春キャベツと新玉ネギの健康調理法
今回は今が旬の新玉ネギと春キャベツを美味しく健康に頂く方法という、実用性は高いものの健康番組?という内容。
まずは何やら芸人レポーターが産地を訪れて春キャベツと新玉ネギの紹介を行うというお約束のパターン。しかし正直なところこれはどうでも良い(笑)。
春キャベツであるが食品医学研究所所長の平柳要氏によると、春キャベツは普通のキャベツに比べてビタミンCが1.3倍、ベータカロテンが3倍も含まれているとのこと。ということから番組では春キャベツは美肌効果が期待できるとしている。
一方の新玉ネギは甘みが特徴で、外側の皮まで丸ごと食べられるのがポイントだとしている。血圧低下などの効果があるケルセチンが含まれており、効果抜群だとのこと。
春キャベツの料理法
で、料理法に移る。春キャベツについてはまず硬いからと捨てられることの多い外側の葉を使って塩昆布和えにしている。外側の葉の方がビタミンCが多いので捨てるのは勿体ないとのこと。葉を上と下に二分し、柔らかい上の部分は生で、硬い下の部分は加熱調理にするとか。なおキャベツは刻んで使用するが、ここで水にさらすとビタミンCが流出するので水にさらさないことが重要(そもそも水にさらすのはキャベツをシャキッとさせるためだけ)。
さらにはキャベツを主体にしてジャガイモを使わないキャベコロ。まずキャベツの下の葉を千切り。キャベツを切って細胞をつぶすとイソチオシアネート(硫黄化合物ですね)が生成して、これが抗がん作用があるとのこと。この千切りキャベツを炒めてから、豚挽肉や溶き卵、小麦粉、牛乳、カレー粉などを加えて衣をつけて揚げるそうな。キャベツのS-メチル・メチオニンという成分が胃腸保護や肝機能回復の作用があるので胃がもたれやすい方などにもお勧めとのこと・・・なんだが、実はメチルメチオニンスルホニウムクロリド(MMSC)という成分がコーワのキャベジンに含まれており、この成分がまさにキャベツの絞り汁から見つかったというのはキャベジンのHPに記載済み。ですからこの直後に常盤貴子のCMが出てくる次第。まあ番組の中で「キャベジンを飲め」と言っているわけではないので目をつぶりますか(笑)。これが「あるある大事典」なら、胃の痛みの危険性を散々煽った挙げ句「MMSCこそ人類の救世主と心得よ!」ってやったのが間違いなしだから(笑)。
新玉ネギの料理法
さて新玉ネギの方はまずは皮ごと丸ごとスライスしてのサラダ。先ほどの平柳氏によると、玉ネギを刻むと細胞が壊れてイソアリシンという成分が発生するとのことで、番組ではこれが抗菌・抗ウイルス作用があるので風邪やインフルエンザ予防に効果があるとしている。
さらに紹介するのは新玉ネギを刻んで醤油やごま油、顆粒出汁を加えた万能ダレ。これを熱々のご飯にかけて頂くのだとか。イソアリシンは60度程度の低温加熱をするとスルフィド類に変化するとのことで、このスルフィド類は動脈硬化予防から抗肥満作用、ある追まー予防等々あらゆる効果がある万能成分だとしている(少々煽りすぎの感あり)。ただし温めすぎには注意とのこと。
そして最後は切り込みを入れた新玉ネギにバターを乗せて醤油をかけると、ラップをかけてレンジでチンするだけという料理法を紹介。先ほどの加熱効果が頂けるとのこと。
以上、旬の食材である春キャベツと新玉ネギを頂く方法と、キャベジンのCMでした(笑)。まあこの程度までは許容範囲としてみますけど、あまりに露骨にやると「あるある」と同類に分類しますよ(笑)。
忙しい方のための今回の要点
・春キャベツと新玉ネギという旬の食材の美味しくて健康的な調理法を紹介。
・春キャベツはビタミンCが豊富だが、水にさらすと流出してしまうので水さらしは禁物。また刻むほどイソチオシアネートが生成するので千切りが良いとしている。番組では塩昆布和えとキャベコロを紹介。
・新玉ネギは皮ごと食べられて、ケルセチンという血圧降下作用のある成分が豊富。また刻めば抗菌作用のあるイソアリシンが発生、さらに60度の低温加熱で様々な効果を持つスルフィド類に変化するとのことで、万能ダレ、レンジを使った調理法を紹介。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・まあ民間企業ですから、慈善事業をしているわけでなくて最終的には自分の会社の商品の売り上げにつなげたいのは当たり前ですが。
・番組自体はあくまで春キャベツをお勧めであって、MMSCを薬で取ることを勧めているわけではないので、一応良しとしておきます。
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