教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

11/15 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「座りすぎが寿命を縮める?知っておきたい血流アップ法」

座りすぎは寿命を縮める

 今回は以前にガッテンでも言っていた「座りすぎは早死ににつながる」という話。日本人はそもそも座っている時間が思い切り長い上に、最近はリモートワークで余計に長くなっている。そう言えば私も仕事はデスクワーク、家に帰ってもデスクワークなので、起きている間の9割以上は座っているようなもの。こりゃ長生きは無理だわ。

 座り続けた場合にまず影響が出るのは筋肉だという。立っている時には体中の筋肉を使っているが、座っている時の筋電計を見れば覿面に使ってない。特に背もたれに身体を委ねている時はほとんど筋肉を使っていないという。

 これは筋肉量の減少につながり、将来的に寝たきりにつながる危険があるという。しかも座っているだけで糖尿病や脂質異常につながる危険があるという。下半身の筋肉は糖や中性脂肪を消費するのだが、座っているとこれらの消費が減少するので、生活習慣病のリスクが跳ね上がるのだという。実際に座る時間が1日7時間未満の者に比べて、9時間以上の者は糖尿病リスクが2.5倍に跳ね上がるとのこと。

 

血流低下や脳機能低下の恐れも

 さらには血流にも影響が及ぶ。立っている時には大腿静脈の血の巡りが良いが、座っている時は血流速度が半分以下になり、さらに座り続けていると70%も低下してしまうと言う。座っていることで股関節回り血管が圧迫され、心臓への血流が滞ってしまうのだという。そしてこれは肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)に結びつくことがある。これは血栓が肺の血管を詰めて命に関わる病気である。

 また脳にも影響があるという。脳が全身の筋肉に指令を出さなくなることで脳の機能の低下につながり、さらには血流の低下も起こることから脳機能が低下して認知症につながる危険さえあるという。

 リスクを減らすには30分に1度は立ち上がるようにすることだという。しかしどうしても座る必要がある時がある。その時には何かしら足を動かして血流を良くするのが効果があるとのこと。で、諸々の方法を試したところ、かかと上げ下げが効果があるとのこと。ふくらはぎが活発に動くのがポイントとのこと。また台に足を上げているだけで重力の影響で血流が良くなるという。なおゴルフボールゴロゴロはひざの潤滑効果、足指グーバーは足の指の筋肉を鍛えることで転倒防止になるとのこと。またかかと上げ下げは20分に1度、30秒ぐらい、1秒で上げたり下げたりというテンポで行うのが良いという。なお水分摂取が重要とのことなので注意。


 と言うことで、私も明日からデスクワークをしながら時々ジタバタしてみよう(笑)。実際にここのところどうも心臓の血管がヤバい気がしていて、このまま行くと遠くない将来にポックリ逝くのではと言う気がしてきている。なかなか運動が出来ないし、そもそも久しぶりに歩いてみたら異常に疲れることに気がついたという次第。

 

忙しい方のための今回の要点

・座り続けは寿命を縮める危険がある。まず筋力の低下から寝たきりにつながる危険があるし、糖などの代謝が落ちて成人病につながる。
・さらに血流低下によって肺血栓塞栓症などを起こす危険がある。
・また脳から全身への指令が送られなくなり、脳機能の低下につながって認知症になる危険も。
・防ぐには20分に1度、足のかかとを上げ下げする運動を30秒ほど行う。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・とにかく座り続けが増えてから私も覿面に体力が落ちました。そして少し動くと息切れがする。正直なところこれはかなりヤバいです。

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