教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

9/22 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「100年歩き続けるために!名医が伝授!ひざのねじれ攻略法」

ひざのねじれの対策

 ひざのねじれが原因となって股関節の痛みなどが発生し、将来的に寝たきりなどになる危険がある。そのひざのねじれ(変形性ひざ関節症)を早期に発見し、悪化を食い止めるための方法を紹介する。

 ひざは40代になると徐々にねじれていく可能性があると言う。番組ではスーパーの店内を監視して、従業員のひざのねじれの兆候について指摘している。

ひざのねじれが足腰のトラブルにつながる

 

 

O脚の症状と対策

 最初に発見されたのは60代のベテラン女性社員。実際にしゃがんでもらったところ、ひざが外側に明確にねじれている。これは変形性ひざ関節症の症状で、ひざの軟骨がすり減ることで頸骨が回転してひざがねじれるのだという。ひざのねじれは軟骨のすり減り方で外ねじれと内ねじれの二通りがあるが、外ねじれがいわゆるがに股というやつで、彼女はもろにそれ。外ねじれの場合は軟骨がすり減ったひざの内側に体重がかかって骨同士がぶつかり合うので、ひざの内側に痛みが生じる。ここからさらに骨盤が傾いてしまう骨盤後傾につながり、股関節や腰の痛みが生じるという。その原因はしゃがんだり立ったりの繰り返しのせいだという。

 これを放置すると最悪は歩けなくなる危険がある。と言うわけで痛みを食い止めるストレッチを紹介。それは脚を伸ばした状態で座り、片方のひざの下に丸めたバスタオルを挟み、つま先を天上に向けてひざでタオルを押しつぶすように力を加えるというもの。大腿四頭筋を鍛えることでひざを安定させるのだという。10回1セットで1日3セットが目標とのこと。

 

 

X脚の対策

 次に見つかったのは左右に揺れながらの歩き方に特徴のある50代の男性。外ねじれの時には体重が外側にかかることから、左右に揺れるような歩き方になるという。しかし彼についてチェックしてみると内ねじれであることが判明。実は自然に内股になることから、意識してがに股にして歩いていたとか。この内股の原因は先天的なものが多いという。ただし猫背を続けたり、足を組むクセがあると骨盤がねじれて内ねじれになることがあるという。

 ではこれの矯正トレーニングだが、歩行において小指に重心をかけることを意識するのだとか。脚をついてかかとから脚の前に力を入れる時に、小指に力を入れるようなイメージで歩くのだという。脚の外側に体重をかけるように意識するのだという。

 

 

日常生活でのチェックポイントと対策

 なおひざのねじれは先天的なものだけでなく、筋肉のバランスなどの後天的なものでも発生するという。ねじれに気付くポイントとしては、長時間止まった状態からの動き始め、坂や階段での下りで痛みが出ることが多いという。ひざには歩くだけで体重の2.8倍、階段の下りでは5倍もの負担がかかるという。使ったことによる痛みは問題ないが、安静時にも痛むとか何かをした時に強烈に痛むという場合には整形外科へとのこと。

 最後は日常生活の中で出来る対策。最初は洗濯時などにも行えるハーフスクワット。これは脚を肩幅に広げ、胸・ひざ・つま先を一直線にしてスクワットの要領でひざを曲げるが、この時に通常のスクワットの半分ぐらい下ろせばOKというもの。これもももの前側の大腿四頭筋を鍛えるもの。さらに座り作業の時には床に敷いたタオルを足の指で引き寄せるタオルギャザー。これは足の裏の脚底筋群を鍛えることで足のアーチを鍛えて足のクッション機能を高めるというもの。最後は就寝前のゴロゴロひざストレッチ。これは仰向けに寝て片膝を立て、反対側の足をひざを伸ばしたまま15センチほどあげて3~5秒ホールドするというもの。この時に足先を上に向けることを意識するようにとのこと。

 なおひざの不調に対しては手術療法もあり。比較的軽めの場合は骨切術、重度の場合には人工関節などになるとのこと。

 

 以上、ひざのねじれについてだが、確かに高齢者になるとあからさまにひざが歪んでいる人を見ることも多い。軟骨のすり減りだけでなく、筋力の低下もそのようなねじれを進める原因となるようである。そういう状態になってしまったら、慢性的にひざ痛に悩まされることになるから要注意である。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・ひざがねじれる変形性ひざ関節症は、悪化すると股関節や腰の痛みにつながり、最悪は寝たきりの危険もある。
・ひざのねじれには外ねじれと内ねじれがあり、外ねじれはいわゆるがに股。しゃがんだり立ったりの繰り返しや老化などが原因となるが、先天的なものや筋肉のバランスなどが影響する。
・悪化の防止だが、外ねじれの場合は大腿四頭筋を鍛えるストレッチ、内ねじれの場合は体重を外側にかけることを意識した歩行法などを指導している。
・動き始めや階段の下りはひざに負担が大きいので痛みが出やすい。また安静時にも痛んだり、動き始めに強烈に痛むなどの場合は整形外科を受診するべき。
・最後は日常生活に組み込みやすいハーフスクワット、タオルギャザーなどのトレーニングを紹介。大腿四頭筋や足裏筋群を鍛えることでひざへの負担を減らす。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・ひざってのは知らない前に悪化している場合が多いです。私なども気がついたら明らかに外ねじれになってました。最近なんかまっすぐにしゃがめずにしゃがむ時は露骨にがに股になってしまいます。
・そのせいで長時間歩くとひざの内側が痛くなることが多いんですよね。こうなる前に手を打っとくべきだったんですが・・・。

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