今回のテーマは京都の東寺の講堂に据えられている立体曼荼羅。21体の仏像で世界を表現したものである。曼荼羅は世界の成り立ちを示した絵であるが、空海はそれを立体にした。
この東寺を要潤が訪問して見学してるんだが・・・は? 今東寺の講堂は修復工事中のはずなんですが、これはいつ撮影したんですか? って思っていたら、番組の最後のところで現在東寺の仏像は東京国立博物館の東寺展で展示中という話が出てる来るんだが、何か番組の構成がマヌケなんだよな・・・。
で、後は要潤が空海が生まれたという香川の善通寺を訪問して井戸を覗いてきたりとかどうでも良い話。
立体曼荼羅については元々東寺の建てられた意味としては、平安京を祟る怨霊を鎮めるためであり、それに対して空海が用意したのが向かって左側に鎮座する異形の明王達。怨霊に対するに戦う仏達の戦隊を用意したということである(5人いるから、これこそが日本最古の戦隊ヒーローと言えるかもしれない)。
で、最後は要潤が満濃池のほとりに立って終わり・・・何なんだ、この中身のなさは。要潤のウダウダした話を入れるぐらいなら、もっと仏像自体について説明するべきだろう。空海の生涯についても通り一遍の誰でも知っているような話しか出てこないし・・・。ホントにリニューアル後のこの番組は、製作スタッフがやる気があるのかを疑うような内容が多い。あのどこか投げやりなナレーションといい。
忙しい方のための今回の要点
・東寺の講堂の仏像群は、空海が曼荼羅の世界を立体化したものである。
・怨霊を鎮めるという目的から、力強い異形の明王を配置してあるのが特徴。
・現在、これらの仏像は東京国立博物館で展示中。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・明王が異形であるのは、ヒンドゥーの神々を取り入れているからとのこと。この辺りの話は東京国立博物館の東寺展でありますので、こんな番組を見るよりもそちらに行かれた方がはるかによく分かると思います。
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