新たな国民病「逆流性食道炎」
食品の通り道で毎日使われる臓器だが、今ひとつ地味で印象の薄いのが食道。しかし現在、逆流性食道炎を患っている人が非常に多く、成人の10~20%がかかっている新国民病だと言われている。今回は食道のトラブルに注目。

食道とはのどの奥から胃にまで続く通路であり、太さは大体2~3センチで筋肉で出来ているという。
番組では胸やけなどの症状を訴える50代の男女を診察しているが、結果は2人ともに逆流性食道炎という結果。逆流性食道炎とは、胃の噴門が緩んで胃酸が逆流することで食道に炎症の起こる病気。症状が続くとびらんというただれが生じてしまうことで、胸やけやのどの違和感につながるという。男性の方はびらんが見られる軽度の逆流性食道炎とのことで、女性の方はかなり上の方まで炎症がある中程度の逆流性食道炎で、このせいで口の中が酸っぱく感じられていたのだという。
なお逆流性食道炎の原因は日常生活に潜む。男性の場合は明らかに猫背で、このせいで胃が圧迫されていたという。また食事の食べ方も問題があり、噛まない、早いなどは胃酸の両を増やすので逆流の可能性を上げるという。理想は30回噛むこと(と言っても実際には結構難しいが)。また辛い刺激物は食道を刺激するので注意とのこと。
逆流性食道炎の予防法
予防には食べ物の種類に気をつけろとのことで、まずは50度ぐらいの白湯を飲んで食道や胃の蠕動運動を活発化してから、食道を保護するネバネバ食品を食後に摂取するのが良いとのこと。食道の保護成分としてプロテオグリカンというものがあり、オクラや山芋などに多く含まれるという。また乳製品にも粘膜保護作用があるという。さらに夜には消化吸収のしやすいものを摂るということで、夕食をガッツリ食べるのはよろしくないとのこと。
さらに食べてすぐに寝るとか、ベルトで腹を締め付ける、右を下にして寝るなども逆流性食道炎につながりやすいとか。
なお高齢者に多い症状として食道裂孔ヘルニアという病状があり、これは横隔膜が緩むことで食道と胃の入り口が常に開いている状態になり、逆流し放しになる病気とか。
危険な食道がんの注意事項
なお心配なのはガンだが、かなり進行速度は速いという。実際にガンの診断を受けた人が取材を受けているが、たまたま飲み込みのつかえのもような物を感じたところで、直後の定期検診でガンが発見されのだという。なお胸やけなどの症状はなかったとのこと。この時点でステージ3で、手術になったとのこと。なお進行が早いのでその状態からわずか3ヶ月で水分が通りにくくなるところまで行くこともあるとか。原因としては過度な飲酒・喫煙に暴飲暴食があるという。飲酒すると顔が赤くなる人は、アセトアルデヒドの分解能力が低いので食道ガンリスクが高くなるという。そして彼が受けた手術だが、食道亜全摘胃管再建というもので、喉元1センチより先の食道をほぼ全摘して、胃の上部を引っ張って食道の代わりにするというものだという。術後は今までと同じような食事は出来ないので苦労したとのこと。とにかく早期発見が重要だという。違和感があるようなら内視鏡検査を受けるべしとのこと。
以上、食道のトラブルについて。なお逆流性食道炎は私もありました。症状としては食後に必ずムカムカして吐き気がするというもの。原因は分かっており、噛まない、早食い、暴飲暴食に肥満による腹圧上昇だろうというのは容易に推測が付きます。なお飲酒・喫煙は一切しないおかげか、幸いにして食道ガンなどにはならずにまだ生きてます(つくづく私は、これで飲酒・喫煙をしていたら確実に今頃死んでるだろうと思う)。ちなみにこの症状については、その後に糖尿病絡みで必然的に食事制限の必要が生じたことと、それに伴うウエスト周りの現象でか、知らない間になくなっていました(もっとも今でも極端に脂っこいものを食べると、後で吐き気がすることはある)。なおここでは出ていませんでしたが、食事直後の激しい運動もやはり胃液の逆流につながると聞いた記憶がある。
忙しい方のための今回の要点
・逆流性食道炎は成人の10~20%が発症しており、新国民病とも言われている。
・原因は猫背などによる腹圧上昇に、噛まない、早食い、暴飲暴食などの食生活が影響する。
・また辛いものなども胃を刺激するので要注意。
・さらに高齢者は食道裂孔ヘルニアという、横隔膜の緩みによって胃と入口が開きっぱなしになる症状もあるという。
・逆流性食道炎から食道ガンにつながることがあり、食道ガンは進行が早いのに症状が出にくいので要注意。
・食道ガンの治療は手術。食道を全摘してのどと胃をつなげる手術などがある。
・食道ガンの原因となりやすいのは過度の飲酒・喫煙である。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・消化の不良については、高齢化して胃の能力が落ちてくるとつきまとうもの。私も最近は肉を食べ過ぎると後でムカムカしてもどしてしまうようになりました。やはり暴飲暴食はよろしくないようで。
・なお過食症によって嘔吐を繰り返すことで、逆流性食道炎になったという事例も聞いたことがあります。やはり食べたものが戻ってくる状態はよろしくないということです。