教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

6/9 TBS系 世界遺産「地球の裂け目に誕生!クジラが集う海」

 メキシコのカリフォルニア湾は地球上の海生哺乳類の4割がここで観察できるという楽園である。クジラ類も大小様々やって来ており、中には最大の鯨類であるシロナガスクジラの姿も見ることが出来る。

プレートが産み出した豊かな海

 この海がこのように豊かな楽園となっているのは、カリフォルニア湾の由来に理由がある。カリフォルニア湾はそもそもアメリカ大陸の端がプレートの運動によって引き裂かれたことで生成した。その裂け目に海水が入り込んだのが今のカリフォルニア湾である。そのためにカリフォルニア湾は幅が狭いにもかかわらず、水深は深いところで3000メートルもある。この深海からミネラル分が湧き出し、それがプラントンの栄養となるために、この海は非常にプランクトンが多い。これが900種類も棲息する魚類の餌となり、それを餌とする哺乳類がやって来ることになる。

様々な特徴を持った250の島々

 またこの海はいろいろな特徴を持った島が250以上あることも知られている。その一つであるサン・ホセ島は赤い岩肌が見られる。この赤い岩肌は元々は海底にあったものであり、鉄分が酸化されたために赤くなっているのだという。またこの島の反対側には平らな大地が広がっており、そこの一部にはマングローブが茂った森となっている。

 また低い岩場のあるロス・イスロテス島はアシカたちにとっての格好のすみかとなっており、あちこちにある白い島は鳥たちが糞を落とすことで白くなった岩である。この糞も雨で洗い流されることで海の栄養となり、これがまた魚たちを養い、さらには鳥を集めることになっている。

 この独特の生態系が世界遺産に認定されたとのこと。今回は映像をメインに見せる回なので、文章で表現しても素っ気ない内容になってしまうな・・・。

 

 


忙しい方のための今回の要点

・カリフォルニア湾には地球上の海生哺乳類の4割もの種が集まっている。
・この海はプレートによって大地が引き裂かれて生成したため、水深が深く、そこから湧き出すミネラルのためにプランクトンが豊富である。
・また魚を餌にする海鳥たちなども集まっており、独自の生態系をなしている。

忙しくない方のためのどうでもよい点

・クジラ教徒の連中はここでクジラ様を祀っておけばそれで良いのに、なんでわざわざ日本にまで文句を言いに来るんだろう。そんなに生き物が大事なら、クジラだけでなくて牛も保護しろというんだ。そもそもクジラが賢くて牛が馬鹿なんて誰が決めたんだ? 牛だって自分が処分される時はそれを感じて悲しそうに泣くというぞ。それにそもそも馬鹿な動物だから食べても良いなんてのは人間の傲慢にすぎない。元をたどれば白人は有色人種よりも優秀だから彼らを奴隷にしても良いという人種差別に通じる考え方だと感じる。