教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

サイエンスZERO

10/20 NHK-E サイエンスZERO「雲をとらえろ!最新科学に挑む富士山頂の"研究所"」

富士山測候所を利用しての気象研究 富士の山頂と言えば山頂の測候所の気象レーダーは廃止されたが、観測施設はまだ稼働しており、特に雲の研究などが行われているとか。 レーダードームが撤去された富士山測候所 最近、富士山の雲の中からマイクロプラスチッ…

10/13 NHK-E サイエンスZERO「ゲンジボタル大調査!点滅間隔の謎に迫れ!」

ホタルの点滅間隔が東西で異なる? 日本固有種のゲンジボタルであるが、その光の点滅間隔が2秒のものが西日本に、4秒のものが東日本に多いという報告がなされている。ホタルの研究者によるとゲンジボタルが2種に分化しつつあるという。そこでNHKでは全国の視…

10/6 NHK-E サイエンスZERO「たくましい!"植物の進化"地球温暖化を生き抜け」

温暖化に対応する植物の進化 地球温暖化の自然への影響で多くの動植物が絶滅の危機に瀕している。植物の4割が絶滅の危機にあるとも言われる。その中で気候変動に対応して驚きの進化を遂げている植物も存在するという。逞しく強かな植物の進化について紹介す…

9/29 NHK-E サイエンスZERO「テクノロジーで新発見!"遺跡科学"最前線」

歴史研究に使用される最新科学技術 今回は「歴史」の話。と言ってもこの番組は科学番組であるので、紹介するのは歴史研究の分野で適用されている最新技術の話。 奈良のキトラ古墳の石室には四方を司る神獣の壁画が描かれているが、南の朱雀の下の泥を被った…

9/22 NHK-E サイエンスZERO「人新世 地層が語る"人間の時代"」

人による新しい地層年代 人新世とは聞き慣れない言葉だが、最近になって唱えられるようになった言葉であると言う。そもそも更新世などの地質区分の言葉であるのだが、近年は人間の経済活動が地層の堆積物などにも影響を与えており、そのような痕跡が世界中に…

9/15 NHK-E サイエンスZERO「アリに言葉あり!?農業するアリの"会話"に迫れ!」

音でコミュニケーションするアリ 昆虫類のコミュニケーションと言えば、フェロモンなどの化学物質によるものと思われがちだが、実はアリの中には音でコミュニケーションをとるものもいるという。 ハキリアリ そのような音を出すアリは「農業をするアリ」とし…

9/8 NHK-E サイエンスZERO「人類の未来を変える"吸収力" 小さなコケのミラクルパワー」

コケの環境調整能力に注目 地球上のいたる場所に存在し、確認されているだけで2万4千種も存在するといわれるコケ。コケはその強力な吸収力や環境対応能力が注目されている。 そもそもコケは水中の藻類が進化して地上に進出した生物であるという。環境への影…

8/25 NHK-E サイエンスZERO「ついに見えた!宇宙の夜明け ジェイムズ・ウェッブ最新報告」

宇宙の起源について観測するジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 2021年に打ち上げられたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡について、以前にこの番組では打ち上げ直後の特集を組んでいるが、その後さらに観測の成果が上がってきたとのことで、それらについて報告す…

8/18 NHK-E サイエンスZERO「左?右?生命の不思議な"しかけ"」

利き手はいつから登場するか 今回のテーマは、生物にとって左右とは何かという話。実はこのテーマ、以前にヒューマニエンスでも扱われており、今回と部分的にネタが被っている。 tv.ksagi.work 京都大学の田村大也助教によると、ゴリラにも利き手があるらし…

7/28 NHK-E サイエンスZERO「未来をつなぐ!"トンネル技術"最前線」

山岳トンネルの工法 今回はトンネルの建設技術の紹介。日本の国土はトンネル掘削が難しいことから、日本のトンネル技術は世界でも最先端なのだという。 まずトンネルの掘削にはシールドマシンを使用するシールド工法、トンネルの筐体自身を地面に埋める開削…

