英雄たちの選択
文化に通じた文武二刀流武士の生涯 武士でありながら和歌などの文化に通じ、そのことによって乱世を渡り歩いた細川幽斎(細川藤孝)の生涯について紹介する。 細川藤孝(幽斎) 細川藤孝(後の幽斎)は1534年、京で将軍側近の父の元に生まれ、13才で将軍義輝の側近…
好奇心の強い異色の将軍だった吉宗 様々なことに好奇心を示し、新しいことに積極的に取り組んだのが徳川吉宗であるが、今回は彼の行った取り組みの中でも薬草国産化について取り上げている。 吉宗は非常に好奇心の強かった人物である。オランダ商館長の江戸…
信長・秀吉・家康の三人揃い踏みの大危機 信長の人生の中で大きな危機の1つとして上げられるのが金ケ崎の退き口である。これは朝倉征伐のために越前攻略に乗り出していた信長が、義弟の浅井長政の裏切りにあって挟み撃ちの危機から命からがら逃亡した事件で…
海に繰り出していった縄文人 狩猟採取民というイメージが近年になって大きく変化を遂げてきた縄文人だが、海洋を通じての広大なネットワークも有していたということが分かってきたという。北海道の礼文島の縄文遺跡から、日本の南の海に生息していた貝の貝殻…
単なる暴動ではなかった打ちこわし 江戸時代、天明の大飢饉から端を発して米価を中心とした大幅な物価高騰が発生し、ついに庶民が買い占めで米価をつり上げた商店などを打ち壊すという大騒動となった。この天明の打ちこわしについて。 民衆は木槌や鍬などめ…
生糸生産を国産化して、金銀流出を防げ! 江戸時代初期に輸入品だったものが、幕末には主要な輸出品へと成長したのが生糸である。生糸は明治以降も日本の外貨獲得の主力となった。生糸産業をゼロから世界一までに押し上げた人々の奮闘を描く。 江戸時代、生糸…
鎌倉の世を席巻した「念仏踊り」 元寇で世の中が騒然とする中、大流行したのが踊り念仏こと一遍上人の時宗。これの開祖である一遍は実は武士の出であったという。一遍が信仰に込めた思いは。 番組ではまず一遍上人の踊り念仏がどのようなものであったかと言…
聖武天皇の后・光明皇后の生涯 今回の主人公は聖武天皇の皇后である光明皇后。天皇の皇子を生むことを求められながらも、それを果たせなかった彼女は苦渋の選択をすることになる。その選択について。 光明皇后は藤原家の出身である。父は藤原不比等でその娘…
江戸の町を壊滅させた明暦の大火 徳川幕府の元で急速に発展を遂げた江戸の町。しかしそれが実は極めて危ういものだったことが判明したのが明暦の大火。防災などという考え自体がなかった江戸の町は、江戸城を初めとして丸焼けになって10万人以上の犠牲者を出…
鳥取城攻城戦の真の目的 秀吉による鳥取城攻略戦は、完全包囲による大規模な兵糧攻めで勝敗を決した戦いとして有名である。ここで兵を損耗せずに堅城である鳥取城を落とした秀吉は、信長から高く評価されてさらに毛利攻略に力を入れることになる。これまでは…
またもNHKの主催イベントの宣伝です 今回は明治に日本で活躍した町田久成・・・と言っても、大半の人には「誰?」であろう。かく言う私にも「誰?」である。国立博物館創設に奔走した人物だという。いかにも唐突であるが、こんな人物を取り上げるのも東京国立…
単なる操り人形でなかった実朝 源実朝と言えば鎌倉三代将軍で頼朝の血筋の最後の将軍となってしまった人物だが、今までのイメージと言えば、北条氏の傀儡で自らは何かをする権限はなく、さらに本人は和歌が好きな弱々しい文系将軍というイメージがあった(か…
日本の孤立とヒトラーの台頭 中国と泥沼の戦争を続けていた日本が、その上にアメリカとの戦争という破局への一直線進むことになった原因となった日独伊三国同盟。どういう経緯で日本は三国同盟に突っ走ることになったかが今回のテーマ。 傀儡国家満州国建国…
農民から秀吉の腹心へと 兄弟は家督を争うライバルとして、時には流血沙汰に及ぶことが少なくない戦国時代において、自身は一切権力を覗うこともなく、ひたすら兄のサポート役として支え続けた人物として知られるのが、天下人豊臣秀吉の弟、豊臣秀長である。…
ペリーよりも前の外国との大事件 江戸幕府の外国との最初の接触と言えば、いきなり浦賀沖にペリー率いる黒船の艦隊が現れ、鎖国下で諸外国の状況を知らなかった幕府は右往左往・・・というイメージがどうも一般的は強いようだが、実はそうではなく、それ以前…
