教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

9/15 日テレ系(読売テレビ) 所さんの目がテン!「夏に役立つ情報」

 夏休み向けSPで、今まで30年放送した中から夏に役立つ情報を放送するとのこと。なんか、ガッテンで似たような趣旨のことをやってたな・・・。

食品編

1.枝豆は下味をつけてからフライパンで7分蒸し調理をするのが美味しくなる。
 →枝豆の甘味の元である麦芽糖を作る酵素が働く50~70度である時間が塩茹でより長い。

2.素麺を茹でる時は、まず梅干しを入れて2分ほど茹でてからそこに素麺を入れると腰が強くなる。
 →茹で水が酸性になることでデンプンが水中に溶け出すのを防ぐ。なお茹でた後氷水に入れるのは引き締める効果は全くなく、ふやかすだけなので不要。

3.貝焼きを上手く焼くには、身がはがれかけた時に中の水を捨ててひっくり返す。
 →貝は焼けた側がはがれるので、そのままだと絶対にひっくり返る。なお最初に貝から出てくるのはほとんど海水なので捨てて問題ない。

4.焼きそばを焼く時は、水でなくて酒を加えてほぐすと屋台の焼きそばの味に。
 →家庭用のフライパンでは水分が残ってしまう。そこでアルコールを使用することで水分が残らない。

5.スイカの種を取りやすくするには、まず横に切って中にある3つの白い目印を基準に30度ごとに切ると、切り口の表面に種が並ぶ。
→スイカの種は内部に6つのVの字型に並んでいる。そこで30度ごとに切るとそのラインと合致する。

6.ソフトクリームには塩などをかけると甘味が増す。
 →複数の味が加わった時に感度がより強くなる効果。スイカに塩と同じ。なお唐辛子をかけると、カプサイシンは冷たさであまり感じなくなるので甘味が強くなる。

 

生活編

1.辛いものを食べると涼しくなる。
 →辛味による痛いという刺激を脳が暑いと間違えて体温を下げようとするから。

2.怪談を聞くと涼しくなる。
 →緊張すると体表の毛細血管が収縮して体温が下がる(いわゆる交感神経の働き。この実験は8/19の歴史科学捜査班でもやってましたね)。

3.倦怠期の夫婦は一緒にお化け屋敷に行くと仲がよくなる。
 →互いの距離が近づき会話も増えるので親和性が高くなる。

4.子どもの宿題は小分けに出した方が早く済む。
 →子どもはペース配分が苦手なため、ペースがつかみやすくなる。(小分け分を終える度に小さな達成感があることも大きいのではと私は感じますが)

5.絵の苦手な人は股の間から覗いて絵を描くとよい。
 →絵の苦手な人は左脳が働いて、風景をシンボリックに捉えている場合が多いので、上下逆さまにすることで混乱させ、右脳が働きやすくする。(私のように、頭の中に絵のイメージがあってもその通りに手が動かないタイプの下手くそには意味ない気がしますが)

6.ラジオ体操は大人にこそ効果がある。
 →大人は朝は関節が硬くなったりなどが起こりやすいので、ラジオ体操でそれをほぐすと効果がある。

7.着やせして見せるには、カーディガンを羽織るなど縦に分割する。
 →バイカラー錯視。同様に大きな帽子を被ると顔が小さく見えるなどのボールドウィン錯視もある。

8.ビキニの方がワンピースよりも痩せて見える。
 →分割錯視。パーツが分かれている方が長く見えるらしい・・・んだが、これだと胴長に見えないか?


 以上、夏に役立つ情報の総集編。こうして見ると、そう言えばこの番組って元々は科学番組だったんだって思い出しますね(笑)。最近はDASH村もどきとか、地方都市の移住紹介とか、どうでもよいつまらない内容が増えていたので。

 


忙しい方のための今回の要点

・上が既に要点です。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・急に30年の総集編とか始めるから、とうとうこの番組も打ちきりになるのか思ったが、そういうわけでもなさそう。ということはガッテンと同じく、スタッフの「働き方改革のコーナー」か? もっとも所さんは休んでないが、元々マイペースでマッタリ仕事しているタレントだから大丈夫か(笑)。

 

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