いわゆる総集編。やはりこの番組にも世界規模のコロナの影響は必至だろう。今回は水に纏わる世界遺産のベスト10。この調子で山に纏わる、森に纏わるとかやっていたら、何とかしばらくしのげるというところか。
10位 イグアス国立公園(アルゼンチン/ブラジル)
世界三大瀑布の一つ、壮大なイグアスの滝を擁する。総延長3キロで落差は80メートルというとんでもない規模の滝。毎秒6万5千トンの水が玄武岩の崖を流れ落ちる。そのために常に水煙が上がっており、満月の前後になると月の明かりによるルナレインボーと呼ばれる夜の虹が見られる。
9位 ウッド・バッファロー国立公園(カナダ)
北の大地のエメラルドの湖。隆起大地に森と湖が広がった。そんな中、白や赤が入り交じった大地が現れるが、白いのは噴き出した塩。そして赤いのはレッド・サンファーという塩生植物。かつて海だった名残でもあるという。
8位 雲南の三江併流保護地域(中国)
山間に白水台という石灰棚が広がる。まるで棚田のような天然のプール。石灰を含む湧き水が長い年月で作り上げた絶景である(同様の石灰棚は世界に数カ所ある)。
7位 コルディレラの棚田(フィリピン)
ルソン島の山岳地帯に広がる美しい棚田。この地で暮らす少数民族が2000年かけて人の手で作りだした絶景である。最大傾斜70度の斜面に石を積み上げて一枚ずつ棚田を増やしていったもので、あぜ道の総延長は地球半周分もあるという。水は山の上の森から水路で上から下へと流している。大型機械が使えないので、今でも共同作業で田植えや稲刈りが行われている。
6位 タスマニア原生地域(オーストラリア)
タスマニア島の南西部、内陸に10キロ入り込んだバサースト湾は赤い水の海。この赤い色は植物からしみ出したタンニンによるもの。この赤い水が太陽を遮るため、水深10メートルの海底には深海生物が見られる。
5位 カゼルタの王宮(イタリア)
世界遺産であるヴァンヴィテッリの水道橋を通って水が流れ着く先。丘の斜面を使用した水の階段のある全長3キロもの壮大な公園がある。ナポリの王が50年かけて完成させた水の楽園である。
4位 パンタナール保全地域(ブラジル)
世界最大の淡水湿地。雨期には日本の本州ほどの面積が水に覆われるという。水辺にはワニが棲息している。また川にはジャガーも出没し、これがこの地域の生態系の王者でワニを襲うこともあるという。ジャガーは川を泳いで獲物を狙う。
3位 九寨溝の自然景観(中国)
標高3000メートルの山間に滝や湖が連なる大渓谷。秋になると非常に美しい水辺の風景を見せる。流れ落ちる水はやがて長江に注ぐという。
2位 グランドキャニオン(アメリカ)
コロラド川が600万年かかって大地を浸食して出来た荒々しい絶景。
1位 ワッデン海(ドイツ/オランダ/デンマーク)
全長660キロに及ぶ世界最大の干潟。外海の北海と内海のワッデン海の間に連なる島々が防波堤となり、ワッデン海は常に非常に穏やかで干潟は生物たちの楽園である。天敵のシャチが入り込めないため、アザラシが悠々と暮らしている。
以上、水に纏わる世界遺産。水関係だけに絶景が多いですが、特に九寨溝の幻想的すぎる光景が印象深いです。ただ日本人としては水に纏わる世界遺産と言えば「厳島神社」では。
忙しい方のための今回の要点
・水に纏わる世界遺産のベスト10をチョイスしている。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・まああらゆる番組は総集編ばかりになってきてますが、ゴールデンに流れているバラエティの総集編なんて「こんなの流す価値があるの?」ってのばかりですね。挙げ句、紹介している店は現在は閉店中か下手したら既に廃業とか。テレビ界全体がコンテンツに苦労しているのがありあり。
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