英雄たちの選択
間を揺るがした赤穂事件 赤穂浪士の物語と言えば、松の廊下の刃傷事件から浪士の討ち入りまでを描くことが多いのだが、今回着目するのはその後の赤穂浪士の物語。この事件については幕府を始めとして、周囲の大名たちもいかに対応するべきかでかなり混乱した…
鉱山を求め続けた家康 いろいろな視点から歴史を眺めてきたこの番組だが、今回は金銀という視点から戦国時代を読み解く。戦国日本を押さえた天下人徳川家康は金銀王であり、当時の世界有数の金持ちでもあったという。 そもそも家康と金銀との出会いは最初に…
幕末に活躍した土佐の漁師出身の万次郎 今回の主人公は漂流民としてアメリカに渡り、そこで勉強して日本に戻ってきた男。ジョン万次郎こと中濱万次郎である。 ジョン万次郎こと中濱万次郎 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 漁で遭難し、…
本場組でも新大河の宣伝企画です 新大河が始まったとのことで、あらゆる番組がすべて大河の宣伝に動員される中、ご多分に漏れずこの番組も無理矢理動員です。今回のテーマは源氏物語。 紫式部 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 自ら執筆…
暦の誤差が社会的問題に 現在では太陽暦が用いられているが、昔から暦は不可欠なものであった。古来中国では暦を制定するのは皇帝の仕事であり、日本でも朝廷が中国から輸入したものを使用していた。戦国時代にその暦を変えようと目論んだのが織田信長だが、…
幕末最強の庄内藩軍 幕末、新政府軍の攻撃によって奥羽越列藩同盟が次々と崩れていく中で、孤軍奮闘で連戦連勝の強さを示したのが庄内藩だという。決して大藩ではない庄内藩がなぜそれだけ善戦出来たのか、そしてその後の運命は。一般には決して知名度が高く…
江戸の博物ブーム 18世紀、ヨーロッパではリンネが植物分類学を確立するなど博物学の時代を迎えていた。一方、その頃の日本では江戸在府の大名たちが植物図譜を製作したりなど、博物大名と呼ばれる博物マニアの大名たちが登場していた。 高松藩五代藩主の松…
探偵小説というジャンルを作った江戸川乱歩 日本ミステリー小説家の祖ともいわれる江戸川乱歩が今回の主人公。乱歩の蔵書が残されているが、その量が膨大であることもさることながら、ジャンルが非常に多彩である。これらを参考資料としながら、乱歩は社会の…
小早川秀秋は裏切り者でない? 関ヶ原の合戦での東軍勝利の最大の功労者であり、裏切り者との汚名も残した小早川秀秋。しかし彼は実は裏切ったわけではなかった(つまりは最初から東軍に荷担していた)という話が今回の内容。 いかにも優柔不断で気弱そうな小早…
権勢から外されたさがなもの藤原隆家 平安時代に起こった異民族の侵攻事件に対応した公家の物語。 藤原隆家は979年に関白であった藤原道隆の子として生まれる。道隆は道長の兄で父の後を継いで摂政関白となり中関白と呼ばれた。道隆は娘の定子を一条天皇の中…
新資料に基づいた武蔵の本当の生涯 剣豪宮本武蔵、今まで数々の伝説に彩られ、その実像が今ひとつ見えてこなかった宮本武蔵であるが、近年になって数々の新資料が発見されて宮本武蔵の実像が分かってきたという。宮本武蔵は最後までどこかの大名に仕官してい…
史記より一番有名なエピソードが登場 どうも現在はNHKの歴史番組はすべて「とにかく無理矢理に大河と結びつけて宣伝しろ」との命が下っているようで、無理くりに家康との関連をつけているが、当然ながら家康が劉邦に直接師事したわけはなく(時代が1000年以上…
当初は社会主義運動に参加していた夢二 竹久夢二といえば夢二式美人と言われる独自の美人画で大正時代に人気を博した画家であるが、その夢二が描いた関東大震災のスケッチが最近になって話題となっているという。 どうやらこれが関係している模様 www3.nhk.o…
必死の大河連動企画です 現在大苦戦中の大河ドラマの宣伝のために、既に「歴史探偵」は全面的に宣伝に投入されているが、この番組まで大河ドラマの進行と合わせた企画である。最早NHKは手段を選ばないようになってきている。さすがに家康扱ってあの視聴率で…
経済官僚として江戸経済立て直しに挑んだ大岡越前 大岡越前と言えば数々の名裁きエピソードなどから、裁判官のもしくは警察署長のイメージがあるが、実際はこれらは後の脚色であり、町奉行としての任務には経済の安定化などもあった。実際の大岡は経済官僚と…
国際協調路線を取ろうとした幣原 今回の主人公は外交官として国際協調路線を取ろうとしたが失敗、政治の世界を退いて、戦後に総理に就任した幣原喜重郎である。結局はこの国際協調を目指した幣原路線の失敗が、日本が大戦へと突入した原因でもあるという。 …
弱小?戦国大名里見氏の興亡 今回の主人公は安房国の戦国大名里見氏。と言っても絵に描いたような弱小大名のイメージしかなく、ゲストも「信長の野望の最初に出てきて・・・」と言っていたが、まさに最初にしか存在しない大名で、何しろ本土に打って出ように…
浅間山天明の大噴火での災害復興プロジェクト 活火山である浅間山は天明3年(1783年)に大噴火を起こし、周辺地域に甚大な被害をもたらしている。この時に復興のために幕府から送られた官僚が根岸九郎左衛門である。彼が取り組んだ復興プロジェクトとは。なお…
松平家の祖である謎の人物親氏 今回は家康の御先祖の話。しかしこれが意外なほどに記録が残っていないらしく、その代わりに家康から逆算しての変な伝説ばかりがあったりするとか。そこをなるべく実像に迫っていくとしている。 家康の先祖といえば三河松平家…
幕藩体制を固めた家光 最近になって奇妙なウサギの絵が評判になったのが徳川三代将軍の家光。ハッキリ言ってド下手な絵なんだが、この番組的には「自由な意志の表明」と見る。まあ家光は絵画が好きだったらしいんだが、これは典型的な下手の横好きである。さ…
砂漠の交易都市ペトラとナバテア王国 今回はスペシャルで海外編。どうやら数年前に放送されたものらしいが、その時には私は見ていなかったようだ。扱うのは砂漠の交易都市ペトラ。文明の十字路で繁栄を極めたようであるが、なぜか歴史から消え去った謎の存在…
院政を始めた白河上皇の狙い 今回の主役は源平争乱の影の主役ともなった白河上皇。日本で初めて院政を行ったことで知られるが、天皇を操って事実上の専制君主として振る舞った人物である。結果としてそれが武士の台頭を促し、図らずしも古代社会から中世への…
日本植物分類学の父・牧野富太郎 今回取り扱うのは、日本の植物学の基礎を作り上げ、連続テレビ小説の主人公のモデルとなった牧野富太郎。まあNHKには多い「ドラマの予習」の一環である。 牧野富太郎 牧野富太郎と言っても今日では一般に圧倒的な知名度があ…
阿部とペリーの虚々実々の駆け引き 今回はこの手の番組では散々扱われている黒船来航。正直なところもう新しい知見は出ようがないから、老中阿部正弘とペリーの各々が抱えていた事情と目的などの観点から斬り込んでいる。 若きエリート官僚阿部正弘 まず昔は…
家康にとって最も忙しかった年 今回は家康が西に東にと合戦に明け暮れた最も忙しい年、元亀元年(1570年)について注目という若干変わった切り口。まあ大河絡みで家康を持ってきたいが、今まで散々やっているせいでネタがないんだろう。実際、この年の家康の合…
室町幕府を支えた高師直 室町幕府が足利兄弟の対立などで混乱した観応の擾乱のグダグダの当事者の一人であり、後の戯曲などのせいで悪役のイメージの強いのが高師直。しかし彼は戦には滅法強く、さらに優秀な政治家でもあるなど室町幕府の基礎を確立するのに…
文化に通じた文武二刀流武士の生涯 武士でありながら和歌などの文化に通じ、そのことによって乱世を渡り歩いた細川幽斎(細川藤孝)の生涯について紹介する。 細川藤孝(幽斎) 細川藤孝(後の幽斎)は1534年、京で将軍側近の父の元に生まれ、13才で将軍義輝の側近…
好奇心の強い異色の将軍だった吉宗 様々なことに好奇心を示し、新しいことに積極的に取り組んだのが徳川吉宗であるが、今回は彼の行った取り組みの中でも薬草国産化について取り上げている。 吉宗は非常に好奇心の強かった人物である。オランダ商館長の江戸…
信長・秀吉・家康の三人揃い踏みの大危機 信長の人生の中で大きな危機の1つとして上げられるのが金ケ崎の退き口である。これは朝倉征伐のために越前攻略に乗り出していた信長が、義弟の浅井長政の裏切りにあって挟み撃ちの危機から命からがら逃亡した事件で…
海に繰り出していった縄文人 狩猟採取民というイメージが近年になって大きく変化を遂げてきた縄文人だが、海洋を通じての広大なネットワークも有していたということが分かってきたという。北海道の礼文島の縄文遺跡から、日本の南の海に生息していた貝の貝殻…