教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

4/3 NHK ガッテン「今ツラいあなたに!保存版新発想の花粉症対策」

 ヒノキ花粉を中心とする花粉の飛散量が増してきて、今現在苦しんでいる人も多いと思うが(私もその一人だ)、そんな中ですぐに出来る対策を紹介。番組ではイタリアで開催されたアレルギー会議を取材して、そこで一つの方法にたどり着いている。

 で、その方法を早速紹介すれば良いのだが、最近のこの番組の構成はそこをじらす。まずはその効果の検証から。花粉症で苦しむ職業ドライバー10人に花粉暴露室を体験してもらい(それにしてもとんでもない施設を作るもんだ)、その対策をするのとしないのとで鼻水や鼻粘膜の腫れが劇的に下がったという実験を行っている。それにしてもこの被験者達は英雄である。

 次は花粉症のメカニズムの説明になるのだが、要は鼻粘膜に触れた花粉が割れて中からアレルゲンが出てくるので、これに免疫細胞が反応して(この免疫細胞が「ノーモア映画泥棒」にしか見えなかったが)粘膜の腫れや鼻水につながるということ(鼻を塞いでアレルゲンの侵入を防ぎ、鼻水で洗い流そうという生体防御反応である)。

 

 さてここまで説明したところでようやくその方法の解説だが、その方法は200年前に花粉症を発見した国・イギリスで行われている鼻バリアという方法とのこと。イギリスは牧羊のための芝が多く、この花粉でアレルギーを発症する者がかなり多かったので対策が打たれたらしい。で、その方法は至ってシンプル。鼻の中にワセリンを塗るというもの。こうすると花粉が鼻粘膜の湿気に触れないので割れず、アレルゲンが出てこないことで花粉症の症状を和らげるのだとか。綿棒の先にワセリンを少し付けて、鼻に突っ込んで3回ほど回せばそれでOKとのことだから、実にシンプルで簡単な方法。

 後はさらに追加情報として、日光浴をしてビタミンDを増やすとアレルギーの症状が緩和されるとか、床を磨いて花粉が舞わないようにするとか、マスクを顔に密着させるとか、正直なところどうでも良いような情報ばかりでした(笑)。

 非常に劇的な効果を謳っている今回の方法ですが、実を言いますとこの方法は私は以前に聞いたことがあります。で、私はワセリンの感触が苦手で駄目でした(ワセリンの刺激で鼻水が出てきた)。なので効果の検証までは行えてません。即効性のある方法なので、試してみられるのもよろしいかと思います。私も改めて番組を見ていると、そう言えば私が試した時はワセリンの量が多すぎたかもという気がしてきました。なお今回の番組では深くは突っ込んでませんでしたが、「鼻毛を伸ばす」というのも効果があるのかもしれません(笑)。

 

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