ヒューマニエンス
生命はCO2の中で生まれた?! 温室効果で脚光を浴びていることから、「不要なもの」「廃棄物」のイメージのあるCO2であるが、実は生命の歴史を見た場合に生命誕生に不可欠な物質であったことが分かる。 地球の生命がどこから誕生したかには様々な説があるが(最…
社会を築くために人が発明した「友情」 人が協力するために築いた関係が友情というもの。これは人類が円滑に集団生活をするために「発明」したものだという。 血縁関係以外の相手にも場合によっては命を懸けて尽くすというのが友情だが、これは人間以外の動…
ヒトの神経ネットワークの特徴 人体の隅々まで張り巡らされている神経。その総延長は地球4周分にもなるという。この神経のネットワークは進化の過程で発達してきた。またヒトの神経にはヒトならではの特徴もあるという。今回のテーマは神経。 まず神経である…
突然変異を上回る「超変異」 生物には突然変異があることはよく知られている。これはDNAのAGCTの信号の一部が突然に変化することによって発生する。しかし生物の進化の過程には、この突然変異よりも遥かに大規模な遺伝子の変異が何度か発生していることが明…
アートと脳の関わり 時折突拍子もないテーマが登場するこの番組だが、今回のテーマは「アート」とこれまた突拍子もない印象。アートが科学とどう絡むんだ?と最初から疑問符一杯だが、いかにもこの番組らしい切り口から迫ることになる。アートは人間の本質を…
ヒトの地上進出に不可欠だった粘液 今回はヒトの身体の一部表面にも存在する粘液について。この粘液、単なる物理的バリアではないのだという。 粘液は人類の地上進出に大きな影響を与えているという。それが鼻水。実は1日1~1.5リットルが作れているという。…
憧れの完全再生 人間は手足を失うと義手・義足で補うしかない。しかしイモリのように手足を失っても生えてくる動物もいる。同じことを人間では出来ないのか? 現在iPS細胞の登場で再生医療が注目され始めているが、それが何をもたらすか。 人間はイモリのよ…
毒を薬として使用するのはヒトだけではなかった 毒と薬、一見相対する物質のようであるが、実際は毒が使いようでは薬になったりなど、実は化合物としては差がなく、量の問題だけであるという指摘もある。この毒と薬、これもヒトの進化に大きく影響した要素で…
地味な重要臓器腎臓 肝腎要などというが(肝心の字を使うことも多い)、腎臓は実は非常に重要な臓器。その構造は実に複雑で、肝臓が4種類程度の細胞しかないのに対し、腎臓は実に30種もの細胞が存在し、その内部構造は精密かつ精細なものである。そして腎臓の…
2種類の免疫システム 今回はコロナ流行で注目されている免疫。体を守る防衛システムである。 まず免疫システムだが、そのシステムは2種類のグループがあるという。1つは自然免疫と呼ばれる白血球など。ウイルスなどが入ってくると血管から飛び出してそれらを…
退化は進化と表裏一体 今回は「退化」。必要がなくなったものだから退化したというわけでどうでも良いような気がするが、生物はそうそう単純なものではない。退化は実は進化と表裏一体という話。 サルからヒトへ人類は進化したとされているが、観点を変える…
大変な負担を背負っているヒトの肛門 今回のテーマは肛門。口が栄養を取り込むための入口だとしたら、排泄物を排出するための出口である。元来はセットで同様に重要なはずなのだが、なぜか出口の方はタブーのようにされている。その辺りも含めて今回は肛門に…
数学と人間の進化 主に人体に纏わる様々な最新研究を紹介してきたこの番組だが、今回はいかにも唐突な感のある「数字」。どうもNHKは今期は「笑わない数学」とか数学ネタが多かったので、数学に強いディレクターでも加入したのか? ちなみにあの番組、私はず…
体内に存在するミクロの毛 今回はかなり画期的な話。実は私たちの細胞にはミクロの毛が存在し、それが様々な機能を制御しているという話。私もこれは初めて聞く話題である。 まずそのミクロの毛だが、髪の毛の太さが0.08mmぐらいなのに対し、0.00025mmの細さ…
意外と歴史の浅い文字との関係 ヒトの進化の上で重要な役割を果たしたのは言葉である。言葉を持つことでヒトは考えることが出来るようになった。そしてその言葉を残すためのものが文字である。しかしヒトの歴史を考えた場合、言葉に比べると文字の歴史は極め…
