7/28 TBS系健康カプセル!ゲンキの時間「夏に忍び寄る激痛の恐怖!経験者から学ぶ尿路結石」

夏に増加する尿路結石

　今回の病気は「今まで経験したことのないような激痛」が発生するという尿路結石。しかもこれからのシーズン増加するとのこと。なお出来る場所によって、腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、最後は尿道結石と変わる。腎臓結石は自覚症状がない場合が多いが、これが尿管に落ちて尿管結石となると激痛にさらされるという。

体験者から学ぶ結石の原因

　今回は尿管結石の体験者である男女が登場、共に50代の時に発症したらしい。20年前に発症したという77才の女性は、腰の痛みから始まってお産よりもひどい激痛にさらされたとのこと。尿管結石が出来て尿管が詰まると腎臓の腫れが生じて、それが激痛の原因になるという。そして彼女が発症した原因は水分不足によってシュウ酸とカルシウムの濃度が上昇することで、これらが結合して石になったのだという。結石の予防と再発防止のためには1日2リットルの水を飲むようにとのこと。

　昨年体験したという50代の男性は、背中や下腹部など痛みの場所が変化して何度も立っていられないほどの激痛に襲われたという。その挙げ句に血尿が出たという。これは尿管の壁が傷つくことによる出血で、石の移動によって痛みの場所が変わっていたのだという。そして石の出来た原因は食生活。シュウ酸の多いコーヒー・紅茶を好んで飲んでいたことの影響が大きい(彼は1日2リットルも飲んでいた)という。さらに脂質や甘い物に塩分などを取り過ぎると尿中にカルシウムが出てくるので、先ほどのシュウ酸と反応したのだという。なお1度発症した人は、5年で40～50％が、10年だと70％が再発するとのこと。で、彼も検査してみたところ既に1センチの尿管結石が発見された。ただし現在は無症状なので、これはサイレントストーンだという。先の結石で尿管が広がったせいで、感じていないのではとのこと。しかしこのまま石が成長すると尿量が減少し、腎臓内に侵入した細菌や老廃物を洗い流せなくなり腎機能が低下して腎不全になる危険があるという。現在の彼はコーヒーや紅茶を控えて石の経過を観察中とのこと。

　なお1センチ前後の石は衝撃などで排出されることがあるが、これよりも大きな石の場合は衝撃波で破壊する措置が取られることになる。ちなみに尿路結石は男性は7人に1人、女性は15人に1人が発症するとか。

結石の再発防止法

　再発を防ぐ方法だが、まずシュウ酸に気をつけるのが一番だという。ここで番組はレタス、コーヒー、ほうれん草、バナナでシュウ酸の多い順はどうなるかのクイズを出している。答えはほうれん草、バナナ、レタス、コーヒーの順だとか。さらにブロッコリーや筍などもシュウ酸は多いという。シュウ酸を減らす調理法は、ほうれん草の場合は茹でるのがよいという。ただ一般的な30秒の茹で時間だとシュウ酸の変化はほぼないが、3分茹でると54.1％にまで減少するという。さらにシュウ酸の多い食材を食べる時にはカルシウムを合わせるのが良いのだという。これは腸管内でシュウ酸とカルシウムを結合させて便として排出するのだとか。となるとほうれん草のクリームシチューか。なおほうれん草のおひたしにシラスをあえることを勧めている。さらにレタスにはノリ、バナナにはヨーグルト、コーヒーには低脂肪乳を推奨。

　さらに運動も重要。骨に負荷をかけることでカルシウムが溶出することを防ぐのだという。で、お勧めはウォーキングなどの有酸素運動である。なお生活において排尿を我慢することが良くないとのこと。

　以上、夏に増加するという尿路結石について。ちなみに私の上司がこれを発症して、青い顔をしながら早退したことがあります。体験者によると本当に死ぬほど痛いとか。私は目下のところ、幸いに尿路結石の経験はないです。ただ排尿の時に、何かが尿路に引っかかりながら出て行った感触があったことはありますから、多分小さな結石が出て行ったんだろうと思います。何にせよ、夏の脱水はろくなことがないということのようです。

忙しい方のための今回の要点

・夏に増加するのが尿路結石。腎臓内に出来た結石が尿管などに詰まると激痛に苦しめられることになる。
・結石はシュウ酸カルシウムで出来ている。夏に水分が不足すると尿中のシュウ酸とカルシウムの濃度が上昇して石が生成しやすくなる。
・原因としては食生活の影響が大きい。シュウ酸の多い食品には要注意。番組にはコーヒーや紅茶の飲み過ぎで尿管結石になった男性が登場。
・なお結石の再発率は非常に高い。そこで食生活に要注意。シュウ酸の多いほうれん草などは3分以上茹でることでシュウ酸を減らせる。またカルシウムの多い食品と組み合わせると、腸管内でシュウ酸カルシウムになり、便に排出することが出来る。
・また運動をすることで骨に負荷をかけることで、尿中へのカルシウムの溶け出しを防ぐことも有効。