教養ドキュメントファンクラブ

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5/5 サイエンスZERO「糖尿病研究で大注目!生命をコントロールする体内時計」」

 今回のテーマは体内時計。体内時計といえば夜には眠たくなって、朝日を浴びたらリセットされてぐらいのイメージしかない(コジルリの認識も概ねこれ)が、実はもっと深く生命に関わっているという話。

体内時計がないと生命が誕生しない

 まず生命の発生に体内時計が関わっているという。魚の受精卵で体内時計のないものは、背骨などになる体節が正常に生成しないのだとか。これは体内時計が細胞の分裂などを制御しており、体内時計の指示で一斉に細胞分裂を止めたりすることで体節が生成しているのだという。

体内時計の正体

 では体内時計とは何かだが、それは細胞内で規則的に増減するタンパク質だという。時計遺伝子にCLOCK(まんまじゃん),BMAL,PER,CRYという4種があり、これがそれぞれ対応するタンパク質を生成するのだが、細胞の核の中にあるCLOCKとBMALがPERとCRYを合成するスイッチを押す働きをするのだとか。そして生成したPERとCRYは核内に入ってきて、CLOCKとBMALの働きを阻害するのだという。そうすることによってこれらのタンパク質濃度が24時間で変動することになるのだとか。

体内時計と糖尿病の関係

 マウスの実験で体内時計のないマウスは糖尿病になりやすいことが判明したという。マウスは夜行性なので、夜に食事を取ってインスリンが増加するのだが、体内時計の働かないマウスではこのインスリンの分泌が減って血糖値が上がってしまうのだという。またインスリンには体内時計をリセットする働きもあるので、インスリンが減ると体内時計の働きも悪くなるという悪循環になるとのこと。

 一方、体内時計の働かないマウスでも、食事をすることで体内時計がリセットされるということも分かってきたという。つまりは朝の光を浴びる、朝食を取るということが体内時計の働きを保つには必要であるということらしい。

 以上、体内時計と糖尿病の関わりについて。そう言えば確かに夜にネット三昧で太陽の光を浴びないヒッキーが糖尿病になるというイメージがありましたが、それも理由があったわけか。体内時計が狂うと夜に眠れないとかいうレベルでなく、もっと深刻な影響があるということのようです。やはり規則正しい生活というのは健康の基本のようです。

忙しい方のための今回の要点

・体内時計には生物の発生に関わる重要な機能がある。
・体内時計が乱れるとインスリンの分泌が減り、糖尿病になりやすくなる。
・体内時計の調整には朝日を浴びて朝食をキチンと取ることが重要。

忙しくない方のためのどうでもよい点

・私の家系も糖尿病家系なのですが、そう言えば夜型のフクロウ部隊でもありました。
・シフト勤務の人は体内時計が狂いやすいとのことですが、では三交代の現場の人間なんかはどうすればいいんでしょうね。これだけ影響があるのだったら、三交代手当ぐらいでは割が合わないような気がします。
・ところでこの番組、最近は2回に1回か、下手すれば3回に2回ぐらいが再放送の気がしますが・・・。