フラダンスを提案している。
・また予防には大股歩きで大臀筋を使うこと。足をかかとから着くのがポイントだという。