教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

9/8 TBS系 世界遺産「絶景の渓谷!アラスカ・カナダ国境地帯」

世界最大級の氷河の中を行く

 北米のアラスカ・カナダに渡る地域には、世界最大級の200を超える氷河の密集地帯がある。


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 今回はそのエリアの中心のセント・イライアス山地を流れる渓谷をボートで川下りしている。スタートはカナダのタッチェンシニー川。撮影隊は10日分の食糧やキャンプ用品を搭載して出発している。200キロ下流のアラスカの湖を目指す。

 

 

雄大な氷河の風景

 2日目のキャンプ地ではトレッキングを実施。ここで断崖絶壁でシロイワヤギを発見。彼らは天敵である狼や熊を避けて断崖絶壁で暮らす。彼らの足は蹄が大きく開いて岩をしっかりとつかめるようになっているのだという。また川沿いにはヘラジカなどの動物も見ることが出来る。彼らはその長い足で川を越えたり雪の中を移動するのだという。

 川の合流点では大量の堆積物が見られ水も濁っているが、これは氷河によって削り出されたものである。それらの岩屑が氷河が溶けた水で運ばれるのだという。途中でエメラルド色の支流と合流するが、この水は氷河湖から流れてきている。ここには多くの氷河が流れてきていて、それらの粒子が沈殿して水の中にわずかな粒子が残ることで光の反射で水がエメラルド色になるのだという。

 川の合流点には島があるが、ここはかつては氷河に覆われていた。今でも岩の上に氷河に削られた跡が残っている。ここを超えるとアラスカ入り。目的のアルセク湖には巨大な氷山が多数浮かんでいる。これらの氷山は氷河が崩れたものである。アルセク湖には大きな氷河が二つ流れ込んでいる。アルセク氷河は末端の幅が4キロもある。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・アラスカ・カナダの国境地帯の世界最大級の氷河の密集地帯を横切る川を、取材班はボートで川下りをしている。
・川の水は濁っているが、これは氷河が削った大量の土砂が混ざっているから、土砂が沈殿して少なくなると、粒子が光を反射して水はエメラルド色になる。
・最終地展は氷河湖のアルセク湖。ここには大量の氷山が浮いているが、それらは氷河が崩れて生成したものである。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・今回はもろに映像紹介の内容なんで、こういう回はコメントしようがないんだよな・・・。というわけで本分少なめ(笑)。

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