大脳にとって必要だが、危険物質でもある糖 今回のテーマは何とも魅惑に満ちた存在、糖である。しかしここまで甘い物を食べるのは人間だけだという。しかも糖は身体にとっては決して健康的とは言い難い存在でもある。ヒトと糖の関係とは。 最近になって敵視…
人間が「過労死」してしまうメカニズム 今回のテーマは疲労。現代社会は心身ともにストレスが多いから疲労がたまっている人も少なくないと思われるが、分っているようで分からないのがこの疲労である。疲労は本来は体からの警告であり、休息を取れという信号…
食事の快感を生み出す胃 今回のテーマは胃。単なる食品消化のための器官と考えられているが、実はどっこい結構大きな影響を与える臓器である。確かに私もここのところストレス過多で胃の調子が悪い。 胃は筋肉と粘膜の二層構造になっており、粘膜によって強…
ゲノム編集の重要技術クリスパー・キャス9とは 先週の遺伝子に続いて、今回のヒューマニエンスのテーマはゲノム編集。先週は遺伝子の機能や作用について紹介したが、今回はそこに積極的に人が介入しようとする画期的技術かつ、禁断の木の実でもある。 まずゲ…
ガラクタが鍵を握る遺伝子 今回のヒューマニエンスのテーマは遺伝子。今まで何かの度に登場はしているが、これをメインに取り上げたことはなかったようである。この遺伝子、生命の元になる情報の集まりとされている。近年になってヒトゲノムがほぼ解読された…
実は攪乱されやすいヒトの五感 今回のテーマはバーチャル。仮想現実のバーチャルリアリティが花盛りであるが、そもそも人間にはそこに存在しないはずのものと存在するかのように感じることが出来る能力が存在するという。 我々は五感によって外界を感じ取っ…
言葉が文明を生んだ 今回のテーマは人間が駆使する言葉。コミュニケーションのツールであるが、一方で脳内で言葉で考えることによって論理的に高度な思考を出来るようなったという側面があるのも事実である。 言葉こそが文明の生みの親であるという話がある…
身体に大きな影響力を持つホルモン ホルモンと言えばホルモン焼きってのが一般のイメージのようだが、実際のホルモンとは体内をコントロールする重要物質である。ちなみに焼いて食べるホルモンは捨てるという意味の「放るもん」から来ているなど諸説あるが、…
人類と共存してきた兄弟・真菌 今日の主役は真菌。真菌とはかびやキノコ、さらに酵母などであるという。細菌と一緒くたにされがちだが(かくいう私もあまり区別がついていなかった)、生物的には全く異なる種類であり、進化の道筋から考えると意外にも我々に近…
生存に不可欠なカルシウムの貯蔵庫・骨 骨と言えば骨格というように体を支えるために不可欠なもの。生物は陸上進出を可能とするためにこれを得たと考えられるのだが、その考えは少々違うようである。そもそも骨とはこれが存在しないと生物は生きていけないの…
最も太古の感覚であり、重要でもある痛み 今回は出来れば避けたいけれど、なければないで大問題となる痛みについて。これは生物でも一番初期に獲得した感覚の一つであるという。 まず痛みの起源であるが、東京大学の榎本和生教授によると、ショウジョウバエ…
家畜と人の共進化 最近はネタがしんどいのかかなり突飛なテーマも増えてきたが、今回は家畜。もうヒューマニエンスじゃないやんというツッコミをしたくなるところだが、一応家畜の存在が人間の進化にも影響を与えたのではと言う観点。 人類の進化を見た場合…
人間の脳は赤ちゃんの時から人間である 三つ子の魂百までなどと言ったりするが、幼児の脳は大人の脳に向けて急激に成長していく過程で、様々な劇的変化や能力を発揮する。今回はその過程に注目する。 幼児の行動には人間に特有のものもある。赤ちゃんがよく…
老化の鍵を握るサーチュイン 今回のテーマは地上のほとんど生命が必然的に迎える運命である老化。その老化とはいかなるものであるか。またそれに抗う術はあるのかを90分スペシャルで放送している。 老化は誰にでも必然的に起こると考えられがちだが、その状…
生命進化の鍵"膜の"柔軟性 この春の番組改編でどうやら火曜日に放送時間が移動した模様。そう言うわけで先週に引き続いてという印象ですね。 で、今回のテーマは膜。膜と言っても細胞膜から臓器の膜までいろいろなレベルの膜があるが、生命にとっては膜とは…