教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

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4/7 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「足の疲れ・痛み・腰痛・肩こりも 不調の原因は「足裏」にあり!」

身体のトラブルにつながる扁平足

 足のアーチが崩れた状態がいわゆる扁平足。これはあらゆる足のトラブルから腰痛や肩こりにまでつながるという。足は多数の骨から形成されており、そのために少しの衝撃でバランスが崩れて変形してしまうことになるという。今回は足の専門医が足のチェックを実施する。

出典:恩賜財団済生会HP

 まずは専門家が商店街を散策しながら足の裏に問題のありそうな人をチェック。すると目をつけたのは店で働いている女性。立ち方が気になったという。足の軸が斜めにずれているのだという。その立ち方だけでひどい扁平足と判断したが、実際に土踏まずが全くない状態の足。この状態になると足の軸が崩れるのだという。本人申告によるとくるぶしに痛みを感じるとのこと。これは足のアーチが崩れることで脛の骨が内側にずれ、その結果としてくるぶしの筋が不自然に伸ばされて痛みにつながっているのだという。また腰にも痛みがあるとのことで、これも足のアーチによるクッション効果がなくなり、衝撃がひざや腰にかかっているからだという。足のアーチ崩れの原因は長時間の立ち仕事だという。

 

 

アーチの崩れ予防の筋トレとチェック法

 そこでアーチの崩れを予防するための筋トレを紹介。まずは後脛骨筋を鍛える筋トレ。後脛骨筋はアーチにつながる筋肉なので鍛えるとアーチを引き上げられるという。その筋トレは立ったまま足裏を床にベッタリ着け、そこからかかとをあげて10秒キープを5回というもの。さらに足裏筋トレ。これは内在筋を鍛えるもの。足裏を床に着けたまますべての指をそらし、かかとが浮かないように親指だけを下ろす。足が攣らないように気をつけて左右10回ずつ行うとのこと。内在筋が鍛えられるとアーチのクッション機能が強まるという。

 次にチェックしたのは足裏にタコのある男性。タコができるのは、アーチが崩れて指が内側に向くことで圧力がかかるからだという。

 アーチ崩れのチェック方法として靴裏の減り方があると言う。アーチが保たれている人はかかとの後のやや外側がすりへるが、これ以外の外側が減ったり、内側が減ったり、左右でバランスが違ったりという人はアーチが崩れているという。アーチが崩れると骨が傾いたりして歩き方が変わるので、靴底の減り方に出るのだという。なお足底腱膜炎という病気があるが、これはアーチが崩れることで足裏が直接衝撃を受け、足裏の筋肉の膜に小さな断裂や炎症が起こる病気だという。

 

 

アキレス腱の硬さもアーチの崩れの原因に

 さらにチェックを継続。次の男性は8時間以上立ちっぱなしという男性。足をチェックすると外反母趾が。これは足裏のアーチが崩れることで親指が小指側に曲がるのだという。さらに親指が外に回転すると圧力で巻き爪になって痛みが出るという。この原因だが、立ち仕事だけでなくアキレス腱の硬さである。実際に先ほどの男性に両足のかかとを着けてその場でしゃがんでもらうと、前に重心がかけられないために腰を落とせない。アキレス腱が硬いと脛が前に倒れにくいせいで、歩行時に足裏に負担がかかってアーチが崩れるのだという。

 対策としてはアキレス腱伸ばしのストレッチ。壁の前に立って両手を壁に当て、伸ばしたい足を後に引いて、後ろ足が壁と垂直になるようにすると、前の足のひざをゆっくりと曲げて、30~60秒キープ。これを左右5回ずつ。


 以上、いわゆる扁平足の解消法。私も子供の頃にかなりひどい扁平足だったのだが、意図的に運動することでいくらかは改善した。とは言うものの、今でも長距離を歩くと足裏にかなり激しい痛みが出ることがあり、いわゆる足底腱膜炎というのを発症する模様。実際にかかとのところが痛すぎて足を地面に着けなくなったこともある。

 なお私の場合は足に負担が大きい理由は、明らかに重すぎる体重にあるので、結局は私が健康になろうと思うとまずは体重を減らすというのが常に第一課題として浮上することとになるわけである。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・足は多くの骨で構成されているために、衝撃などでバランスが崩れて変形、アーチが崩れた扁平足になりやすいという。
・扁平足になると脛の骨が内側にずれることで、くるぶしの腱が伸ばされて痛みが出たりすると言う。
・さらに足裏で衝撃を吸収出来ず、ひざや腰に衝撃が伝わることによる不調も現れる。
・また足裏のタコはアーチが崩れることによるという。
・解消法として後脛骨筋や内在筋を鍛える筋トレを紹介。
・また靴底の減り方をチェックして、かかとの後ろのやや外側が減っていると正常、それ以外はアーチ崩れの可能性がある。
・アーチ崩れの原因は長時間の立ち仕事などがあるが、アキレス腱が硬いことも原因となる。
・これに対してはアキレス腱のストレッチが有効。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・足のアーチの崩れは覿面に歩いた時の足の疲れやすさに直結するので、扁平足は出来れば矯正しておきたいところです。私は運動不足になると、段々と足のアーチが崩れてくる傾向がある。

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