
今回のポイント
・夏になると発汗などによる水分不足で、腸が干からびることによる便秘が起こりやすい。
・便秘は女性のイメージがあるが、男性も高齢化と共に増加するので要注意。
・長年慢性便秘に悩んでいるというアラフィフの女性の事例では、問診により腸の働きの悪さによる一次性便秘と判断された。
・なお大腸がんなどで腸が狭くなるなどの二次性便秘もありえるので、これらは精密検査が必要。彼女の場合は長年便秘症状が変化していないことから先の診断。
・彼女の便秘の原因と考えられるのは、水分の摂取が少ないこと、さらに食事量が少ないこと。また間食の多さで過剰な糖分の発酵によるガス発生がおなかの張りにつながっていた。
・さらに外出時などに便意を我慢してしまうことがあり、それによって直腸に便が滞留して水分が出て硬い便になってしまう。
・また運動不足も便秘の原因になるし、ストレスも腸の機能を低下させる。
・60代の男性の事例は夏になると便秘になるというもので、氷などによって腸が冷えて血流が悪化することによる機能低下が原因と考えられた。
・さらにパン食が多く、食物繊維が不足していることも指摘された。
・対策としては食物繊維の摂取。女性は18グラム、男性は20グラム以上が目安。便の嵩を増す不溶性食物繊維と便を柔らかくする水溶性食物繊維をバランス良く摂る。お勧めはキウイ。
・しかしキウイだけだと毎日2個摂る必要があるので、サイリウムというオオバコの種を粉末にしたもので補う方法(1日小さじ1杯が目安)がある。ただし十分な水分と共に摂ることに注意。
・これらの対策を実施した結果、先の二人は排便が大幅に改善した。
・なお便排出障害という便を出せなくなる症状がある。
・これは便を出そうと腹圧を上げているのに肛門が開かずに逆に閉じてしまうことによる。また女性や高齢者は肛門は広がっているが腹圧が足りない症状も多い。
・検査としては直腸内の感覚を風船で探る直腸感覚検査や、造影剤をまぜた人工便を実際に排出する様子を観察する排便造営検査などがある。
・治療法としてはバイオフィードバック療法という、センサーで自分の筋肉の動きを見える化して正しい力の入れ方を覚えるというトレーニング方法が行われる。
水分不足が夏の便秘を起こす
今回のテーマは夏の便秘。夏になると体が脱水になって便が硬くなるので便秘になりやすいというのは確かに想像のできるところであります。もっとも私の場合は、冷たいものなどを食べることで逆に下痢になる事例が多いのですが・・・。
当然ながら対策としては食物繊維を摂ること。なおここで登場したサイリウムは、水を摂らずにこれだけを摂ると、逆に腸内の水分を摂ってそこでガチガチになって最悪は腸を閉塞させるという危険もあるので、大量の水分と共に摂取するというのが要注意だそうです。要は料理などに振りかけるとかが良いとか。
夏は水分摂取の方法が重要
夏になると食事量が減るというのが落とし穴で、これが高齢者の脱水などの原因にもなりやすいと言います。実は食事に含まれる水分というのが人が一日に摂る水分の半分ぐらいを占めるという話を聞いたことがあります。ということは、食事が減った場合はその分直接水を飲めということかとも思うが、そもそも食事摂れないぐらいの状況になった胃腸に水分ガバガバ摂っても吸収できないような気もしますね。
というわけで夏の水分摂取法の王道と言われている、のどの渇きを感じる前にチビチビと水分補給しろという話になるのでしょう。実際に私も最近は水をまとめてガバガバ飲んでも腹を壊すだけですぐに出ちゃうので。常にライフライン(ミネラル麦茶)を携行して気が付いたらチビチビやるようにしてます。
便排出障害というのは私は初めて聞きましたが、ああいう症状が起こるということは排便という行為も単純に本能でやっているわけではないということでしょうか。なんか筋肉の制御が上手くできない極度に不器用な人というイメージを受けましたが。
次回の健康カプセル