多数の湖が連なる九寨溝
今回の世界遺産は中国の絶景の大渓谷・九寨溝。100以上の湖と17の滝が存在すると言われており、それらが季節に応じて絶景を見せるという。九寨溝は四川省の山の中の3つの川がY字型に並んだ部分で総延長は50キロだという。
山頂に氷河を頂く標高5000メートル以上の山脈の谷間が九寨溝で、上流から下流の標高差は1000メートルほどもある。標高の高い日則溝には湖が階段状に連なっている。湖と湖の間は滝がつないでいる。渓谷を降っていくと透き通った湖がある。湖の色は湖底の藻類の色で水は多くの石灰を含んでいるために、水中の塵などに石灰が付着して沈むので水が透明になるのだという。湖の間には滝だけでなく、なだらかな斜面を水が駆け下りる珍珠灘も存在する。珍珠とは真珠のことで水しぶきが真珠に見えると名付けられた。そしてこの斜面の下には九寨溝最大の高さ28メートルの珍珠灘瀑布にたどり着く。
石灰華が作った棚田状の湖
ここからさらに下ると風景は一変、鏡海というまさに鏡のような湖が広がる。山が風を塞ぐので湖面は極めて静かである。そしてその先にはさらに九寨溝最大の幅のノーリラン滝がある。これはチベット語で雄大なという意味だという。
さらに下流には棚田のように連なる青い湖が。これが下流の樹正溝。この棚田のような湖は石灰華が作った地形だという。樹正溝では土砂崩れなどの土砂が石灰華で覆わてそれが湖を仕切る土手となったのだという。柔らかい石灰華には木が根を張りやすいのだという。秋になると山の木々が紅葉し、棚田のような湖は紅葉に映える。上流には秋の紅葉の季節にだけ現れる湖があり、静かな湖面の五花海は森の色を映して九寨溝一番の風景とも言われる。そして秋が過ぎると辺りは雪景色となり、静かな山水画の世界となる。
忙しい方のための今回の要点
・中国の九寨溝は1000メートルの標高差で多数の湖がつながる絶景の渓谷である。
・階段状の湖は滝がつないでおり、独得の風景をなす。
・下流の樹正溝には棚田のような湖が連なるが、これは渓谷に崩れた土砂などが石灰華で覆われて土手になり、それによって湖が棚田状になったものだという。
・秋になると山々は紅葉し、それが湖面に映った絶景となる。そして一転して、冬は静かな山水画の世界に。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・うーん、こういうもろに映像メインの回はこうやって解説やってもあまり意味ないよな。この辺りがテキストベースのブログの限界です(勝手に画面映像載せるわけにもいかないし、私が著作権持っている外国の映像なんてないしな)。
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