教養ドキュメントファンクラブ

テレビの教養系番組の感想など。かつてのニフティでのHPを新装開店

4/7 TBS系 世界遺産「日本初撮影!南米のロストワールド」

 南米コロンビアのチリビケテ国立公園は人の立ち入りが禁止されている地域である。ここにはそもそも道路がなく、地上から立ち入ること不可能だという。この地域を探査するのは空からによるしかなく、今回この番組は日本のテレビ局としては初めてここのヘリコプターからの撮影を行っている。

 ここの地形は現地語でテプイと呼ばれる高さ100メートルの断崖に囲まれた平坦な山々によって特色づけられている。そもそもこの地域は砂岩の丘陵だったのだが、それが長年の浸食によってこのような独特の地形が形成されたのだという。

 またジャングルの中を流れる川が独特で、白い砂の中を赤い水が流れている。白い砂はこの地域の砂岩が浸食されたもの。元々石英成分が多いので岩は本来は白いのだという。そして水中に微生物の類いがほとんどいないために葉っぱなどが分解されず、そこから出たタンニンによって赤い水になるのだとか。つまりは紅茶と同じ(笑)。

 番組ではテプイの上に上陸しているが、そもそもテプイは地元民にとって神聖な場所であるので、原住民の長老を連れてきて精霊に上陸の許可を得る儀式を行っている。現地で軋轢を起こさないためにはこういう形式も大事。

 テプイの上はそもそも岩場の貧しい土地なのだが、まずは乾燥に強い地衣類が繁殖し、それを床にして植物が茂っているとのこと。水分はどこから来るのだと思っていたら、この地に発生する霧から得ているらしい。実際に霧が発生すると辺りが湿って水が溜まり、カエルが現れるなんてこともあるようだ。

 非常に独特の地形や生態系の地域である。どうやら来週も続きを放送する模様。なかなか圧巻の風景なのだが、実を言うと高所恐怖症の私としては目眩のする映像も多々。