教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

6/25 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「太っているのは家のせい!?お手軽!「家やせダイエット」」

「太る家」を大チェック

 今回のテーマは太る家。と言っても別に家に太る呪いがかかっているとかそう言うのではなくて、家に現れている太る習慣をチェックしていくというものである。約4500人を栄養指導したという管理栄養士の森由香子氏によると、ダイエットが上手く行かない人の家には共通のパターンがあるのだという。

ダイエット失敗は家のせい?

 まずは森氏の監修による太る家を調べていく。まずは玄関から注目している。サンダルとかが並んだ普通の玄関だと思うが、ここでチェックポイント1は「運動靴がない」。運動靴をそもそも持っていないとかは問題外だが、要は運動しようと思い立ってもわざわざ運動靴を下駄箱から出してこないととなると億劫になって気持ちが萎えるので、思い立ったら直ちに運動できるようになっているかとのこと・・・なんだが、運動靴を玄関に常備どころか、スニーカーを普段履きにしているのに全く運動しない私って・・・。

 次は廊下だが散らかっている印象。この散らかっているというのがチェックポイント2。散らかっている部屋はストレスを与え、そのことによってコルチゾールなどのストレスホルモンが分泌されて血糖値が上がるというのである。慢性的に部屋が散らかっている私って・・・。なお毎日通る廊下には姿見を置くのが良いとのこと。

 

 

リビングやダイニングにはチェックポイントが多数

 次はリビングだが、まず目につく位置にあるお菓子がチェックポイント3。先行刺激といって偽の食欲が誘発されるのだという。さらに手の届く場所にすべてが配置してあるというのがチェックポイント4日頃から運動不足になりがちであるという。またローソファーなど低い座面は立ち上がるのが億劫になるので運動不足を加速する。

目の前に煩悩の元があれば、当然我慢が出来なくなる

 最後はダイニングだが、目の前に置いてある調味料の瓶というのも良くないとか。これも同様に食欲を刺激してしまうという。このように家を見れば「太るポイント」はあちこちにあるという。ちなみに同行していた太っているのが気になるという女性(30才で結婚した頃よりも20キロも太ったらしい)は見事にフルコンボだったらしい。

 さて対策だが、お勧めは青いランチョンマット。青は濃いほど食欲を下げる効果があるとされている。まあ確かに自然界に青い食べ物なんて存在しないから、食欲をそそる色でないのは確かである。

 

 

かくれ肥満の家に失敗ダイエット

 次はもう一軒、こちらもなかなか痩せられないのが気になるという女性の自宅を訪問。一見非常に片付いていて太る家とは無関係に見えるお宅だが、森氏によると実はこれが隠れ肥満の家だという。実際にリビングの棚を空ければお菓子が大量に隠してある。お菓子などの油ものはカロリーが高いので要注意である。買い置きはしない方が良いという。さらにチェックが入ったのは、食器棚に大皿が多いこと。2人暮らしとのことなのだが、大皿に料理を盛ると食べた量が分かりにくくなって食べ過ぎる危険があるので、小皿に取り分けていくら食べたかを意識した方が良いとの話。

 で、太るといえば本丸は冷蔵庫。冷蔵コーナーの方は結構片付いている印象なのだが、冷凍コーナーを開けるとデザートを初めとして食材がびっしり。しかもかなり見にくい状態で詰め込んであるので、何があるかが把握しにくいという良くない状況に。こういう大量の買い込みはどうしても食べ過ぎになりがちだし、内容が把握できないのは重複などの無駄の元で食べ過ぎの原因にもなると冷凍庫内の大整理が始まる。平積みにしていて見にくかった内容物を縦置きにして見やすくして、さらには種類ごとに分類して分かりやすくした。

 ちなみにこの女性、92キロから2年で48キロのダイエットに成功したことがあるという。しかしその後にリバウンドして今は70キロ。だが医師に言わせるとこれはダイエットに成功したと言えず、典型的な失敗ダイエットだという。あまりにも無理矢理に減量しすぎているので、この時に落ちたのは体脂肪でなくて筋肉や骨などであり、リバウンドの際に体脂肪だけがつくので、結果としては体脂肪率の非常に高い痩せにくい身体になってしまっているという。正しくは生活改善などで徐々に自然に減らすようにとのこと。

 

 

 以上、太る家について。うーん、うちの家は確かにかなり太る条件が揃っていた。運動靴とローソファー以外はフルコンボである。もっとも運動靴履いてても、それで運動しないと全く意味がない。ちなみに私も以前に減量失敗してます。運動強化と食事改善で10キロほど減らしたんですが、身体を壊して運動が出来なくなったのをキッカケに生活が全面崩壊して、そのせいで一気にリバウンドしてしまいました。ダイエットは減らすことよりも、減った体重を維持することの方がはるかに困難というのが経験から学んだ結果。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・ダイエットに失敗する人は家を見たら太るポイントが分かるという。
・例えば玄関に運動靴がないのは、思い立った時にすぐに運動が出来ないので×、さらに家が散らかっているとストレスがかかってコルチゾールなどで血糖値上昇の可能性が。
・リビングにすぐにお菓子が置いてあるのは食欲を刺激するのでダメ、またローソファーなどは立ち上がるのが億劫になる上に、ソファーの回りに何でも置いてあるというのは、動かなくなるので運動量が激減する。
・またダイニングテーブルの上に調味料を置くのも食欲を刺激するとのこと。
・さらに大皿料理は食べた量が把握できなくなるので、小皿に分けて食べた量を把握するようにする。
・どこの家でも一番の問題は大抵は冷蔵庫だという。整理して内容を把握することで買いすぎによる食べ過ぎを防ぐことが重要。
・なお急激すぎるダイエットは体脂肪でなくて筋肉や骨まで減少するので、その後にリバウンドすると体脂肪だけが増えてさらに痩せにくい身体になってしまう。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・ダイエットネタになるとこの手の番組は急に胡散臭くなることが多い(昔のあるある大事典みたいになることが多い)ので懸念しましたが、まあ煽りはいささかありますが、内容的にはまあまあ妥当という辺りがこの番組らしくはあります。

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