中性脂肪値につきまとう危険
健康診断で中性脂肪値を指摘される人も多いと思うが、中性脂肪が高い状態を10年、20年と続けるとだんだんと血管が詰まり、脳梗塞や心筋梗塞につながる危険があるという。自覚症状がないだけに放置して突然死に至る例も少なくない。そこで今回は中性脂肪値に対する対策を紹介。番組では中性脂肪値が高い2人の芸人について検証している。中性脂肪値の低い血液は透き通っているが、高い人は濁ったものになっているのだとか。この2人の中性脂肪値を下げようというのが今回の肝。
コレステロールには悪玉と言われるLDL、善玉と言われるHDL、これに空腹時のエネルギーに使用される中性脂肪に分かれるという。この中性脂肪が溜まると肥満の原因ともなる。そしてこれが増える原因は食生活と運動不足だという。2人の食生活をチェックすると炭水化物と脂質が中心の食事が危険であるという。また酒の飲み過ぎも中性脂肪を増やすという。食生活としては朝と昼に野菜を加える必要があるという。
生活改善のための食事と運動
食事では最初に炭水化物を食べるのは御法度でベジファーストを心がけるようにという。梅コンビニで買った千切りキャベツに梅干しを加えた梅コールスローがオススメとのこと。梅干しのバニリンが脂肪燃焼を促進するという。さらに中性脂肪を下げるおかずとして大豆ミートの唐揚げを紹介。植物性タンパク質が中性脂肪を下げるのだという。さらにご飯にもち麦を加えるとβグルカンが中性脂肪を上げにくくするのだとか。
さらに運動法であるが、有酸素運動がポイント。1万歩が理想だが、なかなかそれが難しいとなると下半身を刺激するスロースクワットを勧めている。3秒かけて腰を落とし、4秒かけて立ち上がるのを食後に10セット行うのだとか。ひざを曲げる時に前にひざが出ないようにするのがポイントだとのこと。次が3秒かけてつま先立ちになり、4秒かけてかかとを落とすかかと落とし体操。これも10回1セットで1日3セット。足の筋肉を動かすことで血流をアップして代謝を増やすのだという。
で、先の芸人2人がこの食事法と運動を1週間実践したところ、300近くあった中性脂肪値が大幅に減少して目出度し目出度しである。ただ問題はいつまで続くかである。
以上、中性脂肪値について。私の場合は中性脂肪値については目下のところは正常範囲内だが、老化と運動不足が進む中、これがいつまで維持できるかは不安がある。なお千切りキャベツというのは定番のようで、私の同僚がコレステロールが高かったことから、千切りキャベツを常備して、腹が減ったらそれをかじれと医師に言われたとか。同僚は「俺はウサギか!」と吠えていたが、その後生活改善をあまりしなかったのか、ある日心筋梗塞で倒れて、現在は心臓の血管にステントが入っています(幸いにして命に別状はなく、大きな後遺症もなかった模様)。
忙しい方のための今回の要点
・中性脂肪値が高い状態を放置すると、徐々に血管が詰まって脳梗塞や心筋梗塞につながる危険がある。
・中性脂肪は空腹時のエネルギーに使用されるが、過剰になると肥満の原因となる。増加する原因は食生活と運動不足にある。
・食生活は炭水化物と脂質の摂りすぎに注意。また酒飲みすぎも中性脂肪を増やす。
・食事としては千切りキャベツに梅干しを加えた梅コールスローがオススメ。また大豆ミートの唐揚げも植物性タンパクが中性脂肪を下げる。
・運動は有酸素運動。1万歩歩くのが理想だが、それが出来ない場合スロースクワットやかかと落とし運動などで足の大きな筋肉を刺激するのがお勧め。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・まあ美味しいものを食い過ぎて、運動不足の生活を続けたら中性脂肪値はすぐに上がるといいます。どうも節制はしんどくて、悪化するのはすぐなんですよね。
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