今回は変化球で美術品が主人公 今回はこの番組にとっては異例の回。この番組は「英雄たちの選択」というだけあって、歴史上の重要人物の歴史的選択に注目する番組なんだが、今回は主人公は人ではなくて牧谿の作である「瀟湘八景図」について。だから当然のよ…
犬公方綱吉の真実 前代未聞の大馬鹿政策を打ち出した無能な暴君という評価が長かった徳川綱吉であるが、近年になって彼はそれまでの殺伐とした社会を改めて、今日の福祉の概念まで取り入れようとした先進的な名君という評価も現れてきている。とは言うものの…
アメリカ留学を生かせずに苦しんだ津田梅子 津田塾大の創始者で、女子高等教育に貢献したとして知られる津田梅子だが、実は彼女自身は女子教育と自身の研究者としての夢との狭間で葛藤を抱えていたという話。 そもそも彼女がアメリカに留学したのは6才の時だ…
家康生涯最大の危機「三河一向一揆」 今回のテーマは家康人生最大の危機だったかもと言われているにもかかわらず、歴史的資料がほとんどなく、謎が多いとされる三河一向一揆について。 そもそもこの三河一向一揆であるが、これは今川義元が桶狭間の合戦で亡…
日本第一の大天狗・後白河法皇 今回は平清盛、木曽義仲、源義経などと対峙しながら、時には手を組み時には裏切りで、源頼朝をして「日本第一の大天狗」と言わしめた曲者、後白河法皇について。 後白河法皇の人物像であるが、側近中の側近が「暗主」という言…
最初の天下人・三好長慶 どうもここのところ大河関連の内容が多くなっていたこの番組だが、今回は大河は大河でも2年前の「麒麟がくる」の内容である。あれに登場した足利義輝と三好長慶の争いの発端と顛末について。三好長慶であるが、近年になってとみに注…
曽我兄弟の敵討ちに隠された陰謀 戦前には親孝行の仇討ち物語として人気を博していた曽我兄弟の仇討ち。しかし実は彼らの殺害ターゲットには源頼朝も含まれていたらしいということは、歴史関係者以外にはあまり知られていない。ではなぜ頼朝が狙われることと…
藩閥の壁に阻まれた陸奥宗光 今回は不平等条約の改正に奔走した陸奥宗光について。 陸奥宗光は紀州藩の勘定奉行の子として生まれ、学識豊かな父の元で英才教育をされる。しかしそれは9才の時に父が政争に巻き込まれて失脚したことで変化することになる。また…
秀吉に戦いを挑んだ島津四兄弟 シマヅレッド、シマヅブルー、シマヅイエロー、シマヅグリーン、4人揃って「島津四兄弟!」ってノリで戦国でも有名なのが島津義久、義弘、歳久、家久の四兄弟である。長兄義久が知将で、3人の弟はそれぞれ猛将で、九州で圧倒的…
20世紀最大の発見 今回は世界史スペシャル版として時間枠を拡大してツタンカーメンについて扱うようです。ツタンカーメンの墓が発見されたのが1922年なので、ちょうど今年が100周年記念と言うことらしい。そう言えば、他の枠でもツタンカーメンを題材にした…
金欠新政府のせいで経済が大混乱 明治新政府は当初から資金難という大問題を抱えていた。三井などの豪商から資金を調達した記録が今も残っているという(長州閥が大企業から献金をたかる体質はこの頃からあったか)。 江戸城に入城すると、直ちに金座・銀座な…
渡来人の元で唐の文化について学ぶ 今回の主人公は藤原氏繁栄の礎を築いた藤原不比等。彼は単に藤原氏の地位を固めただけでなく、古代日本のグランドデザインをも作り上げた人物であるという。 藤原不比等は乙巳の変で中大兄皇子と共に蘇我入鹿を討った中臣…
執権制度の曲がり角に登場した北条時頼 大河ドラマ関連で鎌倉殿周辺の扱いが急増しているが、今回はその鎌倉殿の13人より50年ほど下った時代の第5代執権の北条時頼。曲がり角にさしかかった北条氏の執権制度の曲がり角を切り抜けた人物であり、理想の統治者…
土佐藩主・山内容堂の生涯 今回は薩長に比較するとどうも地味さが否定できないにもかかわらず、優秀であることは知られていた土佐藩主・山内容堂についてである。 山内容堂 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 海外との交易で富国強兵を目…
中国の理解に挑んだ内藤湖南 日中関係がドンドンと悪化していく昭和初期、その中で中国を理解しようと研究した内藤湖南について。 湖南は幕末の1866年に秋田県鹿角市の儒学者の家に生まれた。しかし5才の時に戊辰戦争で盛岡藩が没落して内藤家も禄を失い貧し…