7/14 NHK-E サイエンスZERO「薬剤耐性菌への切り札!?最新医療"ファージセラピー"」

薬剤耐性菌を退治するウイルス 抗生物質が効かない薬剤耐性菌が問題となっているが、その薬剤耐性菌への切り札としてバクテリオファージを使った医療が注目されている。 バクテリオファージ バクテリオファージは細菌を食べるウイルスである。これを上手く使…

7/7 NHK-E サイエンスZERO「能登半島地震から半年 暮らしの大動脈・道路を守れ 」

寸断された道路 今年の能登半島地震では、道路が寸断されて復興作業が滞るという被害が生じた。なぜ道路に被害が出たかを調べたところ、盛り土の崩壊が原因になっていることが分かってきたという。地震から道路を守る研究について紹介。 盛り土道路の大規模…

6/23 NHK-E サイエンスZERO「生命をつなぐ神秘のパワー 味覚」

味覚と進化の関わり 五感の一つである味覚が、実は生物の進化においてかなり重要な役割を果たしているという話。味覚は味蕾で知覚されるが、味覚受容体が発見されたのはわずか25年前とのこと。だから味覚に関してはまだ研究が進んでいる状況だという。 類人…

6/16 サイエンスZERO「夢の資源!?"海水"研究最前線」

海から淡水を取り出す技術 水の星の地球であるが、その水のほとんどは海水であり、利用可能な淡水は極めて限られている。そのために将来的に世界で水資源問題は深刻化することが予測されている。そこでこの海水を利用しようという研究の最前線を紹介する。 …

6/2 サイエンスZERO「磁力が未来を引き寄せる!"磁気技術"が支えるデジタル社会」

デジタル社会の基礎を支える磁気の研究 デジタル社会の基本となるデータはデータセンターのハードディスクに記録されている。しかしこのデータを支えるのは磁気に関する基礎技術研究。というわけで今回は磁気技術の画期的基礎研究について紹介するという。 …

5/26 サイエンスZERO「最新研究から考える!ヒトとAIが"共生"する未来」

AI研究の最前線 急激な進歩を遂げるAI技術。しかしその影でフェイク映像の登場や新たな犯罪などの危機も懸念されている。こんな中でヒトとAIがいかに共生していくかを目指す研究を紹介する。 AIを社会活用していく上での問題を研究しているのが東京大学の山…

5/19 サイエンスZERO「最新科学がくっつける!"夢の接着剤"」

産業に重要な接着剤の最前線 あらゆる産業分野で利用されるようになった接着剤。今では軽量化のために接着剤で組み立てられた車まで登場しているという。さらに最新のスマホなどを支えているのも接着の技術である。そのような接着剤の最前線を紹介。 実に多…

5/5 サイエンスZERO「4億年前の"上陸大作戦"カギを握る化石の正体は!?」

謎の生物パレオスポンディルス 今回のテーマは古生物。4億年前のデボン紀の地球のパレオスポンディルス(ギリシア語で古代の背骨という意味)という生物。背骨はあるがヒレはなくて正体が不明な動物だったという。これの正体について近年、日本人研究者が劇的…

4/21 サイエンスZERO「未来のインフラ"3次元点群データ"最前線」

3 次元点群データの活用 今回のテーマは3次元点群データとのことだが、これは何かというとレーザースキャナーを使用して集めた3次元のデジタル地図のデータだとのこと。このデータを様々な分野で活用しようということが考えられているのだという。 このデー…

4/14 サイエンスZERO「そうだ!電車に乗ろう"鉄道技術"最前線!」

鉄道の脱炭素への取り組み 今回のテーマはNHK内にもオタが多い電車に関する情報。 最初に登場するのは開発の最新の電車・ヒバリ。この電車はパンタグラフがなく、燃料電池で走行するのだという。水素タンクから水素を供給して発電するので、水しか出ないとい…

4/7 サイエンスZERO「未来のコミュニケーションに迫る!"顔の科学"」

顔の科学 人間が他の類人猿などと異なるところの1つが、表情が非常に豊かであることである。人は表情も使用してコミュニケーションをとっている。今回はその顔をテーマにするとのこと。 人は様々な表情でコミュニケーションをする 番組ではまず40人の顔写真…

3/31 サイエンスZERO「地図で見える!?生物多様性」

生物の多様性を示すマップを作成 絶滅する動植物が相次いでいて生物多様性の維持が懸念されている今日、その状況を明らかにするために生物多様性を見える化しようという取り組みが開始されている。 biodiversity-map.thinknature-japan.com 生物多様性地図が…

3/17 サイエンスZERO「シリーズ原発事故(2) 最難関 取り出せるか"燃料デブリ"」

燃料デブリの取り出しが暗礁に乗り上げている 現在、廃炉への最大の課題となっているのは燃料デブリの取り出しである。昨年、ロボットアームによる初の試験取り出しを試みたが、ロボットアームを入れるべき穴が堆積物で塞がっていることが判明、廃炉のスケジ…

3/10 サイエンスZERO「シリーズ原発事故(1) 最新報告 汚染水・処理水との戦い」

増加し続ける汚染水 事故発生から13年が経っても一向に廃炉作業が進まない福島第一原発の現状を報告。 廃炉作業を阻む障害の大きなものの1つが汚染水の問題である。既に敷地は1000基以上のタンクが立ち並んでおり、これを解消するために処理水の海洋放出3万…

3/3 サイエンスZERO「現代の錬金術!?"多元素合金"」

多元素合金を自在に作る新技術 様々に利用されるのが合金。金属原子を混ぜ合わせることでそれまでにない性能が発現することが知られており、様々な用途に使用されている。最近には8元素を混ぜた多元素合金なども登場しているという。今回は合金最前線を紹介…

2/18 サイエンスZERO「雪と氷のワンダーランド!"雪氷学"」

日本で進化した雪氷学 日本は国土の半分近くが豪雪地帯であるため、雪や氷について研究する雪氷学が非常に進歩しているという。今回はその雪氷学について紹介する。 日本の富良野のスキー場はサラサラでフワフワのパウダースノーで世界中のスキーヤーを魅了…

2/11 サイエンスZERO「未来の"船舶"開発最前線」

CO2排出削減のための電動船 海洋国日本において、物流において不可欠の船舶(国内物流の40%を担っている)。最新の船舶開発の現状を伝える。 まず井上咲良が取材しているのは最新鋭燃料タンカー「あかり」。この船舶の特徴は電動船舶であること。そのために機…

1/28 サイエンスZERO「未来が加速する!DNA解読"ナノボアシークエンサー"」

DNA解析を劇的に簡単にするナノポアシークエンサー 今ではいろいろな分野に応用されているDNA解読であるが、その解読のための画期的な装置が開発された。それがナノボアシークエンサーである。 ナノポアシークエンサー(出典:株式会社池田理化HP) www.ikedari…

1/21 サイエンスZERO「ヒマラヤ大冒険!"悪魔の谷"誕生のナゾに挑む」

前人未踏の悪魔の谷の調査 ヒマラヤには「悪魔の谷」と恐れられる幅は数メートルなのに深さは400メートルにも及ぶ地形が存在するという。最近になってここに日本の研究者が調査に乗り込み、その結果としてこの地形の誕生の秘密が明らかになってきたという。 …

1/14 サイエンスZERO「自然が愛する六角形!偶然?必然?」

自然界には六角形が溢れている 今回はサイエンスSixと名乗って、自然界に存在する六角形の秘密に迫る内容になっている。 まず自然界に存在する六角形の1つとして昆虫の複眼が挙がっている。これらは六角形が敷き詰められた形になっているが、これは遺伝子に…