気になるできものの見分け方
今回は身体の気になるできものについて。本当に放置していても安全なのかということで、中には命に関わる危険なものもあるので、注意点などを紹介するとのこと。まず広くできものと言うが原因は様々だという。なお自分でつぶすのは、細菌が広がって悪化する場合があるのでやはり良くないとのこと。
番組では例によって被験者の事例を紹介。最初の女性はお腹に出来た1センチほどのボコボコした褐色状のできものが気になるとのこと。専門医が患部をよく観察しての診断結果は、脂漏性角化症、別名老人性イボとのこと。これは身体のあらゆる場所に出来るもので数ミリから2センチ程度のできものが盛上がるように出来るという。30代頃から発症し、紫外線などが原因ではと推測できるという。紫外線により表皮層の角化細胞が異常を起こして増殖し、さらにメラニンが多く生成するのだという。なおお腹などでは摩擦によって生じていると推測されるという。ちなみに完全に良性なので問題ないが、放置して自然になくなることはほとんどないとのこと。なお気になる場合はレーザーで除去が可能とのことで、この女性も5分ほどで除去してめでたしめでたし。
次の女性は指に2ミリ程度のできものがあるというもの。これはウイルス性のイボとのこと。HPVウイルスというありふれたウイルスが傷口から侵入したものと考えられるという。侵入したウイルスが数ヶ月潜伏の後に増殖して皮膚を押し上げたのだとか。これが厄介なのは、つぶしたり触ったりしたら広がってしまうことがあることだという。また免疫力が落ちている場合には複数出来ることもあると言う。こう言う時にはタオルを替えるなど注意し、疑わしい場合には病院へとのこと。治療としては液体窒素で凍らせて破壊する方法を取るということ。
危険なイボの見分け方
次の男性は鎖骨に大きめの黒いできものがあるという。専門医はメラノーマや基底細胞ガンの危険性もあるので要検査。診断基準としてはABCDE診断というのがあるとか。AはAsymmetryで非対称、BはBoderで輪郭が歪、CはColorで色が混ざっていて均一でない、DはDiameterで最大径が6ミリ以上ある、EはEvolvingで時間の経過で大きさや形や色などが変化するという。そこでプレパラートを押し付けてさらに精密検査すると、白い粒が現れた。これは老人性イボの特徴だという。というわけでやれやれである。
次は皮膚ガンの特徴。メラノーマは中高年以降に足などに出来やすいという。メラノーマは10万人に1人ぐらいで、ホクロがメラノーマになることはないと言う。また基底細胞ガンなどもあり、数ヶ月で大きさが変化したとか、病変部分から出血したなどというのが見極めるポイントだという。
帯状疱疹の危険性
最後は苦しむ人も多い帯状疱疹。80才までに日本人の3人に1人が発症するという。水疱瘡のウイルスが神経節に潜伏し、免疫力が低下すると発症するのだとか。怖いのは後遺症で21年前に発症した女性の場合、強い痛みがあって1~2ヶ月続いたが、その後も神経の損傷による痛みが続いたという。腹部に発症した彼女は股関節に痛みが続き、松葉杖の生活がかなり続いたという。顔に出た場合には耳が聞こえなくなったりなど、部位によって後遺症が変わるという。重要なのは早期発見で、発症から72時間以内に抗ウイルス薬を服用するのが良いという。帯状疱疹のサインは前駆痛、発疹の痛み、左右片側に帯状などがあるという。
誰でも何かのできものなんかはよくある話で、私も随分昔から左脇にイボがあるのに気付きました。しかし大きくなったりなどがあるわけでもないし、痛みもほとんどない(たまにピリッと痛む時がある)ので放置してます。
なおできものでなく、タコはよくあります。私の場合は以前はペンだこ、最近はマウスダコが出来たりします。これなんか昔はよくナイフでゴリゴリ削ってました。
忙しい方のための今回の要点
・できものもものによっては危険なものがあるので、見分け方を紹介。
・できもので多いのは脂漏性角化症、別名老人性イボ。これは紫外線や摩擦などでカッカ細胞が増殖して起きるもの。身体のあちこちに出来、数ミリから2センチぐらいのものが盛上がるという。
・これは完全に良性なので放置で問題ないが、気になる場合はレーザーで焼いて除去が出来ると言う。
・またウイルス性のイボもある。HPVウイルスが傷口から入って増殖したものだという。これはつぶしたりすると広がる危険があるので注意。治療は液体窒素で凍結させて組織を破壊するとのこと。
・危険なメラノーマの判断基準にABCDE診断というのがある。非対称で輪郭が歪、色が混ざっていて最大径が6ミリ以上で時間と共に大きさなどが変化するものが危険だという。
・メラノーマは10万人に1人と頻度は低いという。また病変部分が変化したり、出血する場合は基底細胞ガンの可能性もある。
・帯状疱疹は神経細胞に潜伏した水疱瘡ウイルスによって起こる。発症した場合神経損傷による後遺症が残ることがあるので、72時間以内に抗ウイルス薬を服用するのが良い。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・とりあえず大抵は良性の問題のないもののようですが、稀に命に関わる事例があるので要注意とのこと。まあ時間と共に大きくなるイボには注意というところか。
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