教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

3/26 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「笑わない人は死亡率2倍!?笑いがもたらす健康効果」

笑いがもたらす3つの健康効果

 山形大学での調査結果では、ほとんど笑わない人は良く笑う人に比べて死亡率が2倍で心血管疾患の発症率も高いという結果が出たとか。また近畿大学の実験によると、お笑いライブの後には緊張や不安や疲労が改善したという結果が出ており、笑いが健康に良いという研究がなされているという。

 笑いには3つの健康効果があるという。番組ではよく笑う人とあまり笑わない人を集め、漫才ライブに参加して自律神経や唾液の成分をチェックしている。大笑いをしている人の場合は交感神経が優位になっており、3分後に漫才が終わると副交感神経が一気にアップしている。これに対してあまり笑わない人は交感神経の変動はあまりなく、終了後の副交感神経のアップも小さい。副交感神経がアップするとストレスが緩和される効果があるということになる。ストレスは免疫力を低下させたり高血圧などの生活習慣病のリスクになるという。また唾液を調べたところ、笑った人はアミラーゼの量が減っており、これもストレスが低下したことを意味しているという。最初の健康効果はストレス軽減である。

 なおこのような差は声を出して笑ったかが影響しているという。声を出して笑うことは有酸素運動になるという。これが2つめの健康効果。15分笑っていたら15分の散歩のような効果があるという。また腹式呼吸にもなるという。さらに笑うことには認知症予防になるというのが3つめの健康効果。笑うことでコミュニケーションが良くなると言うことらしい。

 

 

笑いの効果を出す笑トレとは

 また笑ってストレスが低減するとナチュラルキラー細胞が活性化するので、ガンを防ぐなども考えられるという。なお作り笑いでも効果はあるとのこと。作り笑いでも脳はその気になってくるのだとか。

 最後は笑顔を作る方法。まずはよく笑う人と一緒にいるというもの。これは脳内のミラーニューロンの働きだという。2つめはペットを飼って動物と触れあうというもの。いわゆるアニマルセラピー効果である。3つめは笑トレなる笑いとトレーニングを組み合わせたもの。意識して笑うことと体操を組み合わせるのだという。

 笑トレの実践法の1つは、前に手を伸ばして親指を下にしてから、手をクロスして手のひらを合わせ、頭の上にあげて腕を軽く伸ばしてから笑いながら身体を左右にゆらす(昆布のように)のだそうな。


 以上、笑いの健康効果。笑うことは健康に良いとは知ってはいても、今時のテレビ見ても全く笑えないんだよな。今時の芸人のネタなんて、あまりにも不快で逆に腹が立ってくることの方が多い。あまりにもくだらなくて沸き上がる冷笑の場合は、どう考えても身体に良さそうでない。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・ほとんど笑わない人は、よく笑う人に比べて死亡率が2倍で心血管疾患の発症率も高いという報告がある。
・笑うことにはストレス低減効果があり、これが健康効果のその1。さらに腹式呼吸による有酸素運動効果がその2、加えて認知症防止効果の3つの健康効果があるという。
・なおナチュラルキラー細胞が活性化することでガンを防ぐ効果も指摘されている。
・この場合の笑いは作り笑いでも脳はその気になるので効果があるという。
・笑顔を作るにはよく笑う人と一緒にいる。ペットなどの動物と触れあうなどがあるが、笑トレなるものもあるとのこと。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・そう言えば老化とともに段々と笑いがなくなりましたね。まあ現実世界にあまりに不愉快なことの方が多すぎるせいもありますが。それとお笑い番組なる番組が、一番笑えない番組の筆頭になっている。

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