屋久杉の森林を抜けて山頂を目指す
二回連続の屋久島編の後編になる。今回は鈴木亮平がいよいよ屋久島の山頂へ登る。
屋久島はその標高差のために、標高変化で日本全体の気候を再現するというが、今回は標高1370メートルの淀川登山口から標高1831メートルの黒味岳山頂を目指すという。登山口からしばらくは針葉樹の森で、そこには屋久杉が見られる。なお屋久杉とは樹齢千年を超えたもののみをそう呼ぶ。ちなみに本土の杉の寿命は大体500年だという。屋久杉は花崗岩の表層の薄い土壌に根を張るので、成長が遅くて年輪が密で硬くて丈夫であり、一般の杉の6倍もの樹脂を出すので腐りにくいのだという。これが屋久杉の長寿の秘密だという。湿度が高いために雲霧帯であり、屋久杉の森は苔むしている。そしてその苔自体が土壌の代わりとしてここから植物の種が芽吹くという。また倒木の上に生える杉も多いという。そして倒木が朽ちると根元に空間が出来るのだとか。
森林を抜けると山頂へ
登山路の途中には山小屋があり、取材班はそこで一晩を過ごす。裏手には水場があるのでそれを調理に使う。流れの速い屋久島の水はミネラルが溶け込まない超軟水だという。夜間の気温は5度まで下がったという。
翌朝は霧がかかるのを避けるために早朝の4時半に出発。標高1700メートルに達すると森林限界に達し、大きな木はなくなり急に視界が開ける。ヤクシマシャクナゲなど高地の寒さと乾燥に対応した固有種が生息する。シーズンには天空の花園となるという。また樹皮が暴風で剥がれた白骨樹と呼ばれる屋久杉が見られる。また巨岩が染み込んだ水によって割れられたトーフ岩と呼ばれる岩も見える。
ようやく山頂に到着。鈴木はそこから大パノラマを堪能する。ここからは遠くの山や海まで見ることが出来る(高所恐怖症にはいささか目眩のする風景だが)。周囲の植物に霜がついているが、冬には雪に覆われるとか。
忙しい方のための今回の要点
・屋久島第二回目の今回は、鈴木亮平が屋久島の山頂を目指す。
・最初は屋久杉の森。ちなみに屋久杉は樹齢千年以上のものを指す。本土の杉は大体寿命が500年であり、屋久島では土壌が薄いことから成長が遅く、年輪の詰まった堅い木である上に樹脂が多くて腐りにくいことが長寿の秘密だという。
・標高1700メートルで森林限界となり、一気に視界が開ける。ここでは乾燥と寒冷に強い固有種が生息する。
・標高1800メートルの山頂では大パノラマが広がる。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・肉体派俳優鈴木亮平がとうとう山頂まで登頂。それにしてもあそこは足下滑らせたらかなりヤバい場所。見ているこっちの方が恐かった。
・まあ私も各地の山城めぐりで、中には足滑らせたらあからさまに命に関わるようなところも行きましたが・・・。まあ今となっては若気の至りか。足下が怪しくなってきている今では到底無理。
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