3/19 TBS系健康カプセル!ゲンキの時間「早期発見が治療の鍵!大腸がん検査のススメ」

大腸内視鏡検査の体験レポート

　今回のテーマは大腸がん検査。ちょうどこの番組でレポーターを務める那須晃行が血便が出たとのことで、その検査のために実際に大腸内視鏡検査を体験するという企画である。ちなみに血便の原因で一番恐いのが大腸ガンであるが、死亡者数はがんの中では男性で3位、女性で1位だという。そして近年はコロナの影響で検査が遅れてかなり進行した状態で発見される例が増えているのだという。大腸ガンは早期発見するとほぼ100％治癒できることから、早期発見が重要なのだという。

　大腸内視鏡検査の前には腸の中を空っぽにする必要があるので、前日は検査食と言われる食事を摂らされる。これらはお粥などの消化の良い流動食的な物である。大腸に繊維質を溜めないようなっており、夕食は夜8時までに終えるようにとのこと。検査当日は血圧などの検査をしてから、腸管洗浄液2リットルを2時間かけて飲んで腸の中を空っぽにする。そして便に何も出なくなったら鎮静剤を使って検査を実施するという。まずは大腸の一番奥の盲腸の辺りまで挿入してから、引き戻しながら検査をするのだという。ちなみに那須はS状結腸で8ミリのポリープが発見される。腸には痛みを感じる神経がないので自覚症状がないのだという。なおポリープはガン化する可能性があり、2.5センチ以上になると9割がガン化するという。悪性かどうかは切除して組織検査することになる。なお1センチ以下だと内視鏡で切除できるが、1センチ以上になると出血が増えるので入院だとか。

大腸ガンの危険因子

　なお病理検査の結果はグループ1～5の5段階に分けられ、グループ3以降は腫瘍であり、グループ3は良性の腺腫、グループ4がガンの疑い、グループ5がガンだという。なお那須の結果はグループ3で良性の腫瘍だったとのこと。今回は切除したので問題がないが、再発の可能性があるので3年に1度は検査した方が良いとのこと。大腸ガン検診を受けた方が良い人は40歳以上、身内に大腸ガンなどの消化器系ガンの経験者がいる、過度の飲酒や喫煙の習慣があるなどだという。また肥満も危険因子だという。また大腸ガンの症状として急に便秘になった人は危険だという。

　また最新研究の結果、フクソバクテリウム・ヌクレアタムという歯周病を起こす口内常在菌が大腸ガンを進行させることが分かったという。この菌が大腸がん細胞に刺さって分裂のスイッチを入れるのだという。

　以上、大腸内視鏡検査について。私の職場の同僚も、便潜血検査で陽性になったのでこれを受けました。その結果、ポリープが見付かったそうです。私などもかなり危険因子は持っているのですが、目下のところはまだこの検査を受けたことはありません。

忙しい方のための今回の要点

・大腸ガン発見のための大腸内視鏡検査について紹介。
・現在はコロナ禍のために発見が遅れている例が増えているとのことだが、本来は早期発見するとほぼ100％治癒できる病気だという。
・検査に当たっては前日は検査食と言われる流動食的な消化の良い食事をし、夕食は8時までに終わらせる。腸内に繊維質などを残さないためだという。
・検査当日は腸管洗浄液を2時間かけて飲んで、腸内を空っぽにしてから検査を実施する。
・内視鏡を挿入すると一番奥の盲腸の辺りまで挿入し、引出ながら検査をする。
・ポリープが見付かった場合、1センチ以下だと内視鏡で切除が可能。切除後に病理検査をしないとガンかどうかは判別できない。
・大腸ガンの危険因子は、40歳以上、身内に消化器系のガン経験者がいる、過度の飲酒や喫煙習慣がある、肥満などである。
・最新の研究で歯周病菌が大腸ガンを進行させることが判明した。