教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

6/23 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「あなたの悩みに名医が即答!歯の治療法最前線」

歯のトラブルに名医がアドバイス

 50代から虫歯が急増すると言うが、放置している者が少なくない。しかし虫歯は糖尿病や心筋梗塞、誤嚥性肺炎などにつながる危険のある病気だという。そこで今回は歯に関する悩みに名医が答えるという内容。

日本人の虫歯が増加している

 歯が悪くなると認知症の危険も増すという。それは歯を噛むと側頭筋や咬筋が動くので脳の血流が良くなるからだという。また筋力低下によって活動が落ちるということも起こる。

 

 

様々な歯のトラブル

 今回は社交ダンスのスタジオでメンバーの歯の悩みに答えるという企画を行っている。一人目は歯が染みるし歯茎が下がったという女性。歯ブラシではしみないのだが、エアダスターで吹いてみるとかなりしみるという。これはいわゆる知覚過敏だという。歯茎が下がってくることでエナメル質の下の象牙質がむき出しになることで歯にしみようになるのだという。女性の場合は出産などでのホルモンバランスの変化なんかが影響するという。知覚過敏用の歯磨きなどを使ってみるのがお勧めとのこと。一番悪いのはしみるからと歯磨きをしないこと。

 次の相談者は昔入れた銀歯が気になるという70代女性。これについてはプラスチックのレジン、セラミックなどがあるが、レジンは前歯のみ保険適用で、セラミックは保険適用外なので要注意とのこと。そう言えば私も奥歯はほとんど銀歯である。

 3人目は歯の間に食べ物が挟まってしまうと言う70代の女性。口内をチェックすると歯周病があり、それが歯をグラグラにすることで物が挟まるのだという。歯周病は悪化すると歯が抜けてしまうので要注意。対策としてはとにかく今よりも歯周病を進めないことということで、正しい歯磨きが重要。その方法はつっこみ振るわせ磨きだという。歯と歯茎の間に45度で歯ブラシを当て、1本ずつ細かく磨く(歯ブラシを大きく動かさないこと)というもの。これで歯周ポケットから汚れをかき出せる。

歯周病になると歯がグラグラになって抜けてしまう

 

 

義歯の選択

 また義歯については部分入れ歯、ブリッジ、インプラントなどがあるが、それぞれ一長一短で、入れ歯は歯を削らなくても良いが違和感があり、ブリッジは歯を削る必要がある。インプラントは非常に丈夫だが保険適用外なのでコストが高い

インプラントは性能は高いがコストも高い

 実際に治療経験者に聞くと、入れ歯については咬みづらくて金具が口に当たって喋りにくいが手入れは簡単であるという。ブリッジについては見た目は問題なく、咬みづらいということはないが、歯に物が詰まりやすいので歯間ブラシなどによるキチンとした手入れが必要であるという。インプラントは見た目と噛み心地は良いが、ゴミが溜まりやすいので手入れは大変で、定期的な通院が必要となる。

 

 

 歯については私はボロボロで奥歯はほぼ全て銀歯になっている状態です。なお一番奥の歯が虫歯になって歯科に行ったところ、問答無用で抜かれてしまってインプラントを勧められましたが、金がないのでそのまま放置という状態。おかげでその前の歯が隙間が空いてきて、その周辺は歯に物が挟まりやすいという弊害が出て来てます。

 ちなみに最近はなんでもかんでもインプラントにしたがる歯科医が増えているので要注意です。何かあったらすぐに抜きたがる歯科医はそのタイプ。歯科医にすると自由診療のインプラントはふっかけ放題で儲かる上に、その後も定期的に通院管理が必要なので、お得意さんが出来るので一番ありがたい治療法になります。最近はそのせいで治せる虫歯でもとにかく抜いてしまうという歯科医が増加しているのは大問題になっており、余計に歯科医を選ぶのが難しくなっています。私の場合はいかにも金がなさそうな様子で行って、インプラント話が出た途端に「金銭的に無理」と言い切ってます。これだとインプラントは勧められないが、その代わりにいかにも気乗りしない様子で治療されることになる。そのせいで歯科医から足が遠ざかって歯の管理がなおざりになってるのだから、これは何か根本的に対処する必要があるのでは?

 

 

忙しい方のための今回の要点

・歯の悩みについて名医が答える企画。
・歯にしみるという症状は知覚過敏が原因。歯茎が下がってきて象牙質がむき出しになったりすると発生する。知覚過敏用の歯磨きなどを使用するのが良いという。なお一番悪いのはしみるからと歯磨きを怠ること。
・銀歯以外にレジンやセラミックがあってこれらは目立ちにくいが、レジンは保険適用は前歯だけで、セラミックは保険適用外なのでコストが高いという難点がある。
・歯に物が挟まる場合は、歯周病で歯がぐらついている可能性がある。歯周ポケットからゴミをかき出すためのつっこみ振るわせ磨きがお勧め。
・義歯には部分入れ歯、ブリッジ、インプラントがあるが、部分入れ歯は違和感もあり咬みにくい、ブリッジは健康な歯を削る必要があるという難点がある。性能的にはインプラントが最も高いが、自由診療なので高い上にキチンと手入れをしないと駄目になるので、定期的に通院管理などが必要となり、さらにコスト高になる。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・やたらにインプラントさせたがる歯科医は問題ですが、とにかく歯科医が多すぎて過当競争になっているのもその一因とか。やはり政策レベルで根本的な対処が必要なように思われる